ロミオの青い空
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『ロミオの青い空』(ロミオのあおいそら)は、フジテレビ系列『世界名作劇場』の枠にて放映されたテレビアニメである。放映期間は1995年1月15日から同年12月17日までの全33話、平均視聴率10.4%。又、2005年から2006年までにかけてNHKBS2『BS名作アニメ劇場』にて2度再放送された。
原作はドイツの作家、リザ・テツナーの『黒い兄弟』(Die schwarzen Brüder)。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
世界名作劇場 | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第20作 | 七つの海のティコ | 1994年1月 ~1994年12月 |
第21作 | ロミオの青い空 | 1995年1月 ~1995年12月 |
第22作 | 名犬ラッシー | 1996年1月 ~1996年8月 |
目次 |
[編集] ストーリー
スイスの小さな村、ソノーニョ村に少年ロミオ11歳が生活していた。 平和に暮らしていたロミオ一家にある日村にやってきた人身売買人、死神ルイニの魔の手が襲い掛かる。 ロミオの父ロベルトは、頑なに息子ロミオを売り渡す事を拒み続けるが、遂に病に倒れてしまう。 それを見たロミオは医者を呼んで父を救うため、自分の身を売る事を決意する。 こうして、ロミオは煙突掃除夫として、ミラノの街へ旅立つのであった。
旅の途中ロミオは同じく煙突掃除夫になるためミラノに向かう少年アルフレドと出会う。ミラノに着いた後しばらくアルフレドとは分かれ、煙突掃除夫としてつらい日々が続くが、アルフレドと再会を果たし、二人は親友となる。後に他の煙突掃除夫の仲間たちを集め、不良少年ジョバンニ率いる狼団に対抗するため、黒い兄弟という同盟を結成する。
[編集] 概要
物語全体のテーマとして、少年たちの生きる様と友情を描いた。ただ、バレーボールワールドカップ、プロ野球などのために数週にわたり放送が無かったこともあり、全33話と少ない話数で終了した。(特に第28話「貴公子アルフレド」と第29話「永遠のアルフレド」の間は、一ヶ月以上もあいてしまった。その後第30話と第31話の間も一月以上開き、11月は一度も放送が無かった)さらに第31話、第32話は放送局側の都合で急遽挿入された単発エピソードであり、全31話の予定であった。
視聴率こそ低かったものの、今なお多くの熱狂的ファンがいる。また、アルフレド役の藤田淑子は直前の放送の『キテレツ大百科』でも主人公のキテレツを演じているため、「藤田淑子アワー」と称するメディアもあった。
音響制作が当作品よりステレオ制作になる。
2005年9月には、当時の製作関係者を交えた10周年記念イベント「10~dieci~」が開催され300人以上のファンが集まった。
[編集] 登場人物
- 語り:池田昌子
[編集] 黒い兄弟
- ロミオ:折笠愛
- 主人公。正義感が強く、快活で一本気な11歳の少年。目を患った父親を救うために人買いの死神ルイニに自分を売り、煙突掃除夫としてミラノに連れて行かれる。好人物マルチェロ親方の元で働く事になるが、女将のエッダや息子のアンゼルモからは散々に辛く当たられ、一時は盗みの濡れ衣を着せられて警察に追われる羽目にさえ陥る。警察への爆弾テロを察知して追われる身を顧みず署長やマルチェロを救ったこととアンジェレッタの証言により潔白を勝ち取った。その後、再会したアルフレドらと煙突掃除夫の少年による互助同盟グループ「黒い兄弟」を結成。アルフレドの死後、2代目リーダーとなる。原作ではジョルジュという名前である。
- アルフレド・マルティーニ:藤田淑子
