カーティス・グランダーソン
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カーティス・グランダーソン Curtis Granderson デトロイト・タイガース No.28 |
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カーティス・グランダーソン |
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基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | イリノイ州ブルーアイランド |
生年月日 | 1981年3月16日(27歳) |
身長 体重 |
6' 1" =約185.4cm 185 lb =約83.9kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 2002年 MLBドラフト3巡目(全体80位)でデトロイト・タイガースから指名 |
初出場 | 2004年9月13日 ツインズ戦 |
年俸 | 1,000,000ドル(2008年)[1] |
経歴 | |
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■Template ■ウィキプロジェクト 野球選手 |
カーティス・グランダーソン(Curtis Granderson, 1981年3月16日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州ブルーアイランド出身の野球選手。外野手、右投左打。MLBデトロイト・タイガースに在籍している。
目次 |
[編集] 経歴
1981年にシカゴの郊外で生まれた。両親が教師の家庭で、厳しいしつけに徹し、一定の成績を収めないとスポーツをさせなかった[2]。2002年にドラフト3巡目(全体80位)でタイガースから指名を受け、プロ入り。
プロ3年目となる2004年に、マイナーリーグで打率.301・21本塁打・94打点という数字を記録してメジャー昇格を果たし、9月13日にデビューした。2005年は、マイナーリーグで経験を積ませるというチーム方針に従って、7月中旬まではマイナーリーグでプレイ。15本塁打を放ちメジャーに再昇格すると、47試合に出場し打率.272を残した。
2006年は、開幕から1番・中堅のレギュラーに定着した。この年からタイガースのコーチに就任したアンディ・バンスライクとドン・スロートの2人から指導を受けたことがよかったという[3]。しかしアメリカンリーグ最多の174三振を喫し、打率も.260に留まったうえ盗塁も8個しか決めておらず、1番打者としての仕事をしたとは言いにくい[4]。
翌2007年も引き続き2人から指導を受けたグランダーソンは走攻守で進歩した[4]。打撃では打率で自身初の.300を記録したほか、二塁打・三塁打・本塁打の全てで2桁に達する「トリプル・ダブル」をオールスターゲーム前に達成。9月9日には盗塁も20に達し、「20盗塁・20二塁打・20三塁打・20本塁打」を達成した。この記録を達成したのはフランク・シュルテ(1911年)とウィリー・メイズ(1957年)に次いで、グランダーソンがメジャー史上3人目である[5]。またこの年のシーズン三塁打数23本は、1949年にデール・ミッチェルが記録して以来、58年ぶりの記録となった。走塁でも積極性が増し、守備でも無駄な動きが減った。
2008年2月4日に5年総額3,025万ドル、6年目の2013年は1,500万ドルのオプションで契約延長した[6]。
[編集] プレイスタイル
打撃面では、三振の多さが目に付くが一方で細身ながらパワーを秘めており、広いコメリカ・パークを本拠地とするタイガースで2006年に19本塁打、2007年には23本塁打を放っている。首脳陣の方針の下、2ストライクからのアプローチに取り組み、投手が状況により何を仕掛けてくるかを学んだ[2]。2007年の三振数は141でリーグ最多三振となった前年より33減らした。
2007年には盗塁を27回試みて26回成功させた足もあるが、本人によると「打席から一塁ベースまでは3.9秒。メジャーの平均が確か4.1秒のはずだから、脚力は多少あるというぐらい」[7]とのこと。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 球団 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 敬遠 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004 | DET | 9 | 25 | 2 | 6 | 1 | 1 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 8 | 1 | .240 | .360 | .321 | .681 |
