ハンリー・ラミレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハンリー・ラミレス Hanley Ramírez フロリダ・マーリンズ No.2 |
|
基本情報 | |
---|---|
国籍 | ドミニカ共和国 |
出身地 | サマナ州サマナ |
生年月日 | 1983年12月23日(24歳) |
身長 体重 |
6' 3" =約190.5cm 200 lb =約90.7kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
守備位置 | 遊撃手 |
プロ入り | 2000年 アマチュア・フリーエージェントとしてボストン・レッドソックスと契約 |
初出場 | 2005年9月20日 デビルレイズ戦 |
年俸 | 402,000ドル(2007年)[1] |
経歴 | |
|
|
■Template ■ウィキプロジェクト 野球選手 |
ハンリー・ラミレス(Hanley Ramírez, 1983年12月23日 - )は、ドミニカ共和国サマナ州サマナ出身の野球選手。遊撃手、右投右打。現在はMLBフロリダ・マーリンズに所属している。
目次 |
[編集] 来歴
2000年7月にボストン・レッドソックスに入団。2004年にHigh-A級サラソタで62試合に出場し、打率.310・8二塁打・4三塁打・1本塁打・24打点・12盗塁という成績を残す。8月1日にはAA級ポートランドに昇格した。そこでも32試合に出場し、打率.310・7二塁打・2三塁打・5本塁打・15打点・12盗塁を記録。長打率.512・出塁率.360という好成績だった。
2005年はシーズンの大半をAA級ポートランドで過ごしたが、打率.271・6本塁打・52打点という平凡な成績に終わる。9月19日にはメジャー初昇格を果たし、翌9月20日のデビルレイズ戦でメジャーデビュー。メジャーでの出場はデビュー戦と10月2日のわずかに2試合(2打数無安打2三振)にとどまった。下部組織でダスティン・ペドロイアというもう一人の有望遊撃手(その後、ペドロイアは二塁手に転向)が順調に育っていたことから[2]、レッドソックスは素質・打撃・走塁面で1番と評価したが、トレーナーを脅すなど素行が悪い[3]ラミレスを2005年11月にマーリンズへトレードで放出する。
マーリンズは緊縮財政で主力を大量放出していたため、ラミレスは2006年の正遊撃手の座を勝ち取る。一時は打率首位に立つほど開幕から打撃が好調で、マーリンズの1番打者に定着。高出塁率を維持し、足を生かして得点や盗塁を稼いだ。4・5月と2か月連続で打率3割を記録したが、6月には29打数連続無安打もあり、打率は.190と低迷[4][5]。7月以降は14本塁打を放ち、9月にはメジャー最多の43安打を記録した[4][5]。この年、ラミレスは最終的に185安打(リーグ10位)・46二塁打(同7位)・119得点(同5位)・51盗塁(同3位)という成績を残し、安打数・得点・二塁打は球団新人記録となった[4]。その活躍が多くの記者から認められ、ナショナルリーグ新人王の投票で2位のライアン・ジマーマンとは4票差で新人王を受賞した[6]。
2007年は打率.332(リーグ2位)・212安打(同2位)・48二塁打(同3位)125得点(同2位)・51盗塁(同3位)と前年以上の記録を残した。29本塁打・長打率.562と長打力もアップし、得点と塁打数(タイ)は球団記録となった[7]。そして史上2人しか達成していない「30本塁打・50盗塁」(1987年のエリック・デービスと1990年のバリー・ボンズ)[8]と「50二塁打・50盗塁」(1912年のトリス・スピーカーと1998年のクレイグ・ビジオ)まであと一歩のところまで迫った[7]。
2008年5月16日に球団史上最高額となる2009年から6年総額7,000万ドルで契約延長した[9]。
[編集] 選手としての特徴
「アレックス・ロドリゲスに次いでメジャーで2番目のオールラウンドプレイヤー」との声もある[10]屈指の万能選手。守備面では2006年26失策・2007年24失策と荒さが残るものの、守備範囲の広さや強肩も持ち合わせている[11]。打撃・走塁面ではメジャートップクラスの成績を残している。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 球団 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 敬遠 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005 | BOS | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 |
2006 | FLA | 158 | 633 | 119 | 185 | 46 | 11 | 17 | 304 | 59 | 51 | 15 | 5 | 2 | 56 | 0 | 4 | 128 | 7 | .292 | .480 | .353 | .833 |
2007 | FLA | 154 | 639 | 125 | 212 | 48 | 6 | 29 | 359 | 81 | 51 | 14 | 4 | 4 | 52 | 3 | 7 | 95 | 10 | .332 | .562 | .386 | .948 |
通算 | 3年 | 314 | 1274 | 244 | 397 | 94 | 17 | 46 | 663 | 140 | 102 | 29 | 9 | 6 | 108 | 3 | 11 | 225 | 17 | .312 | .520 | .369 | .889 |
※数字は2007年までのもの。
[編集] 獲得タイトル・表彰
[編集] 脚注
- ^ "Florida Marlins 2007 Salaries," ESPN.com. 2007年6月16日閲覧。
- ^ Tyler Kepner / New York Times 「レッドソックス黄金時代到来? "カウボーイ・アップ" 、 "イディオッツ" 、そして――」 木村愛訳、『月刊スラッガー』2006年8月号、日本スポーツ企画出版社、2006年、雑誌15509-8、18-21頁。
- ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』 廣済堂出版、2008年、310項。ISBN 978-4-331-51300-2。
- ^ a b c "Hanley Ramirez 2006 Career Highlights (英語)" 2008年5月30日閲覧.
