ドナルド・トランプ
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ドナルド・ジョン・トランプ(Donald John Trump、男性、1946年6月14日-)は、アメリカ合衆国の実業家、不動産王、タレント、作家。大富豪としても知られる。あだ名はThe Donald。
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[編集] プロフィール
[編集] 生い立ち
ニューヨーク州の不動産開発業を営む裕福な家庭に生まれ、大学卒業後の1971年に父親の会社に入社し、不動産の世界に足を踏み入れ、仕事を通じて不動産管理や投資などの知識を身につける。ペンシルバニア大学ウォートン・スクールにてMBA取得。
[編集] 不動産王
1980年代には、未曾有の好景気を背景にした不動産ブームに乗り、オフィスビル開発やホテル、カジノ経営などに乗り出し大成功を収め、アメリカの不動産王と呼ばれることになる。自己顕示欲が旺盛なことで有名で、各種メディアに積極的に露出するだけでなく、自らが開発・運営する不動産に「トランプ・タワー」、「トランプ・プラザ」、「トランプ・マリーナ」、「トランプ・タージマハール」など、自分の名前を冠することでも有名である。
[編集] トランプ・プラザ
1983年に、ニューヨークのマンハッタンの目抜き通り、5番街に建設された高級アパートメントとショッピングモール、オフィスエリアを擁する金ぴかの複合施設「トランプ・プラザ」は、トランプの1980年代における代表作として有名で、スティーブン・スピルバーグやマイク・タイソンなどのセレブリティーが居住していることで知られる。
[編集] 転落とカムバック
1980年代後半には、当時経営不振に陥っていた大手航空会社・イースタン航空のニューヨーク・(ラガーディア空港)発のシャトル便路線網を買収して、自らの名を冠した「トランプ・シャトル」を興す他異業種への展開を進めたものの、1990年代に不動産ブームが収束したことで、いくつかの子会社が経営破綻(はたん)するなど苦境に陥る。
しかし、1990年代後半には好景気を背景にした不動産ブームの再来により奇跡的な復活を成し遂げ、著名な経済誌「フォーブス」の選ぶアメリカのトップ企業400社に再びランクインし、マンハッタンに新たな高級アパートメントを多数建設する他、ラスベガスやアトランティック・シティなどアメリカ中に多数のホテルやカジノをオープンするなど、再び「アメリカの不動産王」としての地位を取り戻した。
[編集] メディアへの露出
上記のように自己顕示欲が旺盛で、テレビバラエティーや映画、さらにはセサミストリートのマペットやアニメ「ザ・シンプソンズ」に至るまで、様々な媒体に様々な形で積極的に出演しており、この様な活動を通じて自らのホテルやカジノへの集客を図るだけでなく、自らの自己顕示欲を満たしているといわれている。
[編集] ザ・アプレンティス
2004年に放映が開始されたNBCテレビのリアリティー番組「ザ・アプレンティス」に、主演兼プロデューサーとして参加し、トランプの関連企業の役員の椅子を懸けて番組内で丁稚奉公を行う番組参加者(公募による一般人)を、「お前はクビだ(You're fired)」(本当はビンス・マクマホンが元祖)の決め台詞で斬り落とす姿が人気を博し、同番組はリアリティー番組として空前の人気を誇るだけでなく、トランプの発する決め台詞が流行語となった。
[編集] WWE
2007年4月1日、アメリカのプロレス団体のWWEが主催したWrestleMania 23において、「Battle of the Billionaires(億万長者対決)」と題された ドナルド・トランプとビンス・マクマホンそれぞれの代理レスラー(ドナルドの代理はボビー・ラシュリー、ビンスの代理はウマガ)の試合が行われた。
アメリカではそれぞれがカツラとの噂があり、その噂を皮肉った対決で、敗者は頭を剃ることになるルールであった。特別レフェリーの"ストーン・コールド"・スティーブ・オースチンの助けもあり、トランプ側が勝利し、その場でトランプがビンスの髪の毛を刈った。ちなみに、試合後にトランプもオースチンから必殺技のストーンコールド・スタナーを浴びている。
[編集] 家族
父親は不動産開発者のフレッド・トランプ。姉メラリアン・トランプ・バリーは連邦上訴裁判所の裁判官。
1977年にIvana zeln kov(後のイワナ・トランプ)と結婚し、3人の子供をもうけるも1992年に離婚。翌年にマーラ・メープルズと結婚し1人の子供を儲けるが1999年6月8日に離婚。2005年1月22日に現在の妻である24歳年下のファッションモデルのメラニア・クラウス(後のメラニア・トランプ)と結婚。翌年3月20日に長男が誕生。