シビウ県
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シビウ県 (ルーマニア語:Judeţul Sibiu, ハンガリー語: Szeben)は、ルーマニア・トランシルヴァニア地方の件。県都はシビウ。東部をブラショフ県、西部をアルバ県、北部をムレシュ県、南部をヴルチャ県、南東部をアルジェシュ県に接する。
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[編集] 統計
2002年の調査では、県人口は421,724人、人口密度は78/平方キロメートルだった。
信仰:
国内で5位の、都市化が進んだ県である。都市人口は県人口の65.8%を占め、残りの34.2%が村落に暮らす。伝統的に、県内で多数を占めてきたのはトランシルヴァニア・サクソン人であった。第二次世界大戦後にルーマニアではドイツ人追放は行われなかったものの、戦時中ナチス・ドイツに協力した疑いをかけられ、ソビエト軍によりシベリアの強制収容所へ80,000人以上が送られた。残ったドイツ系の人々は共産主義体制下のルーマニアで迫害され政治的な権利を奪われた。1989年のルーマニア革命後、ドイツへ移住する人が増えて人口が減少した。
県南部は山地に近く、主にルーマニア人が暮らす(en:Mărginimea Sibiului、 マルジニメア・シビウルイ地域)。県北部はトランシルヴァニア高原で、公平にドイツ人とルーマニア人が暮らしていたが、トランシルヴァニア・サクソン人の村々は現在荒廃している。ロマ人人口は主に南部ルーマニアから共産主義時代に村落近くへ移ってきて、増加傾向にある。
年 | 県人口[2] |
---|---|
1948 | 335,116 |
1956 | 372,687 |
1966 | 414,756 |
1977 | 481,645 |
1992 | 452,873 |
2002 | 421,724 |
[編集] 地理
シビウ県は面積が5,432平方キロメートルである。南部は標高2,500メートル以上のファガラシュ山脈、県面積の30%を占めるのはロトル山脈とチンドレル山脈で、南カルパチア山脈に属す。オルト川がシビウ県内で南部へ向け山から流れる。このため、トランシルヴァニア地方とワラキア地方の行き来が容易である。北部はトランシルヴァニア高原である。
主要河川は南部のチビン川支流のオルト川、北部のトゥルナヴァ川である。
[編集] 経済
シビウ県は国内で活発な経済活動が行われており、外国からの投資比率が高い。主要産業は以下のとおりである。
- 機械及び自動車部品製造
- 食品加工
- 織物産業
- 林業
県最大の天然資源は、県北部に特に多い天然ガスで、国有数の産出地である。
共産主義政権時代、コプシャ・ミカ(en:Copşa Mică)には2つの化学工業複合施設があり、周囲の環境を汚染していた。この地域はいまだヨーロッパで最悪の汚染地域とみなされている。幸運なことに1989年以後、多くの工業施設が閉鎖され、汚染地域はゆっくりと回復している。
[編集] 観光
- シビウ - 中世の要塞群、歴史地区を擁する
- メディアシュの中世市街地区
- トランシルヴァニア地方の、中世のトランシルヴァニア・サクソン人が築いた要塞化教会と村落。UNESCO世界遺産。
- ビエルタン
- ヴァレア・ヴィイロル・シビウ
- チスナディエ(Cisnădie)
- チスナディオアラ(Cisnădioara)
- スリムニク(Slimnic)
- アグニタ
- クルツァ修道院(Cârţa)
- ファガラシュ山脈
[編集] 行政区画
県は2つの都市、9つの町、53の小自治体からなる。
[編集] 主な都市
- シビウ
- メディアシュ
[編集] 参照
- ^ National Institute of Statistics, "Populaţia după etnie"
- ^ National Institute of Statistics, "Populaţia la recensămintele din anii 1948, 1956, 1966, 1977, 1992 şi 2002"
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