ノクターナル・モルトゥム
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ノクターナル・モルトゥム(NOKTURNAL MORTUM)は、ウクライナで1994年に結成されたブラックメタルバンドである。中心メンバーの Knjaz Varggoth はロシア、ウクライナで数々のブラックメタル、RACバンドに参加している。日本において、彼が殺害されたというデマが流されたことがあった。
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[編集] 概暦
- 1991年終わり、前身のデスメタルバンドのSuppurationが結成される。
- 1993年、所属レーベルの倒産により Suppurarion は解散。同年、Varggoth はブラックメタルバンド Crystaline Darkness を結成。
- 1994年、元 Suppuration のメンバーにより、ノクターナル・モルトゥム(NOCTURNAL MORTUM)が結成される。
- 1995年終わり頃から1996年初め、2番目のデモ Lunar Poetry を録音する。この時からバンド名の表記をノクターナル・モルトゥム(NOKTURNAL MORTUM)に改める。
- 1998年、アメリカの The End Records と契約する。
- 2005年、4thアルバム Weltanschauung を No Colours Records からリリース。
[編集] メンバー
- Vocal, Guitar: Knjaz Varggoth
- Guitar: Wortherax
- Bass: Vrolok
- Keyboard: Saturious
- Drum: Odalv
[編集] 音楽的特徴
初期エンペラーの影響を窺わせるシンフォニックブラックメタルで、派手なキーボードアレンジを取り入れている。加えてウクライナ民謡から深くインスパイアされていて、曲中には民族楽器が使われることもある。これは、彼等の国粋主義的な面を反映しているものだと思われる。シンフォニック系のバンドとしては珍しく、アルバムはローファイなプロダクションで貫かれている。また、ブラックメタルで一般的な反キリスト教思想の他に、スラヴ民族の文化などを歌詞のテーマに取り込む事もある。
Varggoth の活動やバンドのアートワークなどから明らかなように、このバンドはネオナチと深いかかわりを持っている。彼等のように、ネオナチとの関連のあるブラックメタルは、National Socialist Black Metal(略称NSBM)と呼ばれる。ノクターナル・モルトゥムはブルズムを除けばおそらく最も有名なNSバンドだと思われる。
[編集] ディスコグラフィー
- 1996年 Lunar Poetry (デモ)
- 1997年 Goat Horns
- 1998年 To The Gates Of Blasphemous Fire
- 1999年 NeChrist
- 2001年 Lunar Poetry (CD化再発)
- 2004年 Eleven Years Among the Sheep (コンピレーション)
- 2005年 Weltanschauung