- ロミオがミラノへ行く途中に出会った12歳の少年。ミラノで煙突掃除夫として親方に売られた後、聖バビラ教会でロミオと再会する。日頃から本を読んでいて、知性と教養があり勇敢。リーダーとしての統率力があり、喧嘩の実力もあるが、彼自身争い事を好むほうではない。意外にも泳ぎが苦手。ロミオの親友となり、ロミオはアルフレドを目指して勉強を始めるようになる。皆に推され、「黒い兄弟」の初代リーダーとなり、カセラ教授からも「神に特別に愛された少年」と評されるほど、非の打ち所の無い完璧な人物として描かれている。ミラノではシトロン親方に散々こき使われ、それが原因で肺結核にかかってしまう。聖バビラ教会でロミオに見守られながら死去。マルティーニ子爵の遺児であった。
- ビアンカ・マルティーニ:岡村明美
- アルフレドの妹。アルフレドの事が大好きで、いつもアルフレドが自分の方を見ていないと気が済まない。寂しがりやで優しいが、多少お転婆で気が強い。兄を尊敬していたが、次第に兄が一番信頼を置くロミオに興味を持っていく。叔父夫婦に両親殺害の濡れ衣を着せられ、兄と共に逃亡。その際追っ手の目を欺くために髪を切っている。煙突掃除夫としてアルフレドがミラノに旅立つ際、ある農夫に預けられたのだが、叔父夫婦に発見され、監禁されていた。後にロミオや黒い兄弟たちの協力を得たアルフレドによって救出され、兄と共にイタリア国王に真実を証明した。兄のアルフレドと共にマルティーニ子爵の遺児。ちなみに、救出された後すぐに、メンバーの扱いを受けている。その後はカセラ教授の下で住み込み看護婦として働く。後に教師となったロミオと結婚し一子をもうけ、その子に兄と同じ名を名づける。
- ダンテ:柊美冬
- ミラノへ向かう途中、ロカルノの町でロミオと会う。猟師の息子。ロミオと同じくルイニに買われた。一見たちが悪そうに見えるが、本当は心優しい。坊主頭で大きめの帽子を深々と被っている。自らを「ダンテ様」と呼んで戯けたりするなど、少々見栄っぱりで無鉄砲なところがある。
- ミカエル:石川寛美
- 黒い兄弟の中では最年少。優しいが気が弱く泣き虫のために、足手まとい扱いをうけやすい少年。いつもオオカミ団に狙われている。ロミオから弟分として可愛がられる。母の手伝いをしていたこともあり、裁縫が得意。
- アントニオ:高乃麗
- 先に弟がミラノで煙突掃除夫として働いていたが、飢えと寒さの為に亡くなっている。自分は脱走しようと試みるが、結局ミラノに来て煙突掃除夫となる。
- アウグスト:岡野浩介
- メンバーで一番体格がよい。
- ベナリーボ:岩永哲哉
- ジルバ横丁に住む。寝相が悪いらしい。
- バルトロ:田野恵
- ロミオより少し先に煙突掃除夫としてミラノに連れて来られたらしい。
- ジュリアーノ:大塚瑞恵
- ロミオより少し先に煙突掃除夫としてミラノに連れて来られたらしい。
- エンリコ:丸尾知子
- あまり目立たない存在。
- パウリーノ:田野恵
- ロミオより少し先に煙突掃除夫としてミラノに連れて来られたらしい。
[編集] オオカミ団
- ジョバンニ:檜山修之
- ミラノの町の不良グループ・オオカミ団のリーダー。ケンカに強く駆け引きもできる。父親をアルフレドと同じ病気で亡くしており、祖母に育てられている。乱暴だが、義理堅く情の厚い一面も。アルフレドにライバル感を抱いており、何度も戦いを挑むが決着は着かずじまい。最後はロミオとアルフレドの実力を認めた。アルフレドが国王に謁見し叔父の陰謀を暴露した際に黒い兄弟と一時手を結び協力、最終回ではロミオに「オオカミ団は今後も黒い兄弟と同盟を結ぶ」と約束する。
- ニキータ:石津彩
- オオカミ団に属する勝ち気な性格の少女。女扱いされるのを嫌っている。男勝りで意地っ張りだが、寂しがりやな一面も。アルフレドに惚れていたが、彼の生前は最後まで素直になれなかった。新聞社で仕事を手伝っており文字を読むことができる。アルフレドから「髪に花を飾ったら似合う」と言われており、最終回で髪に花をさして照れながらアルフレドの墓に語りかけていた。ミラノを去るロミオに今後もアルフレドの墓を守ってほしいと頼まれ快諾した。
- リナルド:中原茂
- オオカミ団の実質ナンバー2。別名:赤毛のリナルド。少しクールな二枚目。顔半分が前髪で隠れている美少年。身のこなしが軽い。母親は売春婦らしく、父親の顔は判らないと言う。
- タキオーニ:太田真一郎
