ジョニー・B.グッド
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ジョニー・B.グッド(Johnny B. Goode)は、1958年にシングルとして発売されたチャック・ベリー(Chuck Berry)の楽曲で、ロックンロールのスタンダード・ナンバーの中でも定番中の定番と呼べる曲である。ビルボード(Billboard)誌では、1958年6月9日に週間ランキング最高位の第9位を獲得。1958年ビルボード誌の年間ランキングでは、第60位。
2004年に『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「史上最高のロックソング500曲(The RS 500 Greatest Songs of All Time)」では7位となった。
その特徴的なオープニングは他の曲にコピーされることも多い。ビートルズ、エルヴィス・プレスリー、エアロスミス、AC/DC、ジミ・ヘンドリックス、ジョニー・ウィンターなど、数え切れないほどのアーティストによってカヴァーされている。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年)において、1955年にタイムスリップした主人公が、指を負傷したマーヴィン・ベリーというギタリストの代理としてダンスパーティのバンドでギターを演奏し、アンコールでこの曲を演奏するシーンがあり、作中屈指の名場面のひとつに数えられている。映画の設定上ではこのマーヴィン・ベリーはチャック・ベリーのいとこであり、主人公の演奏中にチャックに電話をかけ、受話器越しに演奏を聴かせている。つまりチャックは未来からやってきた主人公のカヴァー曲を聴いて、この名曲を着想した、というタイム・パラドックス気味な小ネタである。
この曲のオリジナル演奏は、宇宙船ボイジャー1号・2号に搭載された「地球の音(The Sounds of Earth)」という地球外知的生命体へ向けたメッセージレコードにロックの代表曲として録音されている。