コミックヴァルキリー
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コミックヴァルキリー(正式名称:隔月刊コミックヴァルキリー)は、キルタイムコミュニケーションの発行する隔月刊漫画雑誌。メインコンセプトは「闘うヒロインオンリー漫画雑誌」。Vol.1、2は奇数月25日発売、Vol.3以後より奇数月27日発売。B5版平綴じ。定価550円。2006年7月25日創刊。
目次 |
[編集] 概要
二次元ドリームマガジン増刊として創刊され、Vol.3より独立創刊した。「18禁ではないからこそ表現出来るドキドキがある!」というキャッチコピーを掲げている。
元々成人向け雑誌・書籍を発行してきたキルタイムコミュニケーションが初めて出版する全年齢対象の雑誌でもある。そのためか、書店などで本誌が成年向けコーナーに置かれていることも散見される。
雑誌のコンセプトは上記したとおり「闘うヒロインオンリー漫画雑誌」だが(故にビキニアーマーの比率も高い)、もうひとつ「エロピンチオンリーマガジン」という裏コンセプトを持つ。つまり本誌は、少年漫画や青年漫画等で散見される、パンチラやヒロインの衣服が破れるといったソフトエッチシーンをメインに置く漫画を集めた雑誌である。また、ネット上では「リョナ」というスラングで呼ばれる、ヒロインが殴られるなどして傷つけられる姿に萌えを見出す性的嗜好[1]も部分的に取り入れられており[2]、これらによって同社の他成年誌との差別化が図られている。
この雑誌では「闘うヒロインが活躍するお話で、ピンチシーンが入っているもの」というコンセプトに基づいた作品をプロ・アマチュアを問わず募集している。作品持ち込みもOKとのこと。
[編集] 掲載作品
[編集] 連載中
- インフィニティブレード(KEN+)
- エンドレスエデン[3](館尾冽)
- カイト リベレイター(原作:梅津泰臣、作画:小宮利公)
- GUNNER QUEEN 復讐の女王陛下(R-Ex)
- 触手姫(黒葉)
- 進め!怪人くらぶ(鈴木典孝)
- 正義研究会セレナード(よこやまなおき)
- たたかうおんなのこたち[4](かつまたかずき)
- タロットメイデンきさら(ろばー)
- ディスバニッシュ(みたくるみ)
- デュアルソウルワンボディ(梶山浩)
- NINむすっ!(優実かづあき)
- フリージング(原作:林達永(イム・ダリョン)、作画:金光鉉(キム・クァンヒョン))
- BLANGEL(渡瀬行人)
- 御剣ハルカ危機一髪![5](かぢばあたる)
- 夢幻戦士ヴァリス(原作:日本テレネット、作画:ZOL)
- レッする!アイドル(武礼堂)
- ローズ×マリー(浦瀬しおじ)
[編集] 連載終了
- NEKOTAMA!!(Przm Star)
- 創刊号からVol.5(2007年5月)まで連載。単行本未発売。
- 夢幻少女ドリマーエンゼルズ(柴山薫)
- 創刊号からVol.5(2007年5月)まで連載。作者が心不全で急死したため、未完のまま終了となった。単行本未発売。
- 未来戦士プリティミラージュ(宮崎摩耶)
- 創刊号からVol.6(2007年7月)まで連載。単行本未発売。
- 星フル巫女(日下部ツカサ)
- 創刊号からVol.7(2007年9月)まで連載。全1巻。
- みこたま(草壁レイ)
- 創刊号からVol.9(2007年11月)まで連載。全1巻。
[編集] 読み切り
- Vol.1
- FALLEN PRINCESS 落姫(かかし朝浩)
- サイレン・ソング(千樹りおん)
- Vol.2
- ローズ×マリー(浦瀬しおじ)
- トクタイ(かぢばあたる)
- 流動体装甲AN-GELs(みともあきら)
- Vol.3
- Vol.4
- ローズ×マリー 妖血の囁き(前編)(浦瀬しおじ)
- 紅子の拳(岡田敦志)
- DEATH BRINGER(天道まさえ)
- Vol.5
- ローズ×マリー 妖血の囁き(後編)(浦瀬しおじ)
- 公忍会計士 四条京子(RAYMON)
- ANGEL FIRE(小宮利公)
- Vol.6
- Vol.7
- 神薙霊異記(浦瀬しおじ)
- BLOOD CROSS the EBE Stalkers(天道まさえ)
- 真田忍法帖 伊賀雪月花(小宮利公)
- CROSS ANGELUS(前編)(緑木邑)
- 超級少女英雄拳サキ(深尾てる)
- 戦うなぎさっ! 2匹目(松波留美)
