グルバングル・ベルディムハメドフ
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グルバングル・マリクグルイェヴィチ・ベルディムハメドフ(1957年2月 -、トルクメン語: Gurbanguly Mälikgulyýewiç Berdimuhammedow; ロシア語: Гурбангулы Мяликгулыевич Бердымухаммедов、1957年2月 - )は、トルクメニスタンの政治家、医師。サパルムラト・ニヤゾフ政権時代に副首相を務め、ニヤゾフ死去(2006年12月21日)後は大統領代行を経て第2代大統領兼トルクメニスタン民主党議長。
2008年2月13日付の東京新聞の報道によると、ベルドイムハメドフ大統領は就任後、高齢者向けの年金の復活や、閉鎖されていたアシガバート以外の病院再開、そしてオペラやサーカス、映画の解禁、公共料金の無料化など、脱ニヤゾフ化政策を進めている。ベルドイムハメドフ大統領が脱ニヤゾフ化を進める背景として、ニヤゾフ前大統領による頻繁な粛清で国家機構の人材不足が深刻になっていることが指摘されている。また、豊富な天然ガスをテコにした資源外交の活発化させている現政権としては、ニヤゾフ政権の異常な体制を廃止することで、北朝鮮と違うということを国際社会にアピールする狙いもあると見られている。しかし、秘密警察による監視は続いており、ニヤゾフ氏の肖像画がベルドイムハメドフ大統領のものに取り替わり、新たな個人崇拝の傾向が出てきている。こうした動きに対し、国内の諸部族のバランスを取るため、体制の安定が必要だという見方がある。
[編集] 経歴
1957年、ソビエト連邦トルクメニスタン南部アハル州ババラブ生まれ。 2007年2月14日、先の大統領選挙の結果、他の候補を大きく引き離す89.23%の得票率を獲得し、第2代大統領へと正式に就任する。
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