チュラーロンコーン大学
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チュラーロンコーン大学(タイ語 จุฬาลงกรณ์มหาวิทยาลัย ; 英語 Chulalongkorn University)とはタイ王国内における最高学府で、タイ王国の中では最も歴史のある大学である。現在、18の学部と多数の研究施設があり、キャンパスは、バンコク市街に位置している。大学名はチュラーロンコーン大王(ラーマ5世)に由来し、後継者であるワチラーウット王(ラーマ6世)によって1917年に設立された。
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[編集] 名称
名称は他の大学では「マハーウィッタヤーライ(=大学)・○○(固有名詞)」と称するのに対して、チュラーロンコーン大学のみ伝統的に「チュラーローンコーン・マハーウィッターヤーライ」という風に「大学」の語に相当する「マハーウィッタヤーライ」が固有名詞の後ろに付いている。なお1980年まではจุฬาลงกรณมหาวิทยาลัยと表記されていたが、タイ語の表記法の統制のため、政府の要請でณの上に無発音記号を付けるようになった。
また、他の大学の学生が「ナック・スックサー」と呼ばれているのに対して、チュラーロンコーン大学の学生は「ニシット」あるいは「ナック・スックサーニシット」と呼ばれている。なお、大学のシンボルは王室の記章でもあるプラキアオ (พระเกี้ยว)。シンボルカラーはピンクである。
[編集] 概要
キャンパスはバンコク市街地の広大な土地を有し、すぐ隣には若者が集まることで有名なサイアム・スクウェアがある。現在の国王であるプーミポン・アドゥンラヤデート王(ラーマ9世)は卒業証書の授与を、1973年から1977年までこの大学に通い、タイ王室として初めてタイ国内の大学を卒業した、マハー・チャクリ・シリントーン内親王にゆだねている。
2005年10月、タイムズ紙の2005年度世界大学ランキングで121位、北米及び欧州を除いたランキングでは35位を占めた。分野別では社会科学で46位、生物医学で82位、科学技術で100位を占めた。一方、上海交通大学による世界研究大学ランキングの上位500大学には含まれていない。
[編集] 著名な卒業生
- マヒタラーティベートアドゥンラヤデートウィクロム - ラーマ8世とラーマ9世の父
- ナラーティワートラーチャナカリン - ラーマ8世とラーマ9世の姉
- シリントーン - ラーマ9世の娘
- シリワンナワーリーナリーラット - ワチラーロンコーン親王の娘
- スラキアット・サティアンタイ - タイ王国前副首相
- チンタラー・スカパット - タイの映画女優
[編集] 日本における協定校
[編集] 外部リンク