チェロ協奏曲 (シューマン)
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ロベルト・シューマンのチェロ協奏曲イ短調作品129は1850年の作品。チェロ協奏曲自体少数である中、全楽章切れ目なく綴られるなど構成的にも異彩を放っており、ロマン派協奏曲の中では取り上げられることも多い。
なお作者の協奏曲作品は他にピアノ、遺作であるヴァイオリンの3つしかない。
この曲の初演データははっきりしていない。1854年に楽譜が出版されたものの、作曲家の生前には演奏されなかったようである。チェロとピアノによるバージョンが1860年6月9日にルートヴィヒ・エーベルト(チェロ)らによってライプツィヒにて行われている。なお、日本初演は1928年10月14日、近衛秀麿指揮、K・シャピロ独奏、新交響楽団によって行われた。
ショスタコーヴィチは1963年にこの曲を再オーケストレーションし、作品番号125を与えている。ボリス・ハイキン指揮、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ独奏、ソヴィエト国立交響楽団によって初演された。
目次 |
[編集] 楽器編成
独奏チェロ、フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルン・トランペット各2、ティンパニ、弦五部
[編集] Nicht zu schnell
「速すぎないように」。イ短調、ソナタ形式。器楽合奏の短い序奏(E-A-C)の後、チェロが主題(E-A-H-C-A-E-C)を歌う。楽章の題の通り「速すぎないように」演じられる。 タイを多く使い、リズムに凝っていながら流麗に展開している。またイ短調ながら嬰ニ音を多く使うなどマジャール音階の影響も盛り込まれている。
[編集] Langsam
「遅く」。ヘ長調。穏やかな中間楽章。
[編集] Sehr lebhaft
「とても生き生きと」。イ短調、ソナタ形式。器楽合奏との掛け合いで主題が構成される。最後は同名長調のイ長調で締めくくられる。文字通り「大いに元気がよい」。
- 全体的にチェロには高音域が多く、しばしば重音が現れるなど技巧上難曲といえる。