マジャール音階
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マジャール音階(マジャールおんかい)は、ハンガリー以東のヨーロッパで民謡に使われる短音階・和声進行のこと。通常の旋律的短音階・和声的短音階と異なり、増音程を複数取り入れる特徴がある。
通常イ短調ならば
- A-B-C-D-E-F#-G#-A(旋律的短音階:上昇)
- A-G-F-E-D-C-B-A(旋律的短音階:下降)
- A-B-C-D-E-F-G#-A(和声的短音階:上昇・下降共通)
であるが、マジャール音階は
- A-B-C-D#-E-F-G#-A
と増二度を2つ取り入れている。
増音程を用いると東洋的な雰囲気を演出できるので、民族主義的な作曲家が好んで用いている。ショパン、フランツ・リストの作品では作曲語法の中心に据えられており、暗譜する際に理解を欠かすことができない。現代の音楽作品でも「アジアンテイスト」で訴えかけたい楽曲(例:「恋のダンスサイト」)に頻繁に登場する。