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ヤマハ・FG - Wikipedia

ヤマハ・FG

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヤマハ・FG
YAMAHA FG
メーカー/ブランド ヤマハ
製造時期 1966年 -
構造
ボディタイプ ウエスタン
ウエスタンカッタウェイ
ミニウエスタン
フォーク
ヤマハジャンボ
セミジャンボ
ヤマハドレッドノート
スケール長 540ミリ
623ミリ
634ミリ
636ミリ
637ミリ
650ミリ
651ミリ
材質
ボディ アガチス
アメリカンウォルナット
インドローズ
エゾ松
A.マホガニー
オバンコール

カランタス
クインズランドウォルナット
コーラルローズ
サテンシカモア
サペリ
シカモア
スプルース

トーグ
ナトー
ニューハカランダ
ハカランダ
パリサンドル
マホガニー
メランティ
ラワン
ネック A.マホガニー
H.マホガニー
ナトー
マホガニー
フィンガーボード インドローズ
オバンコール
カリン
黒檀
ナトー
パリサンドル
ブビンガ
ローズウッド
ナット セルロイド
プラスチック
ハードウェア
ペグ オリジナルFGオープンギア厚ペグ
オリジナルFGオープンギア厚ペグ
テンプレート | カテゴリ
1980年代初頭に台湾の高雄工場で生産されたFG-365SII
1980年代初頭に台湾の高雄工場で生産されたFG-365SII

ヤマハFGは、日本の楽器メーカーヤマハ1966年より製造している、日本国産初のアコースティックギターのシリーズ名である。第1号機は1966年10月に発売されたFG-180とFG-150の2機種。主に普及価格帯が中心であり、フォークタイプとウエスタンタイプのボディがある[1]。2008年現在も生産は続けられているが、現行ラインナップではFG-150の様なフォークタイプのボディシェイプのギターはFSに改称されFGと区別されている。

目次

[編集] 概要

ヤマハのFGは日本の楽器メーカーの量産アコースティックギターの中では最も歴史が古いものである。FGという名称は「ヤマハの『フ』ォーク・『ギ』ター」が由来である[2]。 独特の音色、オリジナルのボディやヘッドの形状が特徴。1966年に最初のモデルFG-180とFG-150が「国産フォークギター第1号」として発売されて以来マイナーチェンジを繰り返しながらも製造を続けている。

ボディ内のラベルの色により通称赤ラベル、緑ラベル、黒ラベル、オレンジラベル、ベージュラベル等に区別される。

マーティンギブソンなどの高級品とはまた別の良さをFGに見る愛用者も多く、「マーティンも持っているが、昔買ったFGが今でも一番のお気に入りだ」という感想も散見される(外部リンク「FG Stories」参照)。

[編集] フォーク・ブームとFG

1960年代から1970年代における日本のフォークムーブメントのなかで、三上寛中川五郎といった多くのミュージシャンがこのFGシリーズに触れ[3]、それ以降もゆずの岩沢厚治や[4]坂本サトルらが使用している[5]

[編集] FGを使用した主な演奏家

国内では上記の他にゆず岩沢厚治福山雅治遠藤賢司らが、日本国外でもボブ・ディランジェイムス・テイラーらが使用した[6]

[編集] 中古市場の動向

FG-180等に代表される初期の赤ラベルのギターは低価格ながら丁寧な作り、ラッカー塗装、鳴りの良さなどから銘器と呼ばれる。初期FGは近年中古市場での評価も高まってきており、インターネットオークションなどで定価の数倍の値段で取引されている。また国外に目を向けると、1980年代初期以前のモデルは「赤ラベル」や「日本製」に限らず、新品時の定価とさほど変わらない値段で取引されている。

[編集] 参考文献

西垣成雄編集『エイムック506 Vintage Guitars Vol.6 丸ごと一冊YAMAHA FG』枻出版社、2002年。 (ISBN 4-87099-637-5)

[編集] 出典

  1. ^ 白井英一郎「YAMAHA FGをもっとよく知るための用語集」(前掲『丸ごと一冊』)110ページ。
  2. ^ 編集部(インタビュー)「FG開発者・植田秀男さんが語るFG誕生秘話」(前掲『丸ごと一冊』)58ページ。
  3. ^ 編集部(インタビュー)「対談 三上寛×中川五郎」(前掲『丸ごと一冊』)88 - 91ページ。
  4. ^ 椎名耕平「インタビュー & ライブリポート 岩沢厚治(ゆず)」(前掲『丸ごと一冊』)44 - 49ページ。
  5. ^ 椎名耕平「インタビュー  坂本サトル」(前掲『丸ごと一冊』)84 - 87ページ。
  6. ^ 椎名耕平「海外のFGプレイヤーとその作品」(前掲『丸ごと一冊』)50 - 55ページ。

[編集] 外部リンク


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