- オオカミ団一の巨漢。ロミオをライバル視しており、ロミオと一対一で決闘した相手。腕っぷしは強いが、卑怯な事をやらかすのでジョバンニの受けは良くない。あだ名はブル。ロミオとの決闘では「素手のみで戦う」というルールを破ってナイフを使い、ジョバンニによって止められ反則負けとなる。アルフレドが国王に謁見した際には、マウリッツォの用心棒を一撃で倒すなど、かなりの活躍を見せている。気が短く、すぐに簡単な罠に引っ掛かる。
- リオ(声優:丸尾知子)
- オオカミ団のメンバー。別名:ねずみのリオ。小柄でそばかす顔の少年。すばしっこく要領が良い。タキオーニと組んで行動することが多い。口癖は「さすが天下の○○さんだ」
- ファウスティーノ(声優:くじら)
- オオカミ団のメンバー。太り気味の少年。動きが鈍く頭の回転も鈍いが、人柄自体は良く温厚。質屋という比較的裕福な家庭の次男坊ではあるものの、資質不足故と家族からは見放されている。
[編集] ミラノの住人
- マルチェロ・ロッシ:安西正弘
- ミラノでロミオを85リラで買い取り雇った煙突掃除の親方。酒好きで恐妻家。奇縁からアンジェレッタの養父となる。人は好いが、女房エッダの尻に敷かれ息子アンゼルモの嘘も鵜呑みにして当初はロミオにもきつく当たっていた。警察署爆破テロの際に自分を庇ったロミオを見て真実を悟り、以後はロミオに優しく接した。
- エッダ・ロッシ:羽鳥靖子
- マルチェロの妻。相当な肥満体型の中年女性(原作では体型が違う)。金に汚く口うるさい。いつもマルチェロを尻に敷いている。アンゼルモとアンジェレッタを溺愛しているが、アンジェレッタについては心底からの愛情というよりも「金づる」としての有難みの方が上回っていたようだ。ロミオを散々にこき使い事毎に辛く当たったが、最終回では憎まれ口を叩きながらも涙をうるませていた。
- アンゼルモ・ロッシ:柏倉つとむ
- マルチェロとエッダの実子。性格はエッダに似て非常に悪く、ミラノの不良グループ狼団に出入している。嘘つきで親の前では猫かぶりで、ことあるごとにロミオを虐めていた。伯爵家の血筋であると嘘をつきオオカミ団に出入りしていたが、それがバレてしまい、さらに裏では仲間の悪口を言っていたことまで明るみにされ(原作ではロミオに不意打ちを食らわせ)、制裁を受け追い出される。最終回ではロミオに対抗意識が芽生えたらしく、突っぱねて最後まで和解しなかった。卑劣な性格の持ち主ではあるものの、アンジェレッタには親愛の情を持ち、またアルフレドの葬式には協力していた。
- アンジェレッタ・モントバーニ(声優:川村万梨阿)
- ロッシ親方が祖母に当たるイザベラ・モントバーニ伯爵夫人より預かった養女。アンゼルモの義理の妹になる。病弱で屋根裏に住んでおり、普段はその存在は秘密にされていた。とても素直で優しい少女で、お腹を空かせていたロミオの為に食事を提供してくれた事すらあり、それ以来ロミオとはとても仲良しになる。黒い兄弟の協力で祖母イザベラと対面し、療養のために引き取られる。ストーリー中盤を支えた名ヒロインとも言える存在だったが、終盤は全く登場しなかった(ロッシ親方の実子で、病気のため亡くなってしまうという、原作での設定が関係しているかも知れない)。
- ミミ・ロッシ:麻生美代子
- マルチェロの母親。久し振りに息子一家に会いに来る。豪快で威勢が良く、エッダやアンゼルモを散々に振り回した。マルチェロも未だに頭が上がらない。曲がった事が大嫌いで、実孫であるアンゼルモの狡猾な本性を鋭く見抜き、むしろ素直でマルチェロの少年時代に似ているロミオを気に入り可愛がる。
- マデーラ:くればやしたくみ
- ロッシ家の向かいに住む気さくな夫人。いつもマルチェロをからかっている。夫婦げんかをするととても恐ろしく、指を鳴らして殴りかかろうとする。
- エミリオ:塩屋浩三
- ミラノの酒場のマスター。彼の経営する酒場で死神が買ってきた子供の取り引きが行われる。
- カセラ:有本欽隆
- ミラノに住む大学教授。ロミオとアルフレドの才能に気付く。とても親切な人でロミオが煙突掃除に訪れた時に絵本をプレゼントしてくれたり、アルフレドに本を貸してくれた。またアルフレドの素質を見抜いていた数少ない人でもある。医師としての知識もありアルフレドの体調を気にかけた。
