中村うさぎ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
中村うさぎ(なかむら うさぎ)は1958年2月27日生まれの女性、福岡県出身(その後親の転勤で横浜、大阪と移り住む)の小説家、エッセイスト。捜真女学校・同志社大学文学部英文学科卒業。本名、中村典子(なかむら のりこ)。
目次 |
[編集] 来歴・人物
住友系の繊維会社で経理をしていたが1年半で退社。その後コピーライターやゲーム雑誌ライターとして活躍。特に『コンプティーク』(角川書店)誌上では「イボンヌ木村」[1]名義でゲームレビューなどを担当し人気を博したほか、「イボンヌ」を「イヌボン」と書き間違えてハガキを送ってきた読者がきっかけで「犬梵」なるキャラクター(創作者は榊涼介)まで生まれた[2]。なお「犬梵」は当時のPC用シミュレーションゲーム『戦国秋葉原信長伝』(メディアワークス)にも登場する人気キャラとなっている。
1991年ライトノベル作家としてデビュー、『ゴクドーくん漫遊記』で人気を博す。
その後、ライトノベルを中心に作品を発表していたが自らの浪費家ぶり(ブランド物の買い物、ホストクラブ通いなど)を赤裸々に書いたエッセイ『ビンボー日記』、『ショッピングの女王』が大ヒット。現在は主にエッセイストとして活躍している。
2003年に豊胸手術をし、豊胸前・豊胸後のトップレス写真を女性週刊誌グラビアで公表した。さらに2005年8月に「自分の女としての価値を確かめる」ため、デリヘル嬢として風俗店で勤務した。こうした体験実録は『新潮45』に掲載され、『週刊新潮』で記事にして宣伝していた。 漫画家の倉田真由美と親しく、いくつもの共著を出している。その愛称「くらたま」とあわせて「うさたま」とされる。
2005年に『笑っていいとも』のテレホンショッキングに出演するが、ゲストでは大変珍しく友人知人から花輪が1個も届かなかった。しかもデスクの後にある大きな花輪も無かった為、非常に貧相なスタジオ風景になった。
現在の夫は同性愛者であり、当初は別居するつもりだったという。結果的には同居することになったものの、家に恋愛とセックスは持ち込まないという約束で、お互いに外に恋人を作って良いことになっている。
[編集] 作品リスト
[編集] ゴクドーくん漫遊記シリーズ
- ゴクドーくん漫遊記 全13巻(角川スニーカー文庫)1991-99
(11巻まで「極道くん」)
- 外伝(電撃文庫)メディアワークス
- 聖マリア修道院の怪談 電撃文庫 1993
- アーサガ王妃と電卓の騎士たち
- 俺たちは天使じゃねぇ
- 王子と叔父貴とおかしなヤツら
- 渚のオテンバ人魚
- 眠れる森の美女と野獣
- 幽霊城でつかまえて!
- 燃えよギョーザ3兄妹
- パルミットの笛吹き
- 地獄に堕ちた亡者ども
[編集] JAJA姫武遊伝シリーズ
- 悪魔が来たりてホラを吹く
- 平安京鬼の乱
- オエド妖怪捕物控
[編集] 宇宙海賊ギル&ルーナ(富士見ファンタジア文庫)
- 宇宙海賊ギル&ルーナ全4巻
- 物騒な女神たち
- 獣の顔を持つ天使
- さまよえるエロス 前・中編
[編集] シリーズ外
- 家族狂 角川書店、1997
- ア・リトル・ドラゴン 1~4
- 僕らは霊能探偵団! 1~2
- 愛と資本主義
- 犬女
- 九頭龍神社殺人事件
- イノセント
- 月 9(げつく)
[編集] 漫画原作
ウィキポータル |
漫画作品 |
日本の漫画作品 |
漫画家 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
- 『ア・リトル・ドラゴン』作画:上田宏「電撃コミックガオ!」連載,メディアワークス刊,全5巻
- 『ゴクドーくん漫遊記』作画:桐嶋たける「コミック電撃大王」連載,メディアワークス刊,全3巻
- 『JAJA姫武勇伝』作画:衣谷遊「電撃コミックガオ!」連載,メディアワークス刊,全3巻
- 『ショッピングの女王』作画:森島明子「まんがライフ」連載,竹書房刊,全2巻
[編集] エッセイ・対談集
- ビンボー日記シリーズ
- 女殺借金地獄―中村うさぎのビンボー日記 角川書店、1997 のち「だって、欲しいんだもん!―借金女王のビンボー日記」と改題、文庫
- だって、買っちゃったんだもん!―借金女王のビンボー日記〈2〉角川書店、2000のち文庫
