チロリン村とくるみの木
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『チロリン村とくるみの木』(ちろりんむらとくるみのき)は、NHKで1956年4月16日から1964年4月3日まで放送されていた人形劇作品である。全812回(未放映1回含む)。当初は週1回の放送だったが、のちに帯番組となり、『ひょっこりひょうたん島』や『プリンプリン物語』などの人形劇シリーズの原型になった。1963年4月1日放送の第558回よりカラー放送。
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[編集] 放送時間
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- 黒柳徹子(ピーナッツのピー子)
- 里見京子(クルミのクル子)
- 横山道代(タマネギのトン平)
- 曽我町子(ツボミのリップちゃん)
- 一龍齋貞鳳(イタチのプー助)
- 島田多恵子(キントン、タマネギのトンペイ[2代目])
- 小宮山清(キントン[2代目])
- 八波むと志(放映途中で死去)(スカンクのガスパ)
- 八木光生(スカンクのガスパ[2代目])
- 桜京美(カッパのコン吉)
- 楠トシエ
- 武智豊子(アスパラ・カス)
- 左卜全(ジャガタラ和尚)
- 益田喜頓(ハラペコ熊のペコポン)
- 桑山正一(ブラック・バット)
- 由利徹(ヒゲノ・ニンジン[ニンジンのお巡りさん])
- 太宰久雄(ナンキン・カボチャ)
- 梅津栄(ナンキン・カボチャ[2代目])
- 藤村有弘(オンマのホワイト)
- 高橋和枝(バナーナ夫人)
[編集] ストーリー
「ピーナッツのピー子」、「タマネギのトン平」、「クルミのガンコじいさん」などの果物や野菜を擬人化したキャラクターと「もぐらのモグモグ」、「ねずみのタコチュー」などの小動物が暮らしているチロリン村。そこで起こる珍騒動の数々。
チロリン村の果物と野菜は、協調もするが時には些細なことで対立する。経済的に恵まれた果物一族と、明るく暮らしているが生活は決して豊かでない野菜たちや動物たちといった要素は、紛れもなく当時の日本社会の反映であろう。四季折々の行事や自然の移ろいも随所に織り込まれていた。他に、悪役として「コウモリのブラックバット」、その手下になる事もあるがひょうきんで憎めない「イタチのプー助」、「ハラペコ熊のペコポン」など、多彩な登場キャラクターがあった。
[編集] 現存する映像
本編の映像は第545回、790回、811回、812回(最終回)がキネコで現存する(すべてモノクロ)ほか、自治省外郭団体「公明選挙連盟」によって製作された16ミリ映画「チロリン村の村長選挙」(カラー)が現存する。