- ピア:中村尚子
- カセラ教授の屋敷のメイド。主人に似てとても親切である。
- モレッティ:峰恵研
- ミラノ警察署の署長。爆破テロの際、ロッシ親方と一緒にいるところをロミオによって救われ九死に一生を得る。物わかりが良く、この一件でロミオの潔白を確信したロッシ親方の証言もあって、署長はロミオを無罪放免にした。
- マツェオ:西村知道
- ダンテの親方。ダンテ同様お調子者でお人好し。マルチェロからアンジェレッタの秘密について口止めされていたがロミオたちに喋ってしまう。
- シトロン:佐藤正治
- アルフレドを86リラで買い取った親方。アルフレドがカセラ教授から借りてきた本を暖炉に投げ込む等、底意地が悪い。親方と言っても、自分では酒を飲んでばかりで仕事もせず、アルフレドをひたすら酷使したことで彼を死に追いやる原因ともなった。
- イボ:辻親八
- 強盗団の親分。警察に捕まり脱走を企てる。
- フランコ:塩屋浩三
- 警察に捕まった強盗団の親分を助ける為、警察署を爆破しようとした主犯。フランコのおかげでロミオまで殺されそうになってしまう。
- カミラ:弘中くみ子
- フランコの仲間の女強盗。
- テオ:丸山詠二
- ロッシ家の向かいに引っ越してきた人形使いの老人。とても優しく、アンジェレッタから慕われている。息子のレオンと絶縁しており、孫のナナには父親はすでに亡くなっていると嘘をついている。
- ナナ:鈴木砂織
- テオの孫娘。
- レオン:小野健一
- テオおじいさんの息子でナナの父親。病弱な娘のために医者になりたくて人形芝居を飛び出し、カセラ教授を頼って立派な医者となった。
- クリスチーナ:さとうあい
- ロミオが20リラを稼ぐ為に離れを掃除と修理する事にした家の御夫人。とても親切なおばさん。
- リド:星野充昭
- ミラノの町の露天商の主人。スペインで買ってきた高価な壷をミカエルに割られてしまい、代わりにミカエルが大切にしていたマリア様のペンダントを取り上げてしまう。
[編集] ソノーニョ村の住人
- マリア(声優:沼波輝枝)
- ロミオの祖母。老いてなお矍鑠とした、元気で威勢の良い女性。
- ジェシカ:藤井佳代子
- ロミオの母。前の夫(ロミオの実父)を戦争で亡くし、ロミオが2歳のときにロベルトと再婚する。厳しくも優しい女性。
- ロベルト:大林龍之介
- ロミオの義父。ロミオを実の子同様に愛し、ルイニの申し出を断固として拒絶したほどだった。ルイニが起こした火事が原因で、目を患ってしまう。
- アニタ(声優:丹下桜)
- ロミオの幼馴染み。多少気が強い。ロミオにキスを求めるなど無邪気に将来を約束するが、出番は序盤だけで最終回にも出てこなかった。
- リサ:遠藤晴
- アニタの祖母。ジーナがリサとロベルトについて立ち話していた事からロミオはロベルトが本当の父ではない事を知ってしまう。
- ジーナ:くればやしたくみ
- アニタの母。
- ディノ:坂口哲夫
- アニタの兄。
- マリオ:柳瀬洋美
- アニタの弟。
- スカラ:西村知道
- ソノーニョ村の雑貨屋兼飲み屋を経営するおやじ。村人たちが支払いに困った時はツケで商品を売ってくれるが、取りたては厳しい。
- エンベリーノ:くじら
- スカラの息子。ロミオより年上で体つきも大きい。勇者の木登りに参加した。
- マルコ:岩永哲哉
- 勇者の木登りに参加した子供の一人。
- カニオ:丸尾知子
- 勇者の木登りに参加した子供の一人。
- 神父:名取幸政
- ソノーニョ村の教会の神父。村で唯一字が読める人間。名前は不明。
[編集] その他
- イザベラ・モントバーニ:山口奈々
- アンジェレッタの祖母で伯爵夫人。平民の女性と結ばれた息子が亡くなった後も許すことができず、屋敷に出入りしていたロッシ親方に孫であるアンジェレッタを預けていた。冷淡で厳しい性格から「氷の伯爵夫人」の異名を取る。ロミオたちの協力でようやくアンジェレッタはイザベラと会うことに成功、イザベラも永いわだかまりを捨てて彼女を療養のために引き取ることにした。後にアルフレドがロミオらと国王に謁見しようとした際に再会し、彼らに協力した。
