下北海洋観測所
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下北海洋観測所(しもきたかいようかんそくじょ)とは、青森県下北郡東通村の下北基地にある海上自衛隊の海洋観測施設である。海洋観測所の長は所長(1等海佐)で、副所長(2等海佐)が補佐する。
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[編集] 概要
海洋観測所は、自衛艦隊海洋業務群隷下の、沿岸海域の防衛及び警備のために海洋観測を行う施設であり、下北海洋観測所と沖縄海洋観測所(沖縄県うるま市)の2か所がある。下北海洋観測所は津軽海峡に面しており、海洋観測のための施設ということになっているが、敵国の潜水艦を感知するためのSOSUSの陸上ステーションがあるのではないかと考えられる。また、津軽海峡有事の際の、管制機雷の制御施設と考えられる。
[編集] SOSUSについて
隠密性の高い潜水艦は、有事の際は最も有効な攻撃手段のひとつであると言われており、その探知の可否が、一国の存亡に関わることもあると考えられる。対潜の手段として、艦船や航空機から投下されるソナーの他に、SOSUSと呼ばれる海底常設のソナー哨戒ラインを海底に敷設し、その哨戒ライン上を通過した潜水艦の位置と種類を探知するという方法が有効であると考えられる。
[編集] 組織
- 所長
- 副所長
- 総務科:人事、衛生、警衛、施設維持等
- 厚生科:共済組合、福利厚生等
- 補給科:会計、物品の取扱い、給食等
- 観測科:海洋観測
- 分析科:観測資料の分析、整理及び保管
- 整備科:海洋観測器材の維持管理及び給電
- 通信科:通信、通信機器の維持管理