- Vol.8
- Vol.9
- Motorride Dragoon(MISS BLACK)
- ねこみみ学園よろずや 第2話(かぐらゆうき)
[編集] 漫画以外
- ヒロインズクライシス
- 「闘うヒロイン」をテーマにしたカラーイラストを巻末に掲載するイラストグラビア企画。
- 「crisis(=危機)」という名の通り、闘うヒロインが劣勢に立たされたり、敗北してしまう姿を描いたイラストが主軸。当初は毎号掲載される予定だったようだが[7]、結局は何故か不定期掲載ページとなっている。
- Vol.3では、独立創刊記念の特別企画として公式サイトと連動する形で掲載された。公式サイトにアクセスし、本誌に記載されているパスワードを入力すると誌面のイラストに描かれた場面に合わせた音声(主にヒロインの悲鳴)が聞けるというもので、シナリオ分岐も存在する。ヒロイン役の声優は水野愛日。
- Vol.7でも「聖騎士クリス 縛鎖の章」と題し、付録CDを音源とする形式に変更してイラストと音声の連動が再び行われた。ヒロイン役の声優は芹園みや。
- これまでに起用されたイラストレーターは、Maruto!(Vol.1)、ジェット世渡り(Vol.3)、シノ(Vol.7)等。
- 激論!コミックヴァルキリー
- 読者アンケートに書かれた要望や感想をまとめて掲載する不定期企画。「月刊化希望」「もっとエロを増やしてほしい」「残虐描写は嫌」「エロはなくてもいいからバトル漫画以外の『闘う女性もの』が見たい」等、さまざまな意見が交わされている。
[編集] コミックヴァルキリーハード
本誌の増刊号。B5版平綴じ。定価620円。
[編集] 掲載作品
- 鬼姫VS(原作:林達永(イム・ダリョン)、作画:李秀顯(イ・スヒョン))
- レッする!アイドル EXTREME(武礼堂)
- ドリームハンター麗夢(原作:奥田誠治、漫画:火浦R)
- クリーナー7(猫柳犬吉)
- オーダーバトルウェイトレス舞(ASTROGUYII)
- BLOOD CROSS(天道まさえ)
- ももふみ(科手黒)
- 超宇宙戦艦キラボシエガオ(海瀬壮祐)
- 白雷の閃花 〜からくり秘剣譚〜(老眼)
- トクタイ 〜爺爺 王霊官〜(かぢばあたる)
- AS DEAD(双龍)
- ボルジアン・ドーター(脚本:近藤啓二、作画:UTATA)
- BLESSING FEATHER(九野十弥)
- 美月フルブースト!(有馬侭)
- インフィニティブレード外伝 ドーンブレード(KEN+)
[編集] その他
- Vol.3以降、読者コーナー「ヴァルハラ通信局」に、数多くの成人向け漫画雑誌に投稿するハガキ職人として知られる「三峯徹」の投稿が載るようになった。
- Vol.5では特別付録としてドラマCDが付属した。Vol.4-5で前後編読み切りとして掲載された「ローズ×マリー 妖血の囁き」のストーリーがサウンドドラマ化されている。出演声優は、川澄綾子(ローズ役)、能登麻美子(マリー役)、田村ゆかり(吸血鬼役)等。
- Vol.7でも前々号に続いて付録ドラマCDが付属。内容は『レッする!アイドル』の単行本第一巻限定版に付属するドラマCDの体験版と、この号に掲載されたヒロインズクライシス用のシナリオ音声を収録したものとなっている。
[編集] 脚注
- ^ なお、この「リョナ」という言葉の定義は非常に曖昧なものであり、それを巡ってしばしば論争となる。
- ^ 本誌公式サイトでは『御剣ハルカ危機一髪!』の作品紹介ページで「リョナピンチ」という語が一時期だが用いられていた。また、連載作家の一人である渡瀬行人も自サイトの日記で「リョナ」という言葉を使ったことがある。
- ^ Vol.9を区切りに、暫く休載することになった。
- ^ a b c この作品は4コマ漫画。
- ^ ゲームブック方式の掲載。また、アンケートハガキの投票結果により、次号の展開が変化する。単行本では本誌掲載時に選ばれなかった分岐も、一部だが描き下ろしで補完されている。
- ^ 同作者の「キリエ 〜吸血聖女〜」がこの雑誌のコンセプトにマッチしていたためか、アンケートで多数のリクエストを呼び、読み切り作品が掲載される運びとなった。
- ^ 公式サイトのバックナンバーページには「毎号、人気イラストレーター・漫画家が強くて凛々しいヒロインをテーマに描く」という記述が残されている。
- ^ 「Vol.1」となっているが、現時点ではVol.2以降があるかどうかは未定とのこと。