タイドライン・ブルー
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タイドライン・ブルー | |
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ジャンル | SF |
テレビアニメ | |
監督 | 飯田馬之介 |
シリーズ構成 | 山田由香 |
キャラクターデザイン | 滝口禎一 (原案:山下明彦) |
メカニックデザイン | 山根公利 |
アニメーション制作 | テレコム・アニメーションフィルム |
製作 | バンダイビジュアル |
放送局 | テレビ朝日 ABC キッズステーション |
放送期間 | 2005年7月 - 9月 |
話数 | 全13話(地上波未放送1話) |
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『タイドライン・ブルー』は日本のSFテレビアニメ作品。飯田馬之介監督、テレコム・アニメーションフィルムの制作で、2005年7月から9月にかけてテレビ朝日、朝日放送で放送。1ヶ月遅れでキッズステーションで放送された。コミカライズされて、「チャンピオンRED」で漫画版が掲載された。
ヒロインが第1話で出産した事が、当時話題となった。
目次 |
[編集] 概要
陸地の90%が水没した近未来の地球という設定の下、潜水艦が活躍する海洋冒険アクションもの。漫画家の小澤さとるのアイデアを元にして飯田馬之介が企画したアニメオリジナル作品。双子の兄弟の対立を軸に「誤解と瓦解」をキーワードに和解のドラマが描かれた。
[編集] ストーリー
ある日大地と人類を半分以上飲み込んだ天変地異が起きた、人類はそれを“ハンマー・オブ・エデン”と呼んだ、それから14年、運良く生き残った人類はその破壊された地上の混乱と絶望から立ち上がり秩序と平和を取り戻そうと模索しつづけていた。
[編集] 登場人物
- キール(声:阪口大助)
- 世界で最も恵まれた都市・ヤビツで暮らす14歳の少年。
- 幼い頃に両親と双子の兄と生き別れとなり、現在は新国連事務総長・アオイに引き取られているが、アオイとの間にはわだかまりを抱えている。
- イスラに想いを寄せているものの、未だにその事を伝えられないでいる。直情的な性格の持ち主。
- ティーン(声:浪川大輔)
- 戦略原潜「ユリシーズ」の艦長付副官を務める14歳の少年。
- 宣戦布告を伝えるため、グールドの使者としてヤビツに上陸する。実はキールの双子の兄で、混乱の街中で彼と再会し、彼と行動を共にしていたイスラと共にユリシーズに招き入れるきっかけとなった。
- 幼少時にグールドに拾われて軍人として育てられており、そのせいか常に感情を押し殺している節がある。
- イスラ(声:わくさわりか)
- 自分で作ったアクセサリーを町に立ち寄る船乗りに売りつけて生計を立てている彫金師の少女。16歳。
- 若くして妊娠し、未婚の母となるが、本人は至って前向きである。
- マユゲ(声:奥田啓人)
- キールやティーンになついているダチョウ。
- アオイ(声:榊原良子)
- 新国連の事務総長にしてキールの養母。
- 新国連の事務総長として、先の惨禍を人類再出発の機会とし、国家や人種、宗教の違いを越えた新たな秩序を確立しようと努力しているが、今も尚変わらない国家間のエゴの前に苦悩している。
- 子供を育てた経験がないため、キールの扱いには悩んでおり、彼との間にわだかまりを抱えている。
- ブランタイル(声:森田順平)
- グールド(声:土師孝也)
- 米海軍戦略原潜「ユリシーズ」の艦長。新国連のアオイと共にハンマー・オブ・エデン後の復興に尽力していたが、未だにエゴを剥き出しにし続ける人類に幻滅し、突如、全世界を相手に宣戦を布告する。柔和な左反面とは対照的に、右半面は厳酷たる表情を持つ。
- ジョゼ(声:氷上恭子)
- ユリシーズの副長を務める女性。19歳。寡黙且つ秀麗で、信念固いグールドに命を賭して仕えるが、そこには軍人の義務や忠誠を超えたものが感じられる。
- 里山一馬(声:横堀悦夫)
- 海上自衛隊イージス護衛艦(新国連艦隊旗艦)「てしお」艦長。かつてはグールドとともにアオイの新国連設立に賛同し腹心となった一人で、現在は道をたがえたグールドに激しい敵意を抱いている。