- アドルフォ・モントバーニ:森川智之
- イザベラの息子で、アンジェレッタの父。貴族でないジョバンナとの結婚をイザベラに猛反対され、駆け落ち同然でモントバーニ家を去るが、アンジェレッタが生まれた直後に若くして病死。
- ジョバンナ:中山真奈美
- アンジェレッタの母。貴族の生まれではなく貧しい育ちだった為、アドルフォとの結婚をイザベラに反対されてしまう。アンジェレッタを生んだ直後に病気で亡くなってしまう。
- チェルビオ:沢木郁也
- モントバーニ伯爵家の執事を務める。
- サベリオ:新田三士郎
- イザベラの親戚。モントバーニ家の財産を狙いイザベラに取り入ろうとしている。
- マッティーリオ:志賀克也
- イザベラの親戚。モントバーニ家の財産を狙いイザベラに取り入ろうとしている。
- イタリア国王:宝亀克寿
- ミラノを訪問しての晩餐会で、叔父マウリッツィオの陰謀と自らの潔白を訴えたアルフレドの勲章をかつて父王が下賜した本物と見抜き、マウリッツィオを逮捕してアルフレドの名誉を回復させた。
- ピットリオ・マルティーニ:岸野一彦
- アルフレドとビアンカの父。イタリアの王様の父君を戦地で助けた事から勲章をもらい、以来マルティーニ家の家宝となる。とても優しい父親だったが、弟のマウリッツォに殺されてしまう。
- パトリッツィア・マルティーニ:高木早苗
- アルフレドの母。優しいが病気がちだったらしい。ピットリオと共にマウリッツォに殺されてしまう。
- マウリッツィオ・マルティーニ:中多和宏
- アルフレドやビアンカの叔父。マルティーニ家の富をピットリオが独占しているのを妬んでいた。妻グラゼーラに唆され、マルティーニ家の財産を独り占めしようとピエモンテの屋敷に放火してアルフレドの両親を殺害した張本人。黒い兄弟やオオカミ団の助けを得て国王の前で潔白を証明したアルフレドによって、勲章の偽造が露見し、卑劣な所業が明るみに出たため、妻と共に逮捕されてしまう。
- グラゼーラ・マルティーニ:沢海陽子
- アルフレドやビアンカの叔母で、マウリッツォの妻。マルティーニ家の財産を独り占めしようと夫を散々に煽り立て、アルフレドの両親を殺害させた。ビアンカを人質にしてアルフレドから勲章を奪おうと画策していたが、黒い兄弟の活躍によってビアンカを奪還され、イタリア国王臨席の晩餐会でアルフレドに陰謀を全て暴露されて夫と共に逮捕された。
- ランベルト:山野井仁
- マウリッツォの雇った用心棒の1人。とても力が強そうに見えるが、ジョバンニに一発で倒されてしまった。
- アントニオ・ルイニ:小村哲生
- 貧しい家庭から子供を安い値段で買い取り、煙突掃除夫として都会につれていって高く売り飛ばす悪人。連れていかれた子供は二度と帰って来ない事から死神と呼ばれている。お眼鏡にかなえばどんな手段を持ってしても、その子供を手に入れようとするあくどい性格で、ロミオの家に放火する。ミラノへ連れて行く途中で溺れそうになったところをロミオに救われ改心するかと思われたが、最終回でも相変わらず人買いを続けていた(盗みなどは止めた模様)。
- リゾ:稲葉実
- ロカルノの町でやまねこという名の酒場を経営している。しかしそれは仮の姿で、本当は人買いの仕事をする死神の仲間。
- ムゼッタ:阿部道子
- リゾと協力して人買いの仕事を手伝う女。仮の姿はホステスと言ったところか。
- バレージ:徳丸完
- ロカルノの町の名医と呼ばれる医者。腕は良いらしくロベルトのケガも治してくれたが、その分、診察費も高い。
- トニオ:山下啓介
- リンゴ園を経営している農夫。馬車に積んだリンゴがなくなった時、そばを通りかかったロミオをリンゴ泥棒だと勘違いしてしまった。
- マルチェロ:水原リン
- トニオの息子。リンゴ泥棒の犯人。
- カニーロ:岸野一彦
- ロカルノ日報の新聞記者。ただし新聞売りも兼ねている。
- ハンナ:冬馬由美
- カニーロの娘で新聞記者兼新聞売りを兼ねる。とても働き者らしく、父親の仕事を立派に継いでいる。
- レオ:佐藤浩之
- ロカルノ日報で働く新聞記者。ハンナとは恋人同士か?
