スケッチブック (漫画)
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スケッチブック | |
---|---|
ジャンル | 4コマ漫画 |
漫画 | |
作者 | 小箱とたん |
出版社 | マッグガーデン |
掲載誌 | 月刊コミックブレイド |
発表期間 | 2002年4月号 - 連載中 |
巻数 | 刊行本編5巻+他1巻 |
テレビアニメ: スケッチブック 〜full color's〜 | |
監督 | 平池芳正 |
シリーズ構成 | 岡田麿里 |
キャラクターデザイン | 杉本功 |
アニメーション制作 | ハルフィルムメーカー |
製作 | full color's |
放送局 | 放送局参照 |
放送期間 | 2007年10月1日 - 12月24日 |
話数 | 全13話 |
コピーライト表記 | ©2007 Totan Kobako / MAG Garden・full color's. |
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『スケッチブック』とは小箱とたんによる4コマ漫画作品である。マッグガーデンの雑誌「コミックブレイド」で2002年4月号(創刊号)から連載を開始、現在も連載中である。また、『スケッチブック出張版』として、『コミックブレイドMASAMUNE』にも掲載されていた。普段は4コマ漫画だが、まれにコマ割漫画も掲載されることがある。2007年10月1日から同年12月24日までテレビ東京系でテレビアニメ『スケッチブック 〜full color's〜』が放送された。
目次 |
[編集] 概要
- 高校に入学した梶原空はどのクラブに入るか迷っていたが、たまたま見学に行った美術部になりゆきで入部してしまった。福岡市を舞台に[1]、個性的な美術部員たちのときにまったり、ときにドタバタする日常を描いている。何本かの4コマにわたって展開されるストーリーもあるものの、基本的に1本の4コマ内で完結する。また、本作ではネコなど、数多くの動物が登場し、コマ割漫画ではこのネコ達をメインキャラクターとしたエピソードも存在する。
- 原作者の小箱が実際に体験した出来事をもとにしたネタも多い[2]。
[編集] 登場人物
[編集] 1年生
- 梶原 空(かじわら そら)
- 声:花澤香菜
- 本作の主人公。身長155cm。2月4日生まれ、A型。ストレートのロングヘア。1年2組所属。寡黙であまりしゃべらず、漫画では、台詞に吹き出しが使われていない。身振り手振りで意思表示をすることもある。ただし空閑を相手に長々と?喋ることもある。性格はいわゆる「天然ボケ」であり、常にマイペース。ちょっとしたことや見慣れたものをきっかけに、しばしば空想を働かせる。また驚いたときや独特のポーズを見せるときなど、時おりオーバーなしぐさを見せることがある。歩くことが好きで、足は強い。また、街中の猫を観察したり、餌をあげたりすることも多い(但し、賞味期限切れの場合が多い)。
- 麻生 夏海(あそう なつみ)
- 声:中世明日香
- 身長158cm。10月3日生まれ、O型。セミロングヘアを、左右で2つにまとめている。1年1組所属。空を誘って美術部を見学、入部した。とても快活で、博多弁を話す。新しい話題やアイディアを持ち出すなど、空や葉月を引っぱっていく役回りをつとめることもある。好きなものはマペット作りで、多くのマペットを所有している。「クロ」という名前の犬を飼っている。いとこの上野彩雲は美術部出身のOB。
- 鳥飼 葉月(とりかい はづき)
- 声:牧野由依
