クロード・ミレール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロード・ミレール(Claude Miller、1942年2月20日 - )は、フランス・パリ出身の映画監督・脚本家。
目次 |
[編集] 来歴・人物
- 1942年2月20日、フランス・パリに生まれる。
- 1962年、IDHECに入学。同校卒業後、マルセル・カルネ監督『マンハッタンの哀愁』(1965年)の助監督として映画界に入り、ミシェル・ドヴィル監督『Martin soldat』(1966年)、ロベール・ブレッソン監督『バルタザールどこへ行く』(1966年)、ジャン=リュック・ゴダール監督『ウィークエンド』(1967年)、ジャック・ドゥミ監督『ロシュフォールの恋人たち』(1967年)などの助監督を経て、『暗くなるまでこの恋を』(1969年)から『アメリカの夜』(1973年)までのフランソワ・トリュフォー作品の製作主任を務め、『アデルの恋の物語』ではプロデューサー。そのかたわら『アメリカの夜』等1970年代前半のトリュフォー組撮影監督のピエール=ウィリアム・グレンを迎え2本の短編を撮る。
- 1976年、『いちばんうまい歩き方』で長編デビュー。セザール賞6部門(主演男優賞、監督賞、作品賞など)にノミネートされ、ブリュノ・ニュイッテンが撮影賞を受賞。
- 1988年、4年前に惜しまれて死去したトリュフォーがクロード・ド・ジヴレーと執筆した遺稿シナリオをもとに、リュック・ベロー、アニー・ミレールとともに脚色した『小さな泥棒』をシャルロット・ゲンスブール主演で監督。美術デザイナーには晩年のトリュフォー作品を支えたジャン=ピエール・コユ=スヴェルコを起用した。
- 現在、映画館チェーン「ヨーロッパ・シネマ Europa Cinemas」社代表。
[編集] 家族
- 妻は演出家のアニー・グレン。結婚後はアニー・ミレールの名でトリュフォー監督作『野生の少年』に夫・息子ナタン・ミレールとともに出演、夫のデビュー作『いちばんうまい歩き方』では編集助手。脚本執筆に参加しつつ、『オディールの夏』以降、夫や息子の作品のプロデューサーとなる。現「レ・フィルム・ド・ラ・ボワシエール Les Films de la Boissière」社代表。
- 『いちばんうまい歩き方』に出演していた息子のナタン(当時子役)はのちに『伴奏者』や『オディールの夏』の助監督を経て、短編映画を演出した(1997年)。
[編集] フィルモグラフィー
- いちばんうまい歩き方 La Meilleure façon de marcher 1976年
- Dites-lui que je l'aime 1977年
- Garde à vue 1981年
- 死への逃避行 Mortelle randonnée (1983)
- なまいきシャルロット L'Effrontée (1985)
- 小さな泥棒 La Petite Voleuse (1988)
- 伴奏者 L'Accompagnatrice (1992)
- オディールの夏 Le Sourire (1994)
- ニコラ La Classe de neige (1998)
- Betty Fisher et autres histoires 2001年
- リリィ La Petite Lili 2003年
- Un secret 2007年
[編集] 受賞
- 2007年『Un secret』第31回モントリオール世界映画祭グランプリ受賞
[編集] 外部リンク
- Claude Miller - IMDb 英語
- Claude Miller - BiFi 仏語
- Europa Cinemas - 公式サイト 仏語/英語