ブアカーオ・ポー.プラムック
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基本情報 | |
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本名 | ソムバット・バンチャーメー |
通称 | 史上最強王者 MAXの絶対王者 ムエタイ復権の切り札 |
階級 | ミドル級(K-1) |
国籍 | タイ |
誕生日 | 1982年5月8日(26歳) |
出身地 | タイスリン県 |
命日 | |
死地 | |
スタイル | ムエタイ |
プロキックボクシング戦績 | |
総試合数 | |
勝ち | |
KO勝ち | |
敗け | |
引き分け | |
無効試合 |
ブアカーオ・ポー.プラムック(บัวขาว ป. ประมุข, Buakaw Por.Pramuk、1982年5月8日 - )は、タイ人のムエタイ選手。ポー.プラムックジム所属。本名はソムバット・バンチャーメー(Sombat Banchamek)。身長174cm、体重68kg。K-1 WORLD MAX ツータイムチャンピオン。
ムエタイ直伝のキックや首相撲からの膝を得意とするが、近年は首相撲に制約が厳しくなったK−1のルールに合わせてボクシングの技術も向上した。2006年のKO勝ちは、11月24日のオーレ・ローセン戦に至るまで、全てパンチによるものである。相手の弱点を徹底的に突く老獪さと引き出しの多さも彼の長所である。
一家の大黒柱として、ファイトマネーは家族の生活費や妹の学費に充てているとされるが、「生活が苦しく妹の学費を稼ぐ為に勝たねばならない。」と言うのは、ある意味、メディアによって貧困のイメージを喧伝したものであり、一種のギミックともいえる。実際、日本と比べて物価の低いタイでは月3万円程で生活が維持出来る為、K-1に出場した時点で(負けた場合にも契約分のファイトマネーは支払われる)彼らの生活はある程度約束されている。
ムエタイと散打の対抗戦において、ムエタイ選手のサムゴーやガオランといった大物選手が投げのポイントを大きく取る散打ルールに苦しみ、散打選手に判定負けしていく中、唯一ブアカーオは膝蹴りで散打選手をKOし勝利をあげた。
前述の通りすぐれた蹴り技を持つものの、一発一発は軽いとされている。これはムエタイ独特の回りこみの少ないローキックだからであろう。
目次 |
[編集] 来歴
2002年12月14日、ルンピニー・スタジアムで行われた「TOYOTAタイランド・ムエマラソン 140ポンド・トーナメント」に参加。1回戦でセーンモラゴット・ウェーナイスピードを判定で、2回戦でクンスック・ペットスパーパンを判定で、決勝戦で小林聡を判定で破り優勝し、賞金30万バーツを受け取った。なお、試合は全て1試合につき3Rであった。
2004年7月7日、K-1 WORLD MAX 2004に初出場、ジョン・ウェイン・パー、小比類巻貴之を下し、決勝戦では前年優勝者魔裟斗を延長判定で下し、初出場にして優勝を飾る。
2005年4月1日に、タイ国ボクシングスポーツコミッションが主催する「MUAYTHAI CULTURAL FESTIVAL 2005」のアマチュアムエタイ(3分4R)の試合に出場し、キエラン・ケッドル(イギリス)と対戦。判定勝ちを収めた。
2005年9月9日、香港のクイーン・エリザベス・スタジアムで行われたタイトルマッチで、ジャン・スカボロスキー(王者/フランス)に5R判定勝ちし、S-1世界スーパーウェルター級王座奪取。
2006年2月18日、ストックホルムでジョムホート・キアタディサック(王者/フィンランド)に2RKO勝ちし、WMC世界ミドル級王座を獲得。
2006年6月30日、K-1 WORLD MAX 2006の準々決勝で佐藤嘉洋を2RKOで破ると、続く準決勝でドラゴを判定で下し、決勝戦では前年の決勝で敗れたアンディ・サワーをKOで破り、K-1 WORLD MAX史上初のツータイムスチャンピオンとなった。
2006年9月4日、K-1 WORLD MAX 2006〜世界王者対抗戦〜でシュートボクシング出身の宍戸大樹と対戦。開始わずか15秒でKO勝ちを収めた(ブアカーオが出した攻撃は、左ハイキックと左フックの2つだけであった)。
2006年11月24日、K-1 SCANDINAVIA「RUMBLE OF THE KINGS」でオーレ・ローセンに2RKO勝ち。
2007年2月5日、K-1 WORLD MAX 2007〜日本代表決定トーナメント〜でツグト"忍"アマラと対戦。ラスト15秒間、アマラの猛攻をノーガードでかわす余裕を見せて、判定勝ち。
2007年4月4日、K-1 WORLD MAX 2007〜世界最終選抜〜でアンディ・オロゴンと対戦。「1分立っていられたら勝ち」と言っていたアンディをKOできず、判定勝ち。
2007年6月28日、K-1 WORLD MAX 2007〜開幕戦〜でニキー"ザ・ナチュラル"ホルツケンと対戦。今大会のダークホースとまで言われたホルツケンを全く寄せ付けず、判定勝ち。
2007年10月3日、K-1 WORLD MAX 2007〜決勝戦〜で魔裟斗と対戦。1Rに右ストレートでダウンを奪われ判定負け。3度目の王者への夢は潰えた。
2008年2月2日、K-1 WORLD MAX 2008のスーパーファイトで佐藤嘉洋と対戦。延長Rまで縺れ込むも、パンチで攻勢に出たブアカーオが有効打、ダメージ共に上回り判定勝ち。
2008年2月24日、K-1 ASIA MAX 2008 IN SEOUL 〜Asia Tounament〜のスーパーファイトでキム・ジュンと対戦。1Rに2度のダウンを奪い、2Rに入ってからもキムの反撃を相手にせず猛攻。スウェーからのカウンター右ストレートで4度目のダウンをさせ、KO勝ち。
