京王電鉄バス多摩営業所
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京王電鉄バス多摩営業所(けいおうでんてつバスたまえいぎょうしょ)は、京王電鉄バスの営業所の一つ。管轄地域は東京都多摩市全域、八王子市東部、稲城市西部のほか、一部路線は日野市へも乗り入れる。聖蹟桜ヶ丘駅・永山駅・多摩センター駅・稲城駅を基点とし、主に多摩ニュータウン内の輸送を担う。営業所所在地は東京都多摩市南野1丁目1番1号、多摩ニュータウン地域の南端にあたる。営業所を示す記号は「J」。
車両整備工場が併設されており、京王電鉄バスグループの全車両の整備を行なっている。
[編集] 沿革
- 1983年7月 京王帝都電鉄桜ヶ丘営業所多摩車庫開設。
- 1984年4月2日 営業所を桜ヶ丘から移転し、多摩車庫が多摩営業所に、桜ヶ丘営業所が多摩営業所桜ヶ丘支所となる。
- 1985年 中央工場が永福町営業所敷地内から多摩営業所敷地内へ移転。
- 1987年 中央工場を車両整備工場に組織変更。
- 2002年8月1日 京王電鉄バス多摩営業所となる。
- 2003年頃 桜ヶ丘支所が桜ヶ丘営業所となる。
- 2007年8月5日 当営業所においてPASMOを導入。
[編集] 現行路線
[編集] 聖蹟桜ヶ丘駅~連光寺~永山駅方面(桜01・桜07)
[編集] 聖蹟桜ヶ丘駅~聖ヶ丘団地~永山駅方面(桜06・永34)
- 桜06:聖蹟桜ヶ丘駅~連光寺坂~記念館~東部団地入口~聖ヶ丘団地~多摩大学~聖ヶ丘センター~聖ヶ丘一丁目~永山駅
- 永34:永山駅~聖ヶ丘一丁目~聖ヶ丘センター~多摩大学~聖ヶ丘団地
- 桜06系統は聖蹟桜ヶ丘駅と永山駅を聖ヶ丘団地経由で結ぶ路線。永34系統は区間便である。
- 上記桜07系統と同一経路を進み、東部団地入口停留所の先連光寺交差点で都道137号を離れ、聖ヶ丘地区の住宅地内をUの字を描くように回って永山駅へ至る。
[編集] 聖蹟桜ヶ丘駅~聖ヶ丘病院~永山駅方面(桜65)
- 桜65:聖蹟桜ヶ丘駅~熊野橋~聖ヶ丘病院~聖ヶ丘一丁目~永山駅
- 桜65系統は聖蹟桜ヶ丘駅と永山駅を聖ヶ丘病院経由で結ぶ路線。こちらは都道18号を南下し熊野神社の先を左折。聖ヶ丘病院を経由し永山駅へ向かう。病院へのアクセス路線であり、運行は7~19時台までである。
[編集] 聖蹟桜ヶ丘~永山駅~諏訪四丁目方面(桜22・永12)
- 桜22:聖蹟桜ヶ丘駅→新大栗橋→永山駅→諏訪南公園→諏訪四丁目→諏訪三丁目→諏訪南公園→永山駅→聖蹟桜ヶ丘駅
- 永12:永山駅→諏訪南公園→諏訪四丁目→諏訪三丁目→諏訪南公園→永山駅
- 聖蹟桜ヶ丘駅・永山駅と諏訪地区の住宅団地を結ぶ路線。神奈川中央交通多摩営業所と共管。
- 以前は諏訪四丁目折返しだったが、2005年から延伸され循環路線となった。一部諏訪四丁目始発・終着便がある。
[編集] 聖蹟桜ヶ丘~永山駅~永山五丁目方面(桜25・永14)
- 桜25:聖蹟桜ヶ丘駅~新大栗橋~永山駅~諏訪南公園~永山高校~永山五丁目~瓜生~京王多摩車庫
- 永14:永山駅~諏訪南公園~永山高校~永山五丁目~瓜生~京王多摩車庫
- 聖蹟桜ヶ丘駅・永山駅から諏訪地区・永山地区へ向かう路線。沿線に集合住宅の多い永山駅~永山五丁目間は終日利用者が多い。
- 以前は桜23:聖蹟桜ヶ丘駅~永山駅~永山五丁目、永13:永山駅~永山五丁目、桜24:聖蹟桜ヶ丘駅~永山駅~京王多摩車庫~鶴川駅の各系統を神奈川中央交通と共管していたが、桜23・永13からは2004年に、桜24からは2006年に撤退し、運行を桜25・永14系統に集約した。なお神奈川中央交通では上記3路線を引き続き運行している。
