メタトロン (ガイア・ギア)
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メタトロン（めたとろん、Metatron）は、富野由悠季の小説作品およびそれを元にしたラジオドラマ作品『ガイア・ギア』に登場する架空の組織である。同作の主人公が所属する組織であり、地球連邦政府およびマハとは敵対関係にある。
注意：以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 設立の経緯
前身組織ズィー・ジオン・オーガニゼーションに由来する。こちらの活動は宇宙世紀0093年の第二次ネオ・ジオン抗争（シャアの反乱）終結時から始まっていると思われ、0110年にロールアウトしたマン・マシーン：ゾーリン・ソールを譲り受けている。設立にはネオ・ジオン残党の他、一部では『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場したケネス・スレッグ大佐の台詞（ニュータイプが活躍できる組織を立ち上げたい）から、彼が何らかの形で関与しているのではないかとの説もあるが、定かではない。
メタトロンとは小説版ではマザー・メタトロンへ迎えられた際にアフランシ・シャアが決定した名前である。天使としてのメタトロンは、運命数が同じ314であることから全能の神シャダイと同一視されていたため、アフランシは当初組織名と「三十一の二乗」の艦名の案にこちらも挙げていたが、メンム・ケイレン艦長によりシャダイは尊大すぎるとしてメタトロンが選ばれた。ラジオドラマ版では当初よりメタトロンの名で活動している。
[編集] 組織形態
宇宙に「三十一」と呼ぶ基地を3つ持ち、それぞれ三十一に一乗、二乗、三乗という暗号をつけて呼んでいる。地球降下時にはエア・フォースを使用した。マン・マシーンはアフランシが駆るニュータイプ専用機、ガイア・ギアαを筆頭に、旧式ながらも改修を繰り返し並の量産機以上の性能を持つゾーリン・ソール、汎用量産機ドハディに、ガイア・ギアαの簡易量産機ガイヤスを所有する。
- 保有艦艇
- 三十一の二乗（マザー・メタトロン）
小説版では基地とコロニーの残骸、宇宙戦艦を纏めて呼称していたが、宇宙戦艦はマザー・メタトロンに改名し、それ以外は地球連邦に宣戦布告する前に放棄している。ラジオドラマ版では当初よりこの名前で呼ばれていた。
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- エア・フォース
- エア・フォース1
- エア・フォース2
- エア・フォース3
- スパシアス号
- マリオン・スラグ
- エレカバイク
- エア・フォース
[編集] ユーロ・メタトロン
ヨーロッパ方面に展開するメタトロンの一組織。マン・マシーンは所持しておらず、普段は諜報活動などに従事しているようである。作中では本隊が地球降下した後に合流し、補給活動や整備に活躍した。
- 保有艦艇
- ヴァルキュリャ
[編集] シャア・コンテニュー・オペレーション
スペースコロニー独立運動の象徴である、シャア・アズナブル（キャスバル・レム・ダイクン）を復活させるべく、ズィー・ジオンが立案した計画。実現のため、メモリー・クローンの技術を駆使し、アフランシ・シャアを生み出した。詳細は明らかではないが、シャア・アズナブル本人の体組織の一部を分割・培養したり、類縁の者の組織から遺伝子を解析し、受精卵を作って代理母の子宮に戻すなどの方法が考えられる。ミランダ・ハウはその振る舞いから、アフランシの代理母ではとも推察される。
誕生した彼は南の島（小説版では島自体の環境が、彼を鍛えるために人工的に創られたものとされた）に住むガバ・スーに預けられ、生い立ちを知る事はなかった。ミランダはこの計画のみに携わり、ズィー・ジオンとは思想的なつながりはなかったとされているため、計画を他の組織に委託、もしくは共同で行った可能性もある。
[編集] メモリー・クローン
シャア・コンテニュー・オペレーション実現のためズィー・ジオンが使用した。脳内に情報を入力したセル・チップを埋め込む技術とされるが、その効果は偶発的で、作中では突然記憶が蘇り、アフランシは戸惑っていた。メリットとして元の記憶を持つ者の情報をそのまま引き継ぐ事が出来るが、一方アイデンティティーの確立に障害を及ぼす危険性がある。
[編集] 組織の末路
当初崇高な目的で開始された組織の理想は、しかし時を経るごとに色を失っていた。物語の舞台0203年では、上層部の思考は硬直し自らの保身に囚われ、下士官以下は組織に在籍する理由が給料のためという有様で、理想に殉ずることのできる者は極僅かであった。戦意高揚と、各反地球連邦政府組織の力を結集するための存在として期待され迎えられたアフランシだったが、象徴としての存在を拒んだことから目論みは外れ、組織は迷走する事になる。彼が先導者としての活動をせず、常に最前線に立つようになると、アザリア・パリッシュ提督を初めとする上層部は、彼の考えと組織の行き先に疑問を抱き始め、アフランシが地球へ降下し、宇宙での活動の指揮権を放棄すると、ついに具体的な行動を開始する。すなわち地球連邦軍への身売りである。連邦政府からの要求は共通の敵マハの打倒と、マザー・メタトロンの譲渡であった。ミランダが情報をやり取りする中それに気づき始めるが、予想以上に事態は進行しており、小説版においてはブノア・ロジャックを戦争終結後に暗殺するよう命令して降下させている。作中では言及されていないが、アフランシらの活躍によりマハが壊滅した事から、最終的には交渉により連邦軍に吸収されたと思われる。
[編集] 関連項目
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| ガンダムシリーズの映像作品 | ||||||
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| ガンダムシリーズの劇中項目 | ||||||
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