ロージャ・ミクローシュ
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ミクロス・ロージャ(Miklós Rózsa, 1907年4月18日 - 1995年7月23日)はハンガリー出身のアメリカ合衆国の作曲家。「ミクロス・ローザ」とも表記される。マジャル語のように発音し、姓・名順に表記するとロージャ・ミクローシュとなる。映画音楽の作曲家としてアカデミー作曲賞に17回ノミネートされ、3回受賞している。
ブダペストに生まれ、ライプツィヒ音楽院に学ぶ。1929年に同地で《ヴァイオリン協奏曲 第1番》を作曲。1931年にパリに移住し、《ハンガリー民謡の主題による変奏曲》《交響曲》《小オーケストラのためのセレナーデ》を上演する。1937年にロンドンに渡り、バレエ音楽《フンガリア》を作曲、また最初の映画音楽を作曲。
その後アメリカ合衆国で映画音楽の作曲家として活躍し、『深夜の告白』(1944年)、『白い恐怖』(1945年)や『二重生活』(1947年)、『クォ・ヴァディス』(1951年)、『緑の火・エメラルド』(1954年)、『ベン・ハー』(1959年)などで名声を博した。『白い恐怖』はロマン派的な、どことなくシューマンやラフマニノフを思わせるピアノ協奏曲の様式で作曲されており、またテルミンが利用されていることで有名。映画音楽「ベン・ハー」は、後に管弦楽組曲としても編み直された。1970年にはビリー・ワイルダー監督の『シャーロック・ホームズの私生活』にも楽曲を提供し、1970年代の終わりまで映画音楽の作曲を続けた。
この間にも芸術音楽の作曲を止めてはおらず、1956年にハイフェッツの依嘱により《ヴァイオリン協奏曲第2番》を、またハイフェッツとピアティゴルスキーのために《ヴァイオリンとチェロ、管弦楽のための主題と変奏、終曲》などを作曲。これらの作品は、よりロマン派的な映画音楽とは異なり、新古典主義音楽とハンガリーの民族音楽を独自に折衷した作風となっている。室内楽は初期に数多く手懸けた。
1943年に結婚して2児をもうけた。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Miklós Rózsa Society website
- Miklós Rózsa at the SoundtrackINFO project
- Miklós Rózsa - Internet Movie Database(英語)