[編集] 聖蹟桜ヶ丘~多摩東公園~若葉台駅方面(桜27・桜28)
- 桜27:聖蹟桜ヶ丘駅~新大栗橋~馬引沢二丁目~多摩東公園
- 桜28:聖蹟桜ヶ丘駅~新大栗橋~馬引沢二丁目~多摩東公園~パークヒルズ北~若葉台駅
- 平日は桜27系統、土曜・休日は桜28系統で運行される。
- 当初は桜27系統のみであったが、2004年に桜28系統が登場した。
[編集] 聖蹟桜ヶ丘駅~豊ヶ丘四丁目~多摩センター駅方面(桜46・桜48・桜64)
- 桜46:聖蹟桜ヶ丘駅~多摩市役所~乞田五差路~大橋~貝取北センター~豊ヶ丘四丁目~恵泉女学園大学入口~落合三丁目~多摩センター駅
- 桜48:聖蹟桜ヶ丘駅←多摩市役所←乞田五差路←大橋←貝取北センター←豊ヶ丘四丁目
- 桜64:聖蹟桜ヶ丘駅~多摩市役所~乞田五差路~永山駅
- 桜46系統は聖蹟桜ヶ丘駅と多摩センター駅を貝取地区、豊ヶ丘地区、落合地区の住宅地を経由して結ぶ路線。概ね8時台~19時台に1時間あたり2本程度の運行であり、豊ヶ丘方面への輸送の中心は永山駅・多摩センター駅からである。
- 以前は永山駅経由の路線(旧桜47系統)もあったが、そちらは永山駅を境に路線を分割された。桜64系統はその一部である。
[編集] 聖蹟桜ヶ丘駅~多摩市役所~京王多摩車庫線(桜47)
[編集] 永山駅~豊ヶ丘四丁目~多摩センター駅方面(永65・永66・多01・多03)
- 永65:永山駅~大橋~貝取北センター~豊ヶ丘四丁目~恵泉女学園大学入口~落合三丁目~多摩センター駅
- 永66:永山駅~大橋~貝取北センター~豊ヶ丘四丁目
- 多01:多摩センター駅~落合三丁目~恵泉女学園大学入口~豊ヶ丘四丁目~京王多摩車庫
- 多03:多摩センター駅~落合三丁目~恵泉女学園大学入口~豊ヶ丘四丁目
- 永山駅・多摩センター駅と貝取地区、豊ヶ丘地区、落合地区の住宅地を結ぶ路線。多03・永65・66系統は神奈川中央交通多摩営業所との共管である。
- 永山駅を出ると都道158号(多摩ニュータウン通り)に入り、愛宕交番で左折し南下。貝取中学付近から集合住宅の中を抜け、小さな折返し場となっている豊ヶ丘四丁目へ至る。その先南野高校東交差点で右折して都道156号を南豊ヶ丘小学校交差点で右折。両側とも集合住宅の道を北上し、多摩センター駅へ至る。
- 運行形態としては、永65系統が中心となる(日中約15分間隔)。永66は主に朝・夜に数本程度の運行である。特に利用の多いのは沿線のほとんどが集合住宅である多摩センター駅~豊ヶ丘四丁目間であり、この区間では桜46系統や神奈川中央交通の単独運行である多04系統も含めると、日中でも1時間あたり8本程度運行されている。
[編集] 聖蹟桜ヶ丘駅~多摩市役所~多摩センター駅方面(桜62・桜63)
- 桜62:聖蹟桜ヶ丘駅~多摩市役所~乞田五差路~愛宕東公園~愛宕四丁目~グリーンコープ~多摩センター駅
- 桜63:聖蹟桜ヶ丘駅~多摩市役所~乞田五差路~愛宕東公園~愛宕四丁目~グリーンコープ~多摩センター駅~鶴牧団地循環
- 聖蹟桜ヶ丘駅と多摩センター駅を結ぶ路線。朝と夕方以降は桜62系統で、日中は桜63系統で運行される。
- 聖蹟桜ヶ丘駅を出ると都道18号を進み、乞田交差点を直進。愛宕団地内の道路を通って多摩センター駅へ至る。
[編集] 聖蹟桜ヶ丘駅~愛宕東~多摩センター駅方面(桜72・桜73)
- 桜72:聖蹟桜ヶ丘駅~一の宮~東寺方三丁目~愛宕東~愛宕団地~鹿島~多摩センター駅
- 桜73:聖蹟桜ヶ丘駅~一の宮~東寺方三丁目~愛宕東~愛宕団地~鹿島~多摩センター駅~多摩南部地域病院
- 多06:京王多摩車庫→南貝取→愛宕東→愛宕団地→鹿島→多摩センター駅
[編集] 聖蹟桜ヶ丘駅~松が谷~多摩センター駅方面(桜85・多11・多17)
