フリッター
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フリッター(英語 fritter)は、油で揚げて作る料理の一種。天ぷらに似るが、小麦粉の衣に牛乳などを加えて甘めに仕上げたりし、天ぷらと違い衣は硬くなくふんわりしている。砂糖を衣に加えることもあり、この場合は菓子に近くなる。
[編集] 概要
英語のフリッターという言葉はラテン語で揚げ物を意味する「frictura」を語源とする。このため、揚げ物全般をいうこともできる。イギリスやアメリカ合衆国の料理として、魚のフライ(フィッシュ・アンド・チップス)などとともに作って供されることが多い。
[編集] 作り方の一例
固く泡立てた卵に粉類を混ぜ合わせ、牛乳などの水分で伸ばし、下処理した食材を潜らせて160℃~180℃の油で揚げる。
フリッターが天麩羅と違うのは、卵白の力でふわふわに膨らませることにある。いわゆるスポンジケーキと同じ原理で、固く泡立てられたメレンゲの気泡性によるものである。油で揚げることから見た目はドーナツにも似ているが、ドーナツはベーキングパウダーで膨らませるため、調理方が異なる。
具は、リンゴ、バナナ、パイナップルなどのフルーツやトウモロコシなどの甘い穀物がよく使われる。ベーキングパウダーで膨脹させたり、シナモンなどの香辛料で香りを付けることもある。揚げ油としてバターを使うと風味が強くなる。
現在ではフリッターにする食材は果物に拘らず、魚介類や野菜、ウインナーなどでもおいしくできる。その食材の多様性やふわふわの食感から、子供にも食べやすく好まれやすい調理法と言えよう。