九州鉄道 (2代)

九州鉄道（きゅうしゅうてつどう）は、かつて九州に存在した私鉄である。それ以前に同名を称する私設鉄道（初代九州鉄道）が存在したが、両社の間には全く関連性がない。

1915年に設立された筑紫電気軌道（ちくしでんききどう）株式会社が1922年に社名を変更して九州鉄道となったもの。現在の西鉄天神大牟田線を建設した。1942年に、当時の九州電気軌道が九州鉄道のほか福博電車、博多湾鉄道汽船、筑前参宮鉄道を吸収し、西日本鉄道を形成する。

[編集] 沿革

1915年 10月1日 - 筑紫電気軌道の名で設立。
1922年 6月15日 - 九州鉄道に社名変更。
1924年 4月12日 - 現在の西鉄天神大牟田線の一部にあたる福岡（現・西鉄福岡（天神））～久留米（現・西鉄久留米）間が開業。
1924年6月30日 - 三井電気軌道（甘木～福島間）を吸収合併。三井線とする。
1932年 12月28日 - 久留米～津福間が開業。
1934年 6月30日 - 太宰府軌道（二日市～太宰府間）を吸収合併。太宰府線とする。
1937年 6月22日 - 大川鉄道（上久留米～榎津間）を吸収合併。大川線とする。
1937年10月1日 - 大川線の津福～大善寺間を1067mm軌間から1435mm軌間に改軌・電化し、現・天神大牟田線に編入。大善寺～柳河（現・西鉄柳川）間が開業。大川線は分断し上久留米～津福間が上久留米線、大善寺～榎津間が大川線となる。
1938年 9月1日 - 柳河～中島（現・西鉄中島）間が開業。
1938年10月1日中島～栄町（現・新栄町）間が開業。
1939年 7月1日 - 栄町～大牟田間が開業。福岡～大牟田間が全通。
1941年 3月31日 - 大牟田電気軌道（旭町～四ツ山道間）を吸収合併。大牟田市内線とする。
1942年 9月19日 - 九州電気軌道・福博電車・博多湾鉄道汽船・筑前参宮鉄道と合併し会社解散。西日本鉄道となる。

※西日本鉄道発足直前時点。カッコ内は西鉄発足後の路線名。