- 桜85:聖蹟桜ヶ丘駅~一の宮~和田~帝京大学入口~堰場~大塚公園~松が谷~多摩センター駅
- 多11:多摩センター駅→大塚公園→松が谷→多摩センター駅
- 多17:多摩センター駅→松が谷高校→松が谷→多摩センター駅
- 桜85系統は聖蹟桜ヶ丘駅と多摩センター駅を松が谷団地内を経由して結ぶ路線。聖蹟桜ヶ丘駅を出ると堰場交差点まで都道20号(野猿街道)を進む。この区間は京王バス南の桜80系統などと同一経路である。堰場交差点から都道158号に入り、集合住宅の並ぶ松が谷団地内を経由して多摩センター駅へ至る。なおこの路線の松が谷停留所は団地内の停留所であり、多摩都市モノレールの松が谷駅とは離れている。
- 多11系統は多摩センター駅と松が谷団地内を結ぶ路線。
- 多17系統は都立松が谷高校への通学路線。それまでの「急行:多摩センター~松が谷高校」を廃止して新設された。朝夕のみ運行される。
- 概ね日中は桜85系統、朝ラッシュ時と夜は多11系統、夕方ラッシュ時は桜85系統と多17系統が交互に運行される。
[編集] 多摩センター駅~帝京大学方面(多16)
[編集] 多摩センター駅~一本杉公園~京王多摩車庫方面(多05)
[編集] 多摩センター駅~日大三高方面(多43・多44)
[編集] 多摩センター駅~鶴牧方面(多61)
- 多61:多摩センター駅→奈良原公園→南野三丁目→鶴牧センター→富士見通り下→多摩センター駅(鶴牧団地循環)
- 多61:多摩センター駅→奈良原公園→南野三丁目→鶴牧センター→富士見通り下
- 多61系統は多摩センター駅と鶴牧地区の住宅地を結ぶ路線。神奈川中央交通多摩営業所との共管路線。最終便のみ富士見通り下どまりで運行される。また日中は桜63系統と交互に運行される。
[編集] 多摩センター駅~中央大学~豊田駅方面(豊32)
- 豊32:豊田駅北口~平山五丁目~多摩テック温泉入口~上程久保~中央大学~東中野~堰場~多摩センター駅
- 豊32系統は、東京都日野市のJR豊田駅と多摩センター駅を結ぶ路線。土曜・休日は多摩テックを経由する。
- 豊田駅を出ると都道155号を南下、平山橋で多摩川を渡り、平山地区の住宅地を抜け多摩テック入口交差点へ至る。土曜・休日はここから少し南にある正面ゲート前の多摩テック停留所へ乗り入れ、再び多摩テック入口交差点へ戻る。その先中央大学北交差点を右折、坂を上って中央大学を経由し、突き当たりの中央大学南交差点で左折。野猿街道を進み堰場交差点で右折して多摩センター駅へ至る。
- 「中大西門」は多摩センター駅行きのみが停車する降車専用の停留所。
- かつて多摩センター駅~中央大学間は中央大学多摩キャンパスへのアクセスの中心であり、廃止された多14:多摩センター駅~中央大学~多摩動物公園駅などとともに多数運行されていたが、2000年1月10日の多摩都市モノレール開通によって大学アクセスの中心は次第にそちらに移り、現在はこの豊32系統が1時間あたり2~4本程度運行されているのみである。
[編集] 多摩市ミニバス東西線(永52・永53)
詳しくは 多摩市ミニバス も参照
- 永52:永山駅→諏訪三丁目→豊ヶ丘四丁目→鶴牧センター北→総合福祉センター→唐木田駅→多摩南部地域病院→多摩センター駅→貝取北センター→永山駅(右循環)
- 永53:永山駅→貝取北センター→多摩センター駅→多摩南部地域病院→唐木田駅→総合福祉センター→鶴牧センター北→豊ヶ丘四丁目→諏訪三丁目→永山駅(左循環)
[編集] 多摩市ミニバス南北線(永71)
- 永71:永山駅~乞田五差路~多摩市役所~桜ヶ丘二丁目~浄水場北~総合体育館~中和田~百草団地
[編集] 稲城市方面(稲12・稲13・稲22・若01)