- 身長154cm。5月17日生まれ、A型。黄色のショートヘア。おでこが広い。1年4組所属。美術部の1年生としては3番目に入部した。美術部の先輩からは「鳥ちゃん」と呼ばれることが多い。あまり口数は多くない。学校が実家から遠いため、1人暮らしをしており、そのため、かなり貧乏性なところがあり、些細なことでも節約、倹約出来ないかと考えてしまう。私服で外出するときは帽子をかぶることが多い。口座を持っているながねこ銀行のマスコット「ふくだとくのすけ」(モデルは福岡銀行の「得田福之助」〈とくだふくのすけ〉)がお気に入り。
- ケイト
- 声:後藤邑子
- 身長156cm。9月1日生まれ、O型。苗字は不明。金髪、ストレートのロングヘア。1年10組所属。空たちが入部してからしばらくして美術部に入部した。明るく快活な性格で、時おり勢いのあるボケを見せる。カナダ出身の外国人だがそれなりに日本語もでき、一部の日本語に関しては日本人以上に詳しいこともある。そのため、劇中ではケイトと日本語および日本文化を絡めたエピソードが頻繁に登場する。「ぶち」という名前のペルシャ猫を飼っている。
[編集] 2・3年生
- 空閑 木陰(くが こかげ)
- 声:斎藤桃子
- 身長140cm。12月19日生まれ、A型。セミロングを後ろで1つにしばっている。おでこが広い。2年10組所属。「空閑っち」と呼ばれることもある。基本的にポーカーフェイスであるが、しばしば瞳の形によって感情表現が行われるほか、真砂に笑顔が作れないことを指摘されたのを受けて特訓し、笑顔を作ることが出来るようになった。口数は少なめであるが、人を煙に巻くような言動を取ることが多い。モズや心霊現象のたぐいを苦手としており、そういったものを前にすると表情が変わる。「ユタンポ」という名前の猫を飼っている。
- 佐々木 樹々(ささき じゅじゅ)
- 声:近江知永
- 身長176cm。6月6日生まれ、O型。ウェーブのかかったロングヘアを後ろで1つにしばっている。線目。2年6組所属。しばしば「ささっさん」と呼ばれる。忘れっぽい性格で、空とはまた違ったタイプの「天然ボケ」である。しばしば自覚なしに、真顔でのボケを見せる。趣味は音楽で、ギターが得意である。音楽の好みはマイナーなものが多い。渚と特に仲が良い。毛虫が大の苦手。渚とは時おり一緒にカレー作りの日を開いている(アニメ版では料理を苦手にしている設定になっており、第6話の合宿で渚と共に夕食係としてカレーを作ろうとしたが失敗した)。
- 栗原 渚(くりはら なぎさ)
- 声:田村ゆかり
- 身長147cm。7月7日生まれ、B型。くせの強いショートヘアで、触角のような毛が常に2本飛び出している。2年6組所属。樹々からは「栗ちゃん」と呼ばれる。自然が好きで、頻繁に山や川へと出かけている。また動植物の知識が豊富で、実地での経験に加え図鑑に載っているようなことであれば大体知っている。ただし、学生ゆえ実際に動植物に接する経験にも限界があり、図鑑に載っていない初めて遭う虫を前にして戸惑うこともある。自然以外に、雑学全般についても豊富な知識を持っている。樹々と特に仲がよい。女性相手でも下の名前に「〜くん」を付けて呼ぶ。樹々とは時おり一緒にカレー作りの日を開いている。
- 神谷 朝霞(かみや あさか)
- 声:小清水亜美
- 身長162cm。2月19日生まれ、O型。薄いピンクの髪を後ろで1つにしばっている。前に2〜3本のはねた毛がある。2年2組所属。工作が大好きで、周りにあるあらゆる物を使って役に立たないものを制作している。明るい性格で、イタズラ好きでもある。細身であるにもかかわらず、部長をも凌ぐ力持ちである。両親がおらず、兄の雷火と姉の雪花との3人暮らしである。神谷家では夕食の買い物などを担当している。家族を含め誰に対しても敬語を使う癖がある。学校へは自転車で通学している。
- 涼風コンビ
- 田辺涼と氷室風の2名。大抵一緒に行動しているので、こう呼ばれている。アニメでは幽霊部員気味に描かれている(部活には気が向いた時にしか参加しないなど)。なお、作者は読みを特に考えておらず「すずかぜコンビ」「りょうふうコンビ」のどちらで読んでも構わないと述べている[3]。なお、テレビアニメ中では「りょうふうコンビ」と呼ばせている。