- ^ a b "Hanley Ramirez 2006 Batting Splits - Baseball-Reference PI (英語)" 2008年5月30日閲覧.
- ^ "Baseball Awards Voting for 2006 - Baseball-Reference.com (英語)" 2008年5月30日閲覧.
- ^ a b "Hanley Ramirez 2007 Career Highlights (英語)" 2008年5月30日閲覧.
- ^ "30 / 30 Club : 30 Home Runs and 30 Stolen Bases in 1 Season by Baseball Almanac (英語)" 2008年5月30日閲覧.
- ^ "Details of Hanley's contract revealed Star shortstop's extension to be richest deal in Marlins history (英語)" 2008年5月30日閲覧.
- ^ Jayson Stark, "Don't forget about these remarkable performances," ESPN.com, August 16, 2007. 2007年12月15日閲覧。
- ^ Lindy's, "Preview 2008: Florida Marlins," FOX Sports on MSN, March 4, 2008. 2008年3月8日閲覧。
[編集] 外部リンク
|
|
---|---|
投手 | 66 バーク・バーデンホップ / 38 ダニエル・バロン / 45 エウロヒオ・デラクルーズ / 61 ヘスス・デルガド / 68 ハービー・ガルシア / 48 リー・ガードナー / 63 ケビン・グレッグ / 30 マーク・ヘンドリクソン / 55 ジョシュ・ジョンソン / 19 ローガン・ケンシング / 22 マット・リンドストロム / 60 カルロス・マルティネス / 23 アンドリュー・ミラー / 32 ジャスティン・ミラー / 52 セルジオ・ミトレ / 46 ジョー・ネルソン / 64 スコット・ネスター / 47 リッキー・ノラスコ / 34 スコット・オルセン / 77 ヘンリー・オーウェンス / 37 レニエル・ピント / 36 アニバル・サンチェス / 57 テイラー・タンカースリー / 39 ライアン・タッカー / 56 リック・バンデンハーク / 35 ダグ・ウェッチャー |
捕手 | 13 ポール・フーバー / 58 マイク・ラベロ / 20 マット・トレーナー |
内野手 | 11 ロバート・アンディーノ / 3 ホルヘ・カントゥ / 18 ウェス・ヘルムズ / 17 マイク・ジェイコブス / 2 ハンリー・ラミレス / 6 ダン・アグラ |
外野手 | 4 アルフレッド・アメザガ / 25 ブレット・キャロル / 7 アレハンドロ・デアザ / 26 ルイス・ゴンザレス / 27 ジェレミー・ハーミダ / 24 キャメロン・メイビン / 65 ジェイ・ミラー / 8 ダラス・マクファーソン / 12 コーディ・ロス / 14 ジョシュ・ウィリンガム |
監督・コーチ | 33 フレディ・ゴンザレス(監督) / 67 ピエール・アルスノ(ブルペンコーディネーター) / 54 スティーブ・フォスター(ブルペンコーチ) / 9 アンディ・フォックス(三塁兼内野コーチ) / 28 マーク・ウィリー(投手コーチ) / 16 ボー・ポーター(三塁コーチ) / 40 ジム・プレスリー(打撃コーチ) / 10 カルロス・トスカ(ベンチコーチ) |
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2008年6月12日更新 |