テン (うる星やつら)
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テンは高橋留美子の漫画及びアニメ『うる星やつら』の登場人物の一人。通称ジャリテン。ラムの従弟である鬼族の幼児。アニメでの声優は杉山佳寿子。
まだ幼いが、ゆっくりながらも空を飛び、口からは強烈な炎を吐く。頭部のツムジのあたりに角を一本生やす。そして何故か関西弁をしゃべる。空を飛ぶのは苦手。一人称は原作では女性には「僕」、男性には「俺」と使い分けているが、アニメでは「わい」に統一されている。
ラムの婚約者となった諸星あたるがどんな奴なのかを見に地球へとやってきたが、彼をラムの相手として相応しくないと判断し、二人の婚約を破棄させるためにそのまま諸星家へ住み着く。
あたるとはいつも喧嘩が絶えないが、そんなあたると七並べをしたりすることから時折仲の良さも垣間見られ、いわゆる喧嘩友達といった関係。特に最終章である「ボーイ・ミーツ・ガール」(アニメの劇場版『うる星やつら完結編』)では、手違いで記憶を消されて別れなくてはならない状況になってしまい、寝ているあたるに対し悪態をつきながらも、別れを惜しむかのように涙を流して別れを告げた。
きれいなおねぇさんに対する態度はあたるに類似しており、自分が子供である事を最大限に利用して甘える。一方男に対しては180度逆の態度で接するので、あたるを筆頭に男子生徒からは可愛げの無いガキとして「ジャリテン」のあだ名で呼ばれている。また、自分が連れてきたコタツネコとは仲良くやっている。
彼にとっては恐ろしいことに、放火魔をどつき回して大火事を消す事に生きがいを感じる豪快な母を持つ。このことは彼が地球へ滞在している第二の理由でもあり、母が地球へやってきた際には火を所構わず吐かないようにあたるへは半鐘が渡された。
よく火炎放射器代わりに使われる。