2008年4月9日、K-1 WORLD MAX 2008のトーナメント1回戦でアルバート・クラウスと再戦し、延長判定勝ち。
2008年4月26日、IT'S SHOWTIMEでファディル・シャバリと対戦し、判定勝ち。
[編集] 戦績
キックボクシング 戦績 | ||||||
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410 試合 | (T)KO | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 | |
360 勝 | 5 | 0 | ||||
45 敗 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | イベント名 | 開催年月日 |
○ | ファディル・シャバリ | 3R終了 判定2-1 | IT'S SHOWTIME | 2008年4月26日 |
○ | アルバート・クラウス | 延長R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL16 【1回戦】 |
2008年4月9日 |
○ | キム・ジュン | 2R 0:37 KO(右ストレート) | K-1 ASIA MAX 2008 IN SEOUL 〜Asia Tounament〜 | 2008年2月24日 |
○ | 佐藤嘉洋 | 延長R終了 判定2-1 | K-1 WORLD MAX 2008 〜日本代表決定トーナメント〜 | 2008年2月2日 |
× | 魔裟斗 | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2007 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜 【準々決勝】 |
2007年10月3日 |
○ | ニキー"ザ・ナチュラル"ホルツケン | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2007 〜世界一決定トーナメント開幕戦〜 【1回戦】 |
2007年6月28日 |
△ | ゲボルグ・ペトロシャン | 5R終了 ドロー | K-1 SCANDINAVIA 【WMC世界ミドル級タイトルマッチ】 |
2007年5月9日 |
○ | アンディ・オロゴン | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2007 〜世界最終選抜〜 | 2007年4月4日 |
○ | シャバル・アシュケロフ | 3R終了 判定3-0 | K-1 EUROPE MAX 2007 GP | 2007年3月17日 |
○ | ツグト"忍"アマラ | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2007 〜日本代表決定トーナメント〜 | 2007年2月5日 |
○ | オーレ・ローセン | 2R 2:49 TKO | K-1 SCANDINAVIA「RUMBLE OF THE KINGS」 | 2006年11月24日 |
○ | 宍戸大樹 | 1R 0:15 KO(左フック) | K-1 WORLD MAX 2006 〜世界王者対抗戦〜 | 2006年9月4日 |
○ | アンディ・サワー | 2R 2:13 KO(右ストレート) | K-1 WORLD MAX 2006 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜 【決勝】 |
2006年6月30日 |
○ | ドラゴ | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2006 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜 【準決勝】 |
2006年6月30日 |
○ | 佐藤嘉洋 | 2R 0:18 KO(左フック) | K-1 WORLD MAX 2006 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜 【準々決勝】 |
2006年6月30日 |
△ | ムラッド・サリ | 5R終了 ドロー | Final of the gradiators | 2006年5月26日 |
○ | ヴァージル・カラコダ | 延長R終了 判定2-1 | K-1 WORLD MAX 2006 〜世界一決定トーナメント開幕戦〜 【1回戦】 |
2006年4月5日 |
○ | マルコ・ピケ | 5R終了 判定 | SLAMM!! - Holland vs Thai | 2006年3月19日 |
○ | ジョムホート・キアタディサック | 2R KO | スウェーデン 【WMC世界ミドル級タイトルマッチ】 |
2006年2月18日 |
○ | マイク・ザンビディス | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2006 〜日本代表決定トーナメント〜 | 2006年2月4日 |
○ | アクニック | 1R KO | 不明 | 2005年11月5日 |
○ | ジャン・スカボロスキー | 5R終了 判定 | XPLOSION HONG KONG 2005 【S-1世界スーパーウェルター級タイトルマッチ】 |
2005年9月9日 |
× | アンディ・サワー | 延長2R終了 判定1-2 | K-1 WORLD MAX 2005 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜 【決勝】 |