- 稲12:稲城駅~向陽台六丁目~向陽台~長峰小学校~長峰~長峰二丁目~上谷戸大橋~若葉台駅
- 稲13:稲城駅→向陽台六丁目→向陽台→長峰小学校→長峰二丁目→長峰→長峰小学校→稲城駅(長峰循環・朝回り)
- 稲13:稲城駅→向陽台六丁目→向陽台→長峰小学校→長峰→長峰二丁目→長峰小学校→稲城駅(長峰循環・夕回り)
- 稲22:稲城駅~向陽台六丁目~南多摩駅入口~稲城市立病院~連光寺坂~聖蹟桜ヶ丘駅
- 若01:若葉台駅→若葉台パークヒルズ→若葉台小学校西→若葉台駅(若葉台循環)
- 稲12・13は稲城駅から向陽台・長峰方面へ向かう路線。稲12のみそれらを経て若葉台駅まで運転する。
- 稲22は稲城駅と聖蹟桜ヶ丘駅を川崎街道経由で結ぶ。1日約10本程度と本数は少ない
- 若01は若葉台駅から若葉台パークヒルズを循環する路線。走行距離が短いためか、共管先である小田急バスに合わせ前乗り中降りの乗降方式を採用している。
- この内、稲12・13及び若01系統は小田急バス町田営業所との共管
[編集] 廃止路線
- 桜23:聖蹟桜ヶ丘駅~新大栗橋~永山駅~諏訪南公園~永山五丁目
- 運行から撤退。神奈川中央交通は引き続き運行。
- 桜24:聖蹟桜ヶ丘駅~新大栗橋~永山駅~諏訪南公園~永山五丁目~京王多摩車庫~五反田~鶴川駅
- 2006年4月3日、運行から撤退。神奈川中央交通は引き続き運行。
- 桜26:聖蹟桜ヶ丘駅~新大栗橋~永山駅
- 桜43:聖蹟桜ヶ丘駅~多摩市役所~乞田五差路~大橋~多摩センター駅~上落合~唐木田駅東~福祉センター~多摩丘陵病院~日大三高
- 桜45:聖蹟桜ヶ丘駅~多摩市役所~乞田五差路~大橋~貝取~永山五丁目
- 桜47:聖蹟桜ヶ丘駅~多摩市役所~乞田五差路~永山駅~大橋~貝取北センター~豊ヶ丘四丁目~南野高校(現・恵泉女学園大学入口)~落合三丁目~多摩センター駅
- 多13:多摩センター駅~堰場~東中野~中央大学
- 2005年10月16日、廃止。
- 多14:多摩センター駅~堰場~東中野~中央大学~多摩動物公園駅
- 2000年4月3日、廃止。同年1月に開通した多摩都市モノレールと重複するため。
- 多15:多摩センター駅~堰場~帝京大学折返場(急行)
- 2003年1月15日、廃止。帝京大学構内へ延伸して多16系統を開設。
- 多42:多摩センター駅~~上落合~唐木田駅東~福祉センター~多摩丘陵病院~下小山田
- 2000年4月3日、廃止。多43系統へ統合。
- 永51:永山駅~諏訪三丁目~豊ヶ丘四丁目~鶴牧センター北~総合福祉センター~唐木田駅~多摩南部地域病院~多摩センター駅(多摩市ミニバス東西線)
- 一部区間を延長・経路変更して永52・53系統となる。
- 豊31:豊田駅北口~中央大学
[編集] 車両
元々、三菱ふそうを長らく採用し、1994年までは毎年三菱で導入されていた。しかし、1995年以降は日産ディーゼルを入れてからは1999年、2003年に三菱をいれただけになった。さらに、一連のリコール騒動で三菱の導入を中止し、2004年、2005年は完全に日産ディーゼルの大型ノンステップバス(KL-UA452KAN改)が導入されたが、2006年に再び三菱ふそうの中型長尺ノンステップ車(エアロミディMK)が導入された。
[編集] 備考
京王電鉄バス多摩営業所敷地直下には、城山ダムから長沢浄水場への川崎市水道局の給水管が埋設されている。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 『BJハンドブックシリーズR62 京王電鉄バス・西東京バス』 BJエディターズ/星雲社、2007年9月1日、ISBN 978-4-434-10234-9