トヨタ・クラウンエステート
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クラウンエステートはトヨタ自動車が製造、販売していたステーションワゴン型の自動車。
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[編集] 概要
11代目トヨタ・クラウンをベースに車体をワゴン化したモデルで、クラウンワゴンの12年振りのフルモデルチェンジを機に現在の車名となる。それまでは1987年デビューのS130系が大幅なマイナーチェンジを受けて継続生産されていた(商用バンは設定せず)。シートレイアウトは歴代クラウンワゴンにあった後方向き格納式サードシート・フロントベンチシート車(7または8人乗り)は廃止されすべて5人乗り車に統一。
[編集] グレード
デビュー当初はロイヤル、アスリートの2グレードが設定された。ロイヤルサルーンのエステートは2001年8月のマイナーチェンジで廃止。直列6気筒2.5L、3.0Lのガソリンエンジンを搭載。2.5Lは自然吸気仕様(2001年8月より2WD車は直噴エンジン化)とターボ仕様(2003年12月のマイナーチェンジで消滅)、3.0Lは直噴エンジンの自然吸気仕様のみ。なお、一時期(2001年8月~2003年12月まで)ではあるが、2.0Lも投入された。 駆動方式はFR、または4WDである。
[編集] 歴史
1999年12月15日、発表。
2000年8月、一部変更で自然吸気車は低排出ガス車化。/廉価グレードとしてアスリートEを追加。ホイールが15インチのスチールホイール&キャップになる。(ロイヤル系には設定のないディスチャージヘッドランプはアスリートEでも標準装備)同時に2.5L系のアスリートにスーパーホワイト&ブラックのボディカラーを設定した特別仕様車「プレミアムスポーツエディション」を追加。
2001年8月に11代目クラウンと合わせてマイナーチェンジを実施。その際にグレードはアスリートのみの設定となるのと同時に廉価グレードのアスリートEは2.0Lエンジンに変更/17インチアルミホイール&45扁平タイヤをオプション化/ブラックのボディカラーを追加。
2002年8月、ナビと17インチアルミを標準装備してお買い得価格の特別仕様車「プレミアム」を追加。
2003年12月2日には12代目クラウン登場に先駆けてエステートは引き続き11代目クラウンベースでマイナーチェンジを実施し、フロントフェンダーにウインカーランプを追加。クルーズコントロールを標準化、ナビゲーションをG-BOOK対応させるなど装備の充実を図った。同時に2.0Lと2.5Lターボは廃止。
2003年にセダンのロイヤルとアスリートが12代目(S180系)にモデルチェンジされても、継続で生産・販売をしていた。生産される理由としては霊柩車などの寝台車としての需要があるからであった。
しかし、ステーションワゴンの不振に伴い、2007年6月をもってカルディナやマークIIブリットと共に生産を終了した。これにより、クラウンのラインナップからステーションワゴンが消滅した。