- “てしお”副長(声:鈴木達央)
- KC(声:小形満)
- キールとティーンの父親。妻子とともに宇宙基地「フリーダム」に駐在していたが、家族を地球に逃がし(母親は地球帰還時の事故で死亡)一人残って地形が激変した世界地図を作っている。
[編集] 世界観・用語
- ハンマー・オブ・エデン
- 作中の時代の14年前に起こった未曾有の天変地異。地表の90%が津波に飲み込まれ、人類の大半が命を落とした。生き残った人々も荒廃した世界で飢餓と貧困に苦しみ、その爪あとは大きい。また、単純に海抜が上昇しただけではなく、大規模な気象、海象の急変が起こり、また地殻変動やポールシフトが起こったことを匂わせる描写もある。
- 新国連
- 国際連合にかわって元国連職員のアオイによって立ち上げられた国際機関。ヤビツの原子力空母を本部としている。
- 武力によらない秩序の構築と復興の実現を基本理念としており、ハンマー・オブ・エデン後も存続ないし新興の諸国の協調を呼びかけているが、各国の利害や思惑を抑え切れていないのが実情である。アメリカ海軍や海上自衛隊など各国残存海軍のうちの有志の艦で構成された艦隊を有している。
- ヤビツ
- 島の頂上にハンマー・オブ・エデンの際に漂着した原子力空母があり、そのエネルギーを利用することで栄えている町。街並みや、近海に水没した鳥居があることからかつての日本に位置していると見られる。
- 新国連の首脳会議を狙ったユリシーズの襲撃により甚大な被害を受ける。
- 魏の国
- 東アジアの大国。現在の中国と思われる。新国連の構成国だが、その理念には懐疑的である。
- テンゲルとの対立関係にグールドが介入し、核の脅威をもって停戦とユリシーズへの協力を要求される。その後ユリシーズへの報復のため新国連軍とは別に潜水艦を差し向ける。
- テンゲル
- 世界の食糧生産量の四分の一を担っている農業国。食料を外交カードに新国連での地位を高めようとする。
- 魏の国ともどもユリシーズの脅迫じみた和平勧告を受け入れさせられる。
- アメリカ
- 南部の石油産業が中心となって再建された国で、新国連とはNORADと情報を共有するなど関係は深い。
- チベット
- 法王チェンレーシを中心とした宗教国家。海抜上昇によって海に面するようになり、ラサが港湾都市として発展、海上交易の中継地点として栄えている。
- 新国連の理念に理解を示すものの、積極的に協力することは控えている。
[編集] スタッフ
- 企画:川城和実、竹内孝次
- 原作:小澤さとる、飯田馬之介、バンダイビジュアル
- 監督:飯田馬之介
- シリーズ構成:山田由香
- 脚本:山田由香、笹野恵
- キャラクター原案:山下明彦
- 総作監・キャラクターデザイン:滝口禎一
- 設定:友永和秀、横堀久雄
- メカデザイン:山根公利
- プロップデザイン:宇田明彦
- アクション作監:野口寛明
- 軍事監修:岡部いさく
- 美術監督:白石誠
- 色彩設計:山本智子
- 撮影監督:市川幸彦
- 編集:笠原義宏
- 録音監督:佐藤敏夫
- 音楽:斉藤恒芳
- 音楽制作:ランティス
- 音楽プロデューサー:伊藤善之
- プロデューサー:杉山潔、清水暁、ヘドウィック・シュレック(テレビ朝日)
- 制作:テレコム・アニメーションフィルム、tv asahi
- 製作:バンダイビジュアル
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「Blue treasure」
- エンディングテーマ「VOICE」
- 作詞・作曲・編曲:R・O・N / 歌:鈴木達央
[編集] 放送リスト
- 浮上する亡霊
- 裏切者
- ドゥーラビィーラ
- 役割り
- 攻撃
- K2
- 祈りの都市(まち)
- 再会
- 新しい地図
- 別れ
- メタセコイア海戦
- ブルー
- 兄弟(地上波未放送、CSキッズステーションで再放送時に放映された)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
テレビ朝日 (tv asahi) 水曜26:40 - 27:10枠 | ||
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