2005年7月20日 |
○ | アルバート・クラウス | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2005 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜 【準決勝】 |
2005年7月20日 |
○ | ジャダンバ・ナラントンガラグ | 3R終了 判定2-0 | K-1 WORLD MAX 2005 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜 【準々決勝】 |
2005年7月20日 |
○ | ワシリー・シシ | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2005 〜世界一決定トーナメント開幕戦〜 【1回戦】 |
2005年5月4日 |
× | アルバート・クラウス | 延長R終了 判定1-2 | K-1 WORLD MAX 2005 〜日本代表決定トーナメント〜 | 2005年2月23日 |
○ | 米田克盛 | 2R 1:26 TKO(タオル投入) | 新日本キックボクシング協会「TITANS 1st」 | 2004年11月6日 |
○ | 武田幸三 | 再延長R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2004 〜世界王者対抗戦〜 | 2004年10月13日 |
○ | 魔裟斗 | 延長R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2004 〜世界一決定トーナメント〜 【決勝】 |
2004年7月7日 |
○ | 小比類巻貴之 | 2R 0:42 KO(左膝蹴り) | K-1 WORLD MAX 2004 〜世界一決定トーナメント〜 【準決勝】 |
2004年7月7日 |
○ | ジョン・ウェイン・パー | 延長R終了 判定2-1 | K-1 WORLD MAX 2004 〜世界一決定トーナメント〜 【準々決勝】 |
2004年7月7日 |
○ | ジョーダン・タイ | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD MAX 2004 〜世界一決定トーナメント開幕戦〜 【1回戦】 |
2004年4月7日 |
○ | フジ・チャルムサック | 3R終了 判定2-0 | 新日本キックボクシング協会「MAGNUM 4」 【K-1 MAX 出場者決定戦】 |
2004年3月21日 |
○ | ティーモ・ダル | 3R KO | KING OF MARTIAL ARTS | 2003年8月31日 |
○ | 小林聡 | 3R終了 判定 | スッグムエタイマラソン D4Dコームモーンレール3000 【決勝】 |
2002年12月14日 |
○ | クンスック・ペットスパーパン | 3R終了 判定 | スッグムエタイマラソン D4Dコームモーンレール3000 【準決勝】 |
2002年12月14日 |
○ | セーンモラゴット・ウェーナイスピード | 3R終了 判定 | スッグムエタイマラソン D4Dコームモーンレール3000 【1回戦】 |
2002年12月14日 |
○ | トーングタイ・ポープラパー | 2R TKO | 不明 | 2002年11月22日 |
× | ペットナムエーク・ソーシリワット | 判定 | スッグムエタイルンピニー グルッググライ | 2002年10月26日 |
× | ペットナムエーク・ソーシリワット | 判定 | 不明 | 2002年9月13日 |
△ | テーワリットノーイ・エスケーヴィージム | 引き分け | 不明 | 2002年9月12日 |
○ | 五十嵐幹志 | 3R 0:47 TKO(カット) | J-NETWORK「J-BLOODS II」 | 2002年4月21日 |
× | サッタバン・トーラナギアット | 判定 | スッグムエタイルンピニー グルッグライ | 2002年1月5日 |
× | チャーリー・ソー・チャイタミン | 判定 | スッグ・ペッティンディー(ルンピニー設立45周年記念興行) 【ルンピニー・フェザー級王座決定戦】 |
2001年12月7日 |
○ | シンチャイノーイ・ソー・キッティチャイ | 4R KO | スック・セーンモラコット 【タイ国プロムエタイ協会フェザー級王座決定戦】 |
2001年6月29日 |
[編集] 獲得タイトル
- オムノーイスタジアムライト級王座
- オムノーイスタジアムフェザー級王座
- TOYOTAムエタイマラソントーナメント140ポンド級 優勝
- タイ国プロムエタイ協会フェザー級王座
- K-1 WORLD MAX 2004 優勝
- K-1 WORLD MAX 2005 準優勝
- ソンチャイS-1世界スーパーウェルター級王座(2005年9月9日 - )
- WMC世界ミドル級王座(2006年2月18日 - )
- K-1 WORLD MAX 2006 優勝
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
前王者 ジャン・スカボロスキー |
S1世界スーパーウェルター級王者 2005年9月9日 - |
次王者 |
前王者 |
WMC世界ミドル級王者 2006年2月18日 - 不明 |
次王者 |
前優勝者 |
K-1 WORLD MAX 2004優勝 2004年7月7日 |
次優勝者 |
前優勝者 |
K-1 WORLD MAX 2006優勝 2006年6月30日 |
次優勝者 |