マイケル・アモット
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マイケル・アモット(Michael Amott,1970年7月28日 - )は、スウェーデン出身のギタリスト。アーク・エネミー、及びスピリチュアル・ベガーズ両バンドの設立メンバーでありリーダー。時にマイケル・シェンカーやウリ・ジョン・ロートらを彷彿とさせるほどに叙情的なギタープレイが特徴。幅広い人脈を持ち、北欧ヘヴィメタルシーンにおける中心人物の一人である。
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[編集] 略歴
1988年に後にアーク・エネミーでも同僚となるヨハン・リーヴァらとデスメタルバンド、カーネイジを結成。結局このバンドはアルバム1枚を出したのみで解散し、グラインドコアバンド、カーカスへ参加する。カーカスでは後にシーンに大きな影響を与えた2枚のアルバムをレコーディングした。
1993年に「自分がやりたい音楽をやるために」カーカスを脱退し、スピリチュアル・ベガーズを創立。スピリチュアル・ベガーズでは、ブラック・サバスやアイアン・メイデン、レッド・ツェッペリン、シン・リジィといったマイケルが好んだテイストを盛り込んだハードロックを奏でる一方、アーク・エネミー(当時はプロジェクトの域を出ていなかった)をスタートさせる。
以来、両バンドを掛け持ちしながら1年置きにアルバムをリリースしていたが、アーク・エネミーが世界的成功を収めたことにより、スピリチュアル・ベガーズは開店休業状態である。
[編集] 使用機材
アーク・エネミーでは、ESP製V字シェイプのシグネチャーモデル、Ninja(ニンジャ)を使用。これはギブソン製のフライングVよりもソリッドなシェイプで、ピックガードはミラー仕様である。ピックアップはセイモア・ダンカン製。2007年のツアーから黒や赤のピックガードなしのタイプも使用。
スピリチュアル・ベガーズでは、同じくESPの白色Vシェイプを使用。Vシェイプに関してはマイケル・シェンカーからの影響を公言している。形状やピックガードに多少の違いはあるものの基本的スペックは同じで、バンドによって色違いのギターを使い分けていると言える。 ただし、この白色のギターをアーク・エネミーで使用する曲もある。(Revonousのプロモーションビデオで見ることが出来る)
また、マイケルのギターは2音下げチューニングが基本である(カーカス時代やアーク・エネミーの『Burning Bridges』の頃までは2音半下げチューニングが基本であった。)。これにより弦のテンションが下がり、十八番とも言える泣きのヴィブラートで繊細なコントロールが可能になっている。
[編集] その他
- 作詞も多く手掛けており、アーク・エネミー、スピリチュアル・ベガーズに限らずクリストファー・アモットのソロ・プロジェクトである「アルマゲドン」でも作詞をしている。内容は精神世界に関するものが多い。
- 「アモット」より「エィモット」の方が現地語により近い発音。
- アーク・エネミーのメンバーである実弟のクリストファー・アモットも、実力派のギタリストとして知られている。
- 妻は現アーク・エネミーのボーカリスト、アンジェラ・ゴソウ。
- ベジタリアンであり、幼少の頃から肉食をやめているといわれている。妻のアンジェラもベジタリアン。
[編集] 関連項目
[編集] バンド
- カーネイジ(アーク・エネミーの元同僚、ヨハン・リーヴァと共に結成したバンド)
- アーク・エネミー
- カーカス
- スピリチュアル・ベガーズ
[編集] 人物
- クリストファー・アモット(実弟。アーク・エネミーに在籍)
[編集] 外部リンク
- Official site (coming soon) (2007年3月現在で表紙のみ)
- Arch Enemy official site