- 登場時はたいてい掛け合いや漫才をする。単行本あとがきのナビゲータでもある。美術部顧問の朝倉そよぎ先生とは彼女が舞台となる学校に赴任してくる前からの知り合いであり、“師匠”と慕っている。勉強は出来る方なのだがテストでボケるため成績は良くない。
- 大庭 月夜(おおば つきよ)
- 声:能登麻美子
- 身長162cm。11月13日生まれ、A型。黒いボサボサのショートヘアで、前髪を垂らしているので目が隠れている。2年9組所属(ただし、本編中では自己紹介で「2年8組の大庭月夜」と名乗っていたり[6]、星占いでおうし座(4月20日-5月21日)を調べていたりと矛盾点が多い)。樹々から「大庭っち」と呼ばれたことがある。美術部員だがほとんど活動しておらず、そのため部長と空閑と空以外の部員はもとより顧問の春日野先生にすら名前を忘れられている。前髪が邪魔なときなどは全て跳ね上げて後ろで縛っているが、あまりのイメージの変化に余計に周りから気付かれなくなってしまい、(時おり部活動外で行動を共にすることのある)空閑にすら一瞬気付かれなかった。
- 根岸 大地(ねぎし だいち)
- 声:下野紘
- 身長165cm。5月14日生まれ、AB型。2年10組所属。木陰からは「ちゃん」付けで呼ばれることがある。比較的快活だが、短気で怒りっぽい性格である。しばしば木陰や朝霞のからかいやイタズラの対象となる。怪獣が好きで、オリジナルの怪獣を考え出している。犬が苦手だが、ある日美術部が野外で活動をした際に野良犬に懐かれたため、その犬を「犬男」(いぬお)と名付け飼い始める。アニメ版では「みなも」という、中学1年生の妹が登場している。
- 須尭 雨情(すぎょう うじょう)
- 声:田坂秀樹
- 身長182cm。9月9日生まれ、O型。樹々と同じく線目。3年7組所属。美術部の部長で、部内で唯一の常識人。部員たちや先生の個性的な言動の相手役を務めることが多い。あまり笑わないが、かわいい猫に触れると極上の笑みを浮かべる。幅広い知識を持っており、ケイトと英語で会話できるほどの英会話力がある。
[編集] 先生
- 春日野 日和(かすがの ひより)
- 声:広橋涼
- 身長163cm。7月31日生まれ、B型。年齢不詳。髪型は黄色のショートボブ。美術教師であり美術部顧問。明るくにぎやかな性格であるが、あまり教育熱心ではない。ピーちゃんという名前のニワトリを飼っており、学校へも連れてくることがある。美術準備室にテレビや冷蔵庫など、さまざまな私物を持ち込んでいる。車を運転している最中のネタがしばしば登場するが、サイドブレーキをかけたまま走るなど、運転技術はかなりアバウトである。
- 朝倉 そよぎ(あさくら そよぎ)
- 身長162cm。12月10日生まれ、A型。美術部顧問。24歳。美術部に後からやってきた2人目の美術部顧問。切り揃えたショートヘアーが大きく扇状に広がっている髪型。特技は手品で腹話術やトランプ投げも得意。居眠りをすることが多く、どこででも眠ってしまう。涼風コンビとは舞台となる学校に赴任してくる前からの知り合いで、2人からは「師匠」と慕われている。クルルという名前のハトを飼っている。アニメ版では最終回のエンディングテーマ中のみ登場した。
[編集] その他
- 梶原 青(かじわら あお)
- 声:大原さやか
- 身長152cm。3月30日生まれ、A型。13歳。空の弟である。姉とは違い常識人で、頼りない姉の面倒を見ている。テレビゲームが趣味である。
- 上野 彩雲(うえの さいうん)
- 身長174cm。6月22日生まれ、A型。20歳。夏海のいとこで美術部のOB。無精髭や服装など、ややだらしない外見。同窓生の柴田とは知り合いである。釣りが趣味である。北九州方面の方言で話す。
- 柴田 真砂(しばた まさご)
