メッシーナ海峡大橋
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メッシーナ海峡大橋(めっしーなかいきょうおおはし)は、イタリア本土とシチリア島を結ぶ、メッシーナ海峡に架かる予定だった吊り橋である。完成すれば世界最長の吊り橋になるはずだった。複線の鉄道と、その両脇に片側2車線の道路が設けられ、鉄道・道路併用橋としても世界最長になる予定であった(現在の最長橋は、瀬戸大橋)。
完成すれば主塔間の距離(スパン) が3,300mで、明石海峡大橋(1,991m)を抜き世界最長になる予定であった。また主塔の高さも382.6mと、ミヨー橋(343m)を抜き世界一となる予定であった。
日本からは石川島播磨重工業が参加する予定があった(ただし受注額は総額約5,300億円のうち190億から330億円程度)。
2008年に着工し2015年の完成予定だったが、2006年10月、ロマーノ・プローディ首相率いるイタリア政府は、膨大な予算・地震の危険性・マフィアの建設への関与などから橋の建設計画を中止することを発表した。[1]