[編集] 動物たち
- ピッコロ
- ロミオの友達で、共にミラノに渡ったオコジョ。終盤は出番がほとんど無くなったが最終回ではピッコロの子孫が描かれている(オコジョは夏毛が茶色なので、ピッコロ自身の説もある)。
- ミケランジェロ
- ロカルノの町で一番の曲芸師と呼ばれる熊。得意は樽乗りである。
- パルモ
- ロッシ親方の家で飼っている猫。アンゼルモが世話をしているようだ。
- クレオパトラ
- マデーラさんの家で飼われている犬。おとなしい犬だが光る物を持っていく癖がある。
- バッカス
- イザベラの飼っている犬。犬種は茶色のドーベルマンで、少々恐いところがあるが、イザベラにはなついている。
[編集] 放送タイトル
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[編集] 主題歌
- OP
- 空へ…(作詞:佐藤ありす 作曲:岩崎琢 編曲:若草恵 歌:笠原弘子)
- ED
- Si Si Ciao ~ロマナの丘で~(作詞:佐藤ありす 作曲:岩崎琢 編曲:若草恵 歌:笠原弘子)
[編集] スタッフ
- 製作:本橋浩一
- 製作管理:本橋寿一
- 原作:リザ・テツナー(福武文庫『黒い兄弟』より)
- 企画:佐藤昭司、清水賢治(フジテレビ)
- 脚本:島田満
- 音楽:若草恵
- キャラクターデザイン:佐藤好春
- 美術設定:伊藤主計
- 美術監督:川口正明
- 音響監督:藤野貞義
- 撮影監督:森田俊昭、森下成一
- 撮影:トランスアーツ、スタジオトゥインクル
- 色彩設計:小山明子、大城千恵子、小酒井久代
- 編集:名取信一、目黒広志、寺野剛
- ネガ編集:上遠野英俊
- 製作デスク:佐藤賢一
- プロデューサー:余語昭夫、鈴木吉弘(フジテレビ)、鈴木専哉(フジテレビ)
- 監督:楠葉宏三
- 製作:フジテレビ、日本アニメーション
[編集] 原作
- リザ・テツナー作『黒い兄弟(くろいきょうだい)』上・下巻(あすなろ書房)
- 原作では主人公の名前はジョルジュ。アニメで描かれたアンジェレッタやアルフレドの秘密の話は一切なく、最終的にジョルジュたちはミラノから命からがら逃げ出すなど、後半はアニメとは全く違うストーリーである。アニメが友情物語であったのに対し、原作は少年売買や労働の苛酷さを描いた作品になっている。
[編集] メディア
- ロミオの青い空 ドラマソングブック Vol.1
- ロミオの青い空 オリジナルサウンドトラック Vol.2
- ロミオの青い空 オリジナルサウンドトラック Vol.3
- ロミオの青い空 メモリアルソング・ピアノコレクション
- 世界名作劇場 メモリアル音楽館 ロミオの青い空
[編集] 外部リンク
フジテレビ 日曜19:30の枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ロミオの青い空
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カルピスまんが劇場 | どろろと百鬼丸 - ムーミン - アンデルセン物語 - 山ねずみロッキーチャック - アルプスの少女ハイジ |
カルピスこども劇場 | フランダースの犬 - 母をたずねて三千里 - あらいぐまラスカル |
カルピスファミリー劇場 | ペリーヌ物語 |
世界名作劇場 | 赤毛のアン - トム・ソーヤーの冒険 - 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ - 南の虹のルーシー - アルプス物語 わたしのアンネット - 牧場の少女カトリ |
ハウス食品世界名作劇場 | 小公女セーラ - 愛少女ポリアンナ物語 - 愛の若草物語 - 小公子セディ - ピーターパンの冒険 - 私のあしながおじさん - トラップ一家物語 - 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー - 若草物語 ナンとジョー先生 |
世界名作劇場 | 七つの海のティコ - ロミオの青い空- 名犬ラッシー - 家なき子レミ |
ハウス食品世界名作劇場(BSフジ) | レ・ミゼラブル 少女コゼット - ポルフィの長い旅 |