二上山 (奈良県・大阪府)
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二上山 | |
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標高 | 雄岳:517 m 雌岳:474 m |
位置 | 北緯34度31分東経135度40分 |
所在地 | 奈良県葛城市加守 大阪府南河内郡太子町大字山田 |
山系 | 金剛山地 |
種類 | --- |
初登頂 | --- |
二上山(にじょうざん)は、奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町を跨ぐ山。金剛山地の北部に位置する。古来、「ふたかみやま」と呼ばれていた。正確には、“雄岳”と“雌岳”の2つ山頂が存在し、北の高い方(517m)が“雄岳”で南の低い方(474m)が“雌岳”である。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] 有史以前
- 二上山周辺は、火成岩や火砕流堆積物が分布していることから、火山であったと考えられている。約2000万年前の大噴火により形作られたと言われている。活動時期は、新・第三紀と推定され、最終活動時期は、約1400万年前と推定されている。
- 二上山は死火山で、今後、噴火可能性はなく、地図で火山として分類されることはない。
[編集] 有史以後
- 古来より、雄岳・雌岳の間に日が沈む様子から、神聖な山岳として、人々から崇められてきた。
- 古墳時代から飛鳥時代にかけて、二上山周辺は、海上の交通の要所、大阪湾・住吉津・難波津から、政治の中心の舞台である飛鳥地方への重要ルートとなり、二上山の南に、日本で最初の官道として知られる竹内街道が作られた。
- 前記の時代に謀反の疑惑をかけられて自害した、大津皇子の墓が雄岳山頂付近にある。
[編集] 地理
- 金剛山地の北部に位置し、金剛生駒紀泉国定公園の区域でもあり、自然が豊かである。
- 北側には、火山活動でできたとされる屯鶴峯があり、付近には、近鉄大阪線・近鉄南大阪線・国道165号(長尾街道)が通っており、交通の要所となっている。
- 南側は、#歴史で述べた、竹内街道が通っていた。現在は、国道166号が通っている。
- 西側、太子町付近は、「近つ飛鳥」(河内飛鳥)と呼ばれて、陵墓・古墳など、遺構が多く残っている。大阪府立近つ飛鳥博物館もある。
- 東側、葛城市には、麓に当麻寺がある。
- 雄岳山頂には、大津皇子墓地の他に、葛木二上神社(祭神:豊布都霊神・大国(御)魂神)もある。
- 二上山は、「近つ飛鳥」や「当麻寺」を絡め、ハイキングコースとなっている。山頂の付近は、大和平野が一望でき、雄岳から雌岳への途中から、大阪湾・大阪平野が、雌岳の南方からは、葛城山・金剛山の山並みを一望することができる。
[編集] 岳のぼり
- 古くから、二上山の水を農業に使っている大和国側の村人が、春に「岳のぼり」と称し、二上山に登り、神を迎えていた。大和高田市域の築山村・神楽村からも徒歩で村人が往来した。現在は有志により、毎年4月23日に「岳のぼり」が行われている。