エスキモー星雲
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エスキモー星雲 (Eskimo Nebula) | |
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星座 | ふたご座 |
観測データ | |
種別 | 惑星状星雲 |
赤経 (RA, α) | 07 h 29.2 m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | +20° 55' (J2000.0) |
距離 | 1,360 光年 |
視等級 | +8.3 |
視直径 | 47" x 43" |
物理的性質 | |
直径 | _ 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 |
NGC 2392 |
エスキモー星雲 (-せいうん、NGC 2392) はふたご座にある惑星状星雲である。ふたご座δ星の約2.3度南東に位置する。1787年にウィリアム・ハーシェルによって発見された。地上の望遠鏡で観測すると、毛皮のフードを被ったエスキモーのような特徴的な形をしていることからこの名が付けられている。アマチュア向けの望遠鏡ならば見ることができるが、低倍率では恒星と判別がつきにくい。100倍以上の倍率で星雲状に見える。
[編集] 特徴
エスキモー星雲は太