リストロサウルス
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| ?リストロサウルス | |||||||||||||||||||||||||||
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 リストロサウルスの復元想像図 |
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| 地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||
| 三畳紀 | |||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Lystrosaurus Broom, 1903 |
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| 種 | |||||||||||||||||||||||||||
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 ゴンドワナ大陸のリストロサウルスの分布域（焦茶色）
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リストロサウルス (Lystrosaurus=“匙の爬虫類”またはシャベルトカゲの意) は、三畳紀前期に生息していた草食の単弓類。単弓綱・獣弓目・異歯亜目・ディキノドン下目・リストロサウルス科（ただし、カンネメエリア科とする場合あり）。同じ属が南アフリカからインド、中国、ヨーロッパ、南極など、広い範囲から発見されており、パンゲア大陸が存在した有力な証拠のひとつとされている。
目次 |
[編集] 特徴
全長約90cm〜120cmと、ブタほどの大きさ。上顎にディキノドン類に特長的な角質の嘴と大きな牙を持つ。しかし短く切り立った顔面は、長い吻部を持つものが多い三畳紀のディキノドン類の中でも、特に異質であった。眼窩及び鼻孔は頭蓋上部に移動し、顎先は低くなっていた。また、ずんぐりした胴体と短い四肢を持つ。
[編集] 生態
上記の特徴及び発見された地層の状況から、発見当初はカバの様に、川や湖沼に生息する半水生の動物だったと考えられた。
しかし、カルー盆地などの古環境が詳細に調査された結果、乾燥した氾濫原などに生息していたと結論された。また、独特の形状の嘴などの特徴的な吻部も、穴を掘る為の適応といわれる。そして、1988年に発見された巣穴の化石から、ディイクトドンなどと同様に、つがいの雌雄がまとめて発見されている。
[編集] 歴史
リストロサウルスは三畳紀初頭に唐突に姿を現し、瞬く間にパンゲア各地に分布をひろげていった。ペルム紀末（P-T境界）の大量絶滅を乗り切った未知の祖先から進化し、捕食者及び競合種のいなくなった生態系において、いち早くニッチを埋めた。大量絶滅終了直後には各地に姿を現していたほど、その放散は迅速であった。そして、その繁栄は三畳紀前期の終わりまで続く事になる。
[編集] プレートテクトニクス
アルフレート・ヴェーゲナーが提唱した大陸移動説は、かつて地球上にはパンゲア大陸と呼ばれる一つの超大陸のみが存在、約2億年前に分離・移動して別々に漂流し、現在のような大陸の分布になったとするものである。地質・古生物・古気候などの資料から、大西洋をはさんだ北米・南米とヨーロッパ・アフリカの諸大陸が元は一つの大陸であったとする仮説であった。その証拠の一つとされたのが、このリストロサウルスの化石である。他には、キノグナトゥスやメソサウルス、グロッソプテリスなどもプレートテクトニクスの証拠となる古生物として挙げられる。
[編集] 参考文献
- 金子隆一 『哺乳類型爬虫類 : ヒトの知られざる祖先』 朝日新聞社〈朝日選書〉、1998年、ISBN 4-02-259709-7。