- 身長165cm。8月8日生まれ、A型。髪はショートヘア。20歳。美術部のOG。大きなメガネをかけている。美術部にたびたび訪れており、空閑木陰と仲が良い。上野とは同期である。北九州方面の方言で話す。
- 神谷 雪花(かみや せっか)
- 声:清水香里
- 身長163cm。1月9日生まれ、A型。20歳。朝霞の姉である。落ち着いた性格で、大雑把な朝霞の行動にしばしば冷静にツッコミを入れる。神谷家では調理担当。
- 神谷 雷火(かみや らいか)
- 声:大原崇
- 身長177cm。4月4日生まれ、O型。23歳。朝霞の兄である。美術部では無く、美術の知識はないが春日野先生とは面識がある。穏やかな性格でのんびりとした性格だが、妹の朝霞同様、天然で忘れっぽい性格。
- コンビニ店員(こんびにてんいん)
- 1巻から出てくるが登場は極稀。アルバイトで稼いだお金でハロゲンヒーターを買っている所が確認されている。
- 根岸 みなも(ねぎし みなも)
- 声:日笠陽子
- 身長139cm。7月16日生まれ。O型。13歳。アニメ版オリジナルキャラクターで、大地の妹である。中学1年生。いつもデジカメを持ち歩いていて、日常の何気ない風景を撮影して回っている。快活で人懐っこい性格であるが、口を滑らせて怪訝がられることもある。第1話からしばしば空の前に現れるが、第10話で正体が明らかになるまではエンディングテロップで「謎の少女」と表記されている。大地とは、兄妹である事が判明する前にも何気なくツーショットで登場するカットがあったり、兄妹の会話と思しき電話のシーンがあったりと、それとなく伏線らしい物が張られていた。
また、その身長や容姿から小学生と思われることがある。
- 弥生 ゆうこ(やよい ゆうこ)
- 声:大原さやか
- アニメ版オリジナルキャラクターであるが、原作でもモブキャラとして登場する。空たちの住む町でアルバイトをしている大学生。主に飲食店で働いている。本格的に登場したのは最終回のラストシーンである。
[編集] 動物たち
- ミケ
- 声:金田朋子
- 雌の三毛猫。野良。鳴き声はか細い。目つきが悪く、付近の野良ネコたちを牛耳っている。ネコ同士の会話では日本猫語(ネコの言葉でいう日本語)の博多弁を喋っている。マジックを口にくわえてひらがなや漢字を書くことができる。アニメ版ではたまに学校に現れる。
- ハー
- 声:伊藤静
- 雌のトラネコ。目が濃い。高いところが苦手だったが最近克服した。ネコ同士の会話では語尾に「にゃ」のつく日本猫語(人間から餌をもらいやすくするための意図的なもの)と外国猫語(ネコの言葉でいう英語)を喋っており、外国猫語はぶちと対等に喋れるほどに使いこなすバイリンガル。ミケに比べると冷静な態度が目立つ。
- ぶち
- 声:斉木美帆
- ケイトの飼い猫で、雄のペルシャ猫。ネコ同士の会話では外国猫語(ネコの言葉でいう英語)を喋っている。よく道に迷っており、福岡県金田町(かなだまち - 飼い主のケイトの出身地=カナダつながり?)を探している。
- クマ
- 声:中田譲治
- 雄。種類は不明だがおそらく雑種。頭が大きく顔のパーツが中心に寄っているため、非常にインパクトのある容姿をしているが実はただの猫である(極端な長毛であるがゆえに顔が大きく見える)。物知りでやたら尊大。体格に似合わずミケよりも身軽である。ネコ同士では日本猫語を喋っている。マジックを口にくわえてひらがなや漢字を書くことができる。飼い猫にあこがれていて、「おシャレな首輪をしたい」と言っていたが、ついに4巻で朝霞に拾われ、神谷家の飼い猫となる。
- 単行本第3巻のあとがきで涼風コンビに「顔のついたオムライス」と呼ばれたが、これは実際に作られ、その写真が単行本出張版のカバー折り返しに掲載されている。
- グレ
- 声:大原さやか
- 雄のトラネコでミケの子。野良だが、一時首輪がついていたことがある。人なつっこく、あまり強くない。まだ若いためか他の猫よりも少し小柄。ネコ同士の会話では「にゃあ」としか喋れず、文字も書くことはできるが「にゃあ」のみである。