- こんな私でよかったら…―借金女王のビンボー日記〈3〉角川書店、2000 のち文庫
- パリのトイレでシルブプレ~~!―中村うさぎの書き殴り劇場 メディアワークス、1999 のち角川文庫
- ショッピングの女王シリーズ
- ショッピングの女王 文藝春秋、1999 のち文庫
- 浪費バカ一代―ショッピングの女王〈2〉文藝春秋、2000 のち文庫
- 崖っぷちだよ、人生は!―ショッピングの女王〈3〉文藝春秋、2001 のち文庫
- 愛か、美貌か―ショッピングの女王〈4〉文藝春秋、2002 のち文庫
- ショッピングの女王 FINAL 最後の聖戦! 文藝春秋、2004 のち文庫
- うさぎの行きあたりばったり人生 マガジンハウス、2000 のち角川文庫
- 税金を払う人使う人 加藤寛・中村うさぎの激辛問答 日経BP社 2001
- 屁タレどもよ! フィールドワイ、2001 のち文春文庫
- ダメな女と呼んでくれ 角川書店、2001 のち文庫
- 人生張ってます―無頼な女たちと語る 小学館文庫、2001
- 変?―ビョーキな人々探訪記 扶桑社、2002 のち角川文庫
- オヤジどもよ! フィールドワイ、2002 のち文春文庫
- さびしいまる、くるしいまる。角川書店、2002 のち文庫
- うさぎとくらたまのホストクラブなび(倉田真由美共著)角川書店、2002 のち文庫
- 私、Hがヘタなんです! 河出書房新社、2003
- 美人になりたい―うさぎ的整形日記 小学館、2003
- 壊れたおねえさんは、好きですか? フィールドワイ、2003 のち文春文庫
- 穴があったら、落っこちたい! 角川文庫、2003
- 最後のY談 岩井志麻子,森奈津子 二見書房、2003
- 悩み相談で解き明かす「人生って何?」 生きる マガジンハウス、2004
- うさたま恋のER緊急救命室(倉田真由美との共著)宝島社、2004
- 欲望の仕掛け人 日経BP社、2004
- うさたま見聞録 倉田真由美 角川書店, 2004
- 中村うさぎの四字熟誤 松田洋子 講談社文庫, 2004
- 中村家の食卓 フィールドワイ、2004
- 花も実もない人生だけど 角川書店、2004 のち文庫
- うさたまの暗夜行路対談(倉田真由美との共著)講談社、2004
- 自分の顔が許せない! 石井政之対談 平凡社新書, 2004
- 女神の欲望 岩井志麻子,乙葉共著、テレビ東京『女神の欲望』編 メディアファクトリー 2004
- うさたまの霊長類オンナ科図鑑 倉田真由美 角川書店, 2005
- 美人とは何か? 美意識過剰スパイラル 文芸社 2005
- 愚者の道 角川書店, 2005
- さすらいの女王 文藝春秋, 2005
- 女という病 新潮社、2005
- うさぎ・邦正の人生バラ色相談所 苦悩の泥沼にハマッてしまった人へ 山崎邦正 大和書房 2005
- うさたまのオバ化注意報 倉田真由美 小学館 2005
- 私という病 新潮社、2006
- 幸福論 小倉千加子対談 岩波書店, 2006
- 芸のためなら亭主も泣かす 文藝春秋, 2006
- マッド高梨の美容整形講座 高梨真教 マガジンハウス, 2006
- 彼らの地獄我らの砂漠 事件巡礼 朝倉喬司 メディアックス, 2006
- プロポーズはいらない 中央公論新社, 2007
- セックス放浪記 新潮社、2007
- うさぎが鬼に会いにいく アスキー、2007
- 結婚はオートクチュール(テレビ番組「今夜は恋人気分」の書籍版)
[編集] テレビ出演
- 今夜は恋人気分 〜とっておき夫婦物語〜(ホステス)
- ニュースにだまされるな(朝日ニュースター 2007年4月より)
- ボクらの時代(フジテレビ 2007年11月18日)
- 5時に夢中!(TOKYO MX 2008年1月30日 ※水曜日コメンテーターマツコ・デラックスさんの病欠で代役出演、その後3月31日より、月曜コメンテーターとして出演中)
[編集] 脚注
- ^ 名付け親は佐藤辰男(現・アスキー社長)。また「木村」は当時の苗字。間もなく離婚したため本名は「中村」姓に戻ったが、ペンネームとしては「木村」姓をその後しばらく使い続けた。
- ^ 「蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾」(アスキー、2007年)pp.8~9