2005 | DET | 47 | 162 | 18 | 44 | 6 | 3 | 8 | 80 | 20 | 1 | 1 | 2 | 0 | 10 | 0 | 0 | 43 | 2 | .272 | .494 | .314 | .808 |
2006 | DET | 159 | 596 | 90 | 155 | 31 | 9 | 19 | 261 | 68 | 8 | 5 | 7 | 6 | 66 | 0 | 4 | 174 | 4 | .260 | .438 | .335 | .773 |
2007 | DET | 158 | 612 | 122 | 185 | 38 | 23 | 23 | 338 | 74 | 26 | 1 | 5 | 2 | 52 | 3 | 5 | 141 | 3 | .302 | .552 | .361 | .913 |
通算 | 4年 | 373 | 1395 | 232 | 390 | 76 | 36 | 50 | 688 | 162 | 35 | 7 | 14 | 8 | 131 | 3 | 9 | 366 | 10 | .280 | .493 | .343 | .836 |
※数字は2007年までのもの。太字はリーグ1位。
[編集] 参考資料
- ^ "Detroit Tigers 2007 Salaries," ESPN.com. 2008年5月18日閲覧。
- ^ a b 谷口輝世子 「フルスピードでいこう グランダーソンの魅力に大接近」 『月刊スラッガー』2008年6月号、日本スポーツ企画出版社、2006年、雑誌15509-11、86頁。
- ^ 『月刊メジャー・リーグ11月号増刊 イオン日米野球2006公式プログラム』、ベースボール・マガジン社、2006年、雑誌08626-11、51頁。
- ^ Associated Press, "Granderson's 20th steal puts Tigers center fielder in select company," ESPN.com, September 9, 2007. 2007年9月11日閲覧。
- ^ "The Official Site of The Detroit Tigers: News: Tigers, Granderson agree to deal (英語)" 2008年5月18日閲覧.
- ^ 出村義和 「26歳の若虎が駆け上がる三塁打王への道のり。」 『NumberWeb』、2007年9月6日。2007年10月16日閲覧。
[編集] 外部リンク
- 2008年のスプリングトレーニング期間中にESPN.comに設置されたグランダーソンのブログ
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、The Baseball Cube
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投手 | 52 デニー・ボーティスタ / 62 フランシス・ベルトラン / 38 ジェレミー・ボンダーマン / 43 エディ・ボナイン / 34 フレディ・ドルシ / 49 ケイシー・フォッサム / 58 アーマンド・ガララーガ / 59 トッド・ジョーンズ / 45 アキリノ・ロペス / -- マカイ・マクブライド / 31 ザック・マイナー / 48 リック・ポルセロ / 50 クレイ・ラパダ / 29 ネイト・ロバートソン / 56 フェルナンド・ロドニー / 37 ケニー・ロジャース / 44 ボビー・シー / 32 バージル・バスケス / 35 ジャスティン・バーランダー / 21 ドントレル・ウィリス / 54 ジョエル・ズマヤ |
捕手 | 7 イバン・ロドリゲス / 13 バンス・ウィルソン |
内野手 | 24 ミゲル・カブレラ / 9 カルロス・ギーエン / 46 マイケル・ホリモン / 15 ブランドン・インジ / 19 ジェフ・レリッシュ / 14 プラシド・ポランコ / 8 エドガー・レンテリア / 39 ラモン・サンティアゴ |
外野手 | 27 ブレント・クリーブレン / 28 カーティス・グランダーソン / 20 マット・ジョイス / 30 マグリオ・オルドニェス / 25 ライアン・レイバーン / 33 マーカス・テームズ / 36 クリート・トーマス |
指名打者 | 3 ゲイリー・シェフィールド |
監督・コーチ | 10 ジム・リーランド(監督) / 17 ラファエル・ベリアード(内野コーチ) / 55 チャック・ヘルナンデス(投手コーチ) / 51 ジェフ・ジョーンズ(ブルペンコーチ) / 22 ジーン・ラモント(三塁コーチ) / 12 ロイド・マクレドン(打撃コーチ) / 18 アンディ・バンスライク(一塁コーチ) |
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2008年6月14日更新 |