- ピーちゃん
- 声:斎藤桃子
- 春日野先生の飼っているニワトリ。先生がしばしば学校にも連れてくる。ヒヨコの時にピーピー鳴いていたのがその名の由来。春日野先生が鶏を食べるか、食べたいといったニュアンスの発言をすると、離れた場所であっても一瞬固まるリアクションを取る。
- ユタンポ
- 木陰の飼い猫で、主人思いのけなげなネコ。登場するネコの中ではモデルが存在しない数少ないネコである。
- クロ
- 声:下野紘
- 夏海の飼い犬。何をしてもすぐ飽きる。怠惰な性格だが、散歩になると落ち着きが無く、しばしばドジを踏む。
- 犬男(いぬお)
- 声:能登麻美子
- 大地の飼い犬。口は三角形をしている。鳴き声は「わふ」。元は野良犬だったが美術部が野山に野外活動しに行った際に大地に懐き、そのまま飼われることになる。大人しい性格で表情が読めない。
- クルル
- 朝倉先生の飼っているハト。彼女の手品のネタに使われることが多い。飼い主に似て、よく居眠りをする癖がある。
- ララ
- 栗原渚のペットのネズミ。コミックブレイド2003年2月号の扉絵に名前と顔だけは登場していたが、本編で初登場をしたのは2007年10月号。
- シロ
- 性別不詳の白い猫。野良。とても人なつっこく、よく足にまとわりつくため、踏まれることが多い。
- シャム
- シャム猫。飼い猫。臆病で人が来ると逃げる。グレ・ミケ・ハーの3匹を相手にケンカし、勝利した。
- 無彩色ファミリー
- 梶原家の付近の神社に住み着いている猫たち。白猫、黒猫、白黒のぶち猫、グレーの猫だけで構成されているので、空からこう名づけられた。
- ミケ2世(ニセ)
- 梶原家の付近に近頃現れるようになった三毛猫。ミケよりも器量よし。常識猫(じん)で礼儀は正しい。「ミケ2世」の呼び名から、猫たちからは「ニセ」と呼ばれるようになってしまった。
- ウー
- 秋になって空が出会った虎猫。なでたときの鳴き声から空が名付けた、猫(ひと)呼んで「片耳のウー」。右耳が欠けているが、その理由はあわびを食べたかららしい。各地でボス猫に勝負を挑みながら旅をしている。
[編集] 主な舞台
- 高校
- 男女共学で、制服は男女ともにブレザーである。付近は自然が多く、道にはカエルが飛び回り、夏の夜は蛍が群舞する。草むらにはオナモミやジュズダマが自生している。アニメでは取材協力校の福岡県立太宰府高等学校、雑餉隈近辺(とくに雑餉隈2号踏切(グルメシティ)近辺)の風景や西鉄天神大牟田線・西鉄バス沿線の風景(志免鉱業所跡地立坑櫓、筑紫平野など)を近隣のように織り交ぜてある。
- 美術部
- 基本的に部活動は美術室で行われる。そのため、活動は並べられている机を片付けてから行われる。
[編集] 単行本
マッグガーデンより刊行されている。『出張版』収録分は4コマ出張版を除き、コマ割り漫画となっている。また、第4巻と同時発売の『スコアブック〜小箱とたん作品集〜』(ISBN 978-4-86127-427-5)にショートコミックスペシャル『つちのこ』が収録されている。これも4コマではなく、コマ割りとなっている。
- 第1巻(2003年5月10日発売・2003年6月10日初版発行) ISBN 4-901926-50-0
- 第2巻(2005月1月11日発売・2005年2月11日初版発行) ISBN 4-86127-109-6
- 第3巻(2006年1月10日発売・2006年2月10日初版発行) ISBN 4-86127-229-7
- 第4巻(2007年9月10日発売・2007年10月10日初版発行) ISBN 978-4-86127-426-8
- 第5巻(2008年3月28日発売・2008年4月28日初版発行)ISBN 978-4-86127-491-6
- 出張版(2006年1月10日発売・2006年2月10日初版発行)ISBN 4-86127-230-0
