マシュー・シェパード

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マシュー・シェパード（Matthew Shepard、1976年 12月1日-1998年 10月12日）はアメリカ合衆国の元大学生。21歳の時にワイオミング州ララミーで殺害された。

[編集] 生い立ち

ワイオミング州キャスパーにて、父親デニス・シェパードと母親ジュディ・シェパードのもとに生まれる。スイスのアメリカン・スクールに通ってイタリア語やドイツ語を学んだ。ワイオミング州立大学の政治学部に入学した。

[編集] 事件

1998年10月6日、二人組の男性に連れ出され、彼らに暴行を加えられてフェンスに縛り付けられた。7日に発見されてコロラド州のフォート・コリンズの病院に運ばれたが、その5日後に亡くなった。事件はヘイトクライムとして全米中で注目を集めた。1999年 11月の裁判で二人の被告、ラッセル・アーサー・ヘンダーソン被告には仮釈放のある終身刑が、アーロン・ジェイムス・マッキンリー被告には仮釈放の無い終身刑が言い渡された。

[編集] その後

ウエストボロ・バプティスト教会の牧師テッド・フェルプスは、事件を擁護する発言をして各方面から非難を浴びた。99年にビル・クリントン大統領は法案を提出したが、議会が同意しなかった為、結局成立しなかった。2007年 3月20日、ヘイトクライムを禁じた「マシュー・シェパード法」が民主党議員ジョン・コニャーズの発案で5月3日に連邦議会上院を通過した。しかしジョージ・W・ブッシュ大統領は拒否権を行使する意思を表明している。ナンシー・ペロシ下院議長は2008年に法案を成立させようとしている。