ベラドンナ
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?ベラドンナ | |||||||||||||||||||||
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ベラドンナ |
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Atropa bella-donna | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
オオカミナスビ、セイヨウハシリドコロ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Deadly nightshade |
ベラドンナ(学名:Atropa bella-donna)は、ナス科オオカミナスビ属の草本。和名は、オオカミナスビ、オオハシリドコロ、セイヨウハシリドコロ。
目次 |
[編集] 概要
ベラドンナは西欧で自生する多年草で、最近では北アフリカおよび西アジア、北アメリカの地域で帰化している。自生している場所は山間の日陰などで、湿気が多く、石灰質の肥えた土壌の場所で群生しているのを見ることが出来る。早春に葉に包まれた新芽を出し、全長は40cmから50cm程度、最高で5mほどにもなる。花期は夏ぐらいまでで、くすんだ紫色の花を咲かせる。この花が過ぎた後に緑色の実をつけ、1cmほどに膨らんで、黒色に熟していく。この実は甘いといわれるが、猛毒を含んでいるため絶対に食してはいけない。
名前は、イタリア語で「美しい女性」を意味するbella donna の読みそのままで、古くに女性が散瞳のための点眼薬として、この実のエキスを使用したことに由来する。
栽培する際に注意する点は、日光に非常に弱いので栽培の際には日よけをする必要があり、栽培地によってはノミハムシの一種である Longitarsus waterhousei の食害に遭いやすい(日本には分布せず)ため、定期的に農薬を散布する必要があることである。また、種子からの発芽は発芽抑制物質の存在のために容易ではないことも考慮しなければならない。
[編集] 毒性と薬用
全草に毒を含むが、根茎と根が特に毒性が強い。また、葉の表面にも油が浮いており、これに触れるとかぶれ(ひどい場合は潰瘍)がおきる。主な毒の成分はトロパンアルカロイドで、摂取し中毒を起こすと、嘔吐や散瞳、異常興奮を起こし、最悪の場合には死に至る。これは、ハシリドコロ属のハシリドコロなどと同様の症状である。ベラドンナのトロパンアルカロイドの成分は、ヒヨスチアミンやアトロピン(l-ヒヨスチアミン)、他にノルヒヨスチアミン、スコポラミン等が含まれる。これらの物質は副交感神経を麻痺させるため、先述のような症状が起こるのである。また、ウサギなどの多くの動物(鳥類と鹿)はベラドンナを食べても食中毒を起こさないのだが(犬猫は食中毒を起こす)、ベラドンナを食べた動物を人間が食べて死に至ってしまう場合がある。
ただし、用法・用量を守って使用すれば有用であり、成分の強い根茎と根はベラドンナコン(ベラドンナ根)という薬品として日本薬局方にも収められている。ベラドンナコンに含まれるアトロピンは硫酸アトロピンの原料になり、ベラドンナコンの成分を水またはエタノールに浸出させたものはベラドンナエキスと呼ばれる。
[編集] 花言葉
「沈黙」
[編集] 関連項目
- ヒヨス
- アトロピン
[編集] 参考書籍
- 原色牧野和漢薬草大図鑑 旧版監修:三橋博 編修:和田浩志・寺林進・近藤健児 出版:北隆館 ISBN 483260810X
[編集] 参考リンク
- こんな言葉に遭った ベラドンナ
- 都立薬用植物園の妖精達 ハシリドコロ
- 麗婦人と呼ばれる毒草「ベラドンナ」日本新薬株式会社 ハーブの館