- パーフェクトワークブック(2007年12月発売・2008年1月4日発行)ISBN 978-4-86127-462-6
[編集] アニメ
2007年10月から同年12月までテレビ東京系列で『スケッチブック 〜full color's〜』(スケッチブック フルカラーズ)のタイトルで放送されていた。1話完結のオリジナルストーリーに原作のエピソードを加えた内容となっている。全13話。アニメ独自の要素として、根岸大地の妹である「根岸みなも」が登場している。また、舞台となる高校のモデルは福岡県立太宰府高等学校であるが、福岡県での地上波放送はなかった[1]。
DVDは全6巻がリリースされ、各巻には映像特典としてオリジナルストーリーのピクチャードラマが収録される[7]。
[編集] 制作
主なスタッフはテレビアニメ『ARIA』のテレビシリーズの制作経験者で[8]掲載誌も同じ「コミックブレイド」である事からか、第1回にはボウリング場のマスコットキャラクターとして、第3回では宅配トラック及び缶ジュースのキャラクターとしてアリア社長が登場し、また、本作の後番組が『ARIA The ORIGINATION』である関係もあり、最終回のエンドカードでは空とミケとともに『ARIA』の主人公である水無灯里とアリア社長が「共演」している。
オリジナルキャラクターであるみなもは、美術部を舞台とした作品に対して、絵を描かない視聴者のための目線として導入されたもので[9]、キャラクターデザインは原作者である小箱とたんによるものである[10]。
声優陣については、空、夏海、葉月および根岸兄妹についてオーディションが行われ、それ以外の声優については監督の平池芳正と音響担当によって決定された[9]。その声優の多くは平池が監督を務めたアニメ『SoltyRei』の出演者と重複している。
[編集] 原作との相違
アニメでは基本的に1話ごとにおおまかなストーリーが流れるように作られており、そのストーリーに合わせて原作の4コマやストーリー漫画が取り入れられている。取り入れるのが4コマのみの場合にはオリジナルのストーリーの合い間にいくつもの4コマが組み込まれるという形になり(第1話や第2話、第9話など)、出張版のストーリー漫画を取り入れている場合には、1つあるいは2つのストーリー漫画をアニメのストーリーの基本骨格に据えたうえでその中に4コマやオリジナルを組み込んだり(第4話や第5話、第6話)、アニメオリジナルのストーリーの内部にストーリー漫画をいくつかの場面に分けつつ埋め込んだり(第7話や第8話、第11話)といった形を採っている。例を挙げると第9話では学校のテスト勉強をめぐる物語が展開され、その中でストーリーの状況に合わせて原作の4コマ(勉強法が何かないかという場面では美術部の先輩に聞きにいく一連の4コマ[11]、合同勉強中にはイタズラのネタ[12]、何のために勉強するのかという場面では栗原渚の将来の夢のネタ[13])が用いられている。出張版のストーリー漫画「梶原さんと雨の山」が基本のプロットとして用いられた第4話では、その合い間や前後にオリジナルの部分が付け加えられ、その中で原作では別のシチュエーションだった4コマ(ナナフシと触れ合うネタ[14]、麻生夏海の飼い犬がバテているネタ[15]、鳥飼葉月の買い物での検討ネタ[16]など)が組み込まれている。アニメのストーリーでは様々なキャラクターを映しつつも基本的に主人公の梶原空の目線で描かれ、時おりその空のモノローグや心の声が差し挟まれるという方針が採られている(空役のオーディションでは「梶原さんと雨の山」での空のモノローグが用いられた[17])。
[編集] スタッフ
- 原作:小箱とたん「スケッチブック」(連載「月刊コミックブレイド」マッグガーデン刊)
- 監督:平池芳正
- 監修:佐藤順一
- 企画:立石茂、吉田博昭、中村直樹、松本輝起、岩崎篤史
- 企画協力:飯田義弘(月刊コミックブレイド編集部)
- シリーズ構成・脚本:岡田麿里
- キャラクターデザイン・総作画監督:杉本功
- 衣装デザイン:吉川美貴
- タイトル:小林紀子(クリエイティブ・ピクシーズ)
- 美術監督:田尻健一
- 色彩設計:坂本いづみ
- 撮影監督:伊藤邦彦
- 編集:坪根健太郎
- オンライン編集:キューテック
- 3Dオペレーター:福本勝
- 音響監督:鶴岡陽太
- 音響制作:楽音舎
- 音楽:村松健
- 音楽プロデューサー:福田正夫
- 音楽制作:flying DOG / JVC Ent
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- 効果:田中秀実
- 取材協力:福岡県立太宰府高等学校芸術科
- 番組担当:小田原明子(テレビ東京)
- 番組宣伝:青木洋介(テレビ東京)
- プロデューサー:田頭伸哉、紅谷佳和、飯塚寿雄、淺香敏明、春田克典
- アシスタントプロデューサー:西山聡
- アニメーションプロデューサー:金子文雄
- アニメーション制作:ハルフィルムメーカー
- 製作:full color's(マッグガーデン、松竹、メディアファクトリー、TYO、AT-X)
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- 『風さがし』
- 作詞:高月みたか/作曲・編曲:鈴木智文/歌:清浦夏実
- Page.01からPage.11までとPage.13のオープニングテーマとして使用された。なお、オープニングアニメーションの一部は本編中の登場キャラクターにあわせて回ごとに変更されている。
- 『夏の記憶』
- 作詞:清浦夏実/作曲:前口渉/編曲:鈴木Daichi秀行/歌:清浦夏実
- Page.12のオープニングテーマとして使用された。
[編集] エンディングテーマ
- 『スケッチブックを持ったまま』
- 作詞・作曲:大江千里/編曲:清水信之/歌:牧野由依
- Page.01からPage.12までのエンディングテーマとして使用された。オープニング同様エンディングアニメーションも複数のバージョンがある。
- 『たんぽぽ水車』
- 作詞:河井英里/作曲:村松健/歌:花澤香菜、中世明日香、牧野由依
- Page.13のエンディングテーマとして使用された。
[編集] 挿入歌
- 『遠くまで行こう』
- 作詞:岡崎葉/作曲・編曲:鈴木智文/歌:牧野由依
- Page.04とPage.09の挿入歌として使用された。
[編集] サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | スケッチブックの少女 | 岡田麿里 | 平池芳正 | 唐戸光博 | 藤本さとる |
2 | いつもの風景 | 福田道生 | 名取孝浩 | 河野稔 | |
3 | 青の心配 | 田所修 | 奥野耕太 | 上田幸一郎 | |
4 | 三人だけのスケッチ大会 | 佐藤順一 | 筑紫大介 | 塩川貴史 | |
5 | ねこねこの日 | 佐山聖子 | 小高義規 | 藤本さとる | |
6 | 夏の想ひ出 | 平池芳正 | 奥野耕太 | 海堂ひろゆき | |
7 | 9月の日に… | 小野勝巳 | 唐戸光博 | 上田幸一郎 | |
8 | ラジカセと少女の二本立て | 田所修 | 筑紫大介 | 塩川貴史 | |
9 | ナニかの為に | 福田道生 | 名取孝浩 | 速水広一 | |
10 | 出会いの先 | 木村隆一 | 佐藤清光 | 梶浦紳一郎 | |
11 | 風邪の日と、ねこねこpart3 | 佐山聖子 | 山本寛 | 三間カケル | |
12 | スケッチブックの日 | もりたけし | 小高義規 | 上田幸一郎 | |
13 | ひとりぼっちの美術部 | 田所修 | 唐戸光博 平池芳正 |
藤本さとる |
[編集] 放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 2007年10月1日 - 12月24日 | 月曜 26時00分 - 26時30分 |
愛知県 | テレビ愛知 | 月曜 26時35分 - 27時05分 | |
大阪府 | テレビ大阪 | 2007年10月3日 - 12月26日 | 水曜 26時25分 - 26時55分 |
日本全域 | AT-X | 2007年10月4日 - 12月27日 | 木曜 10時30分 - 11時00分 (リピート有り) |
テレビ東京 月曜26:00 - 26:30枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
恋愛診断
(ここまでドラマ枠) |
スケッチブック 〜full color's〜
(ここからアニメ枠) |
|
テレビ大阪 水曜26:25 - 26:55枠 | ||
スケッチブック 〜full color's〜
|
ARIA The ORIGINATION
|
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AT-X 木曜10:30/21:30、14:30/2:30枠(30分1話) | ||
スケッチブック 〜full color's〜
|
ARIA The ORIGINATION
|
[編集] インターネットラジオ
[編集] DVD
発売、松竹株式会社映像商品部 販売、メディアファクトリー 全6巻
- 2008年1月 ZMBZ-3811
- 2008年2月 ZMBZ-3812
- 2008年3月 ZMBZ-3813
- 2008年4月 ZMBZ-3814
- 2008年5月 ZMBZ-3815
- 2008年6月 ZMBZ-3816
[編集] CD
[編集] ドラマCD
- Sketch Book Stories 〜前夜祭〜
- 2007年12月27日発売。Page.13のエンディングテーマ「たんぽぽ水車」も収録されている。
[編集] サウンドトラック
- sound sketch book
- 2007年11月21日発売。劇中のBGMは村松健によるものである。
[編集] 脚注
- ^ a b 『スケッチブック パーフェクトワークブック』、p.94。
- ^ 『スケッチブック パーフェクトワークブック』、p.61。
- ^ 単行本第4巻、p.92。
- ^ 『スケッチブック パーフェクトワークブック』、p.41。
- ^ 『スケッチブック パーフェクトワークブック』、p.43。
- ^ 単行本第2巻、p.123。
- ^ メタルP (2007-12-07). "ピクチャードラマ!!" スケッチブック公式ブログ. 2008年2月23日閲覧.
- ^ ファミ通.com (2007-09-04). "ほんわかアニメーション『スケッチブック~full color’s』が2007年10月1日より放送開始!" 2008年1月9日閲覧.
- ^ a b 『スケッチブック パーフェクトワークブック』、p.93。
- ^ 『スケッチブック パーフェクトワークブック』、p.63。
- ^ 単行本主張版、p.6~p.9。
- ^ 単行本第3巻、p.43。
- ^ 単行本第4巻、p.90。
- ^ 単行本第3巻、p.111。
- ^ 単行本第2巻、p.138。
- ^ 単行本第2巻、p.61。
- ^ 『スケッチブック パーフェクトワークブック』、p.2。
[編集] 参考文献
- 『スケッチブック パーフェクトワークブック』マッグガーデン、2007年。ISBN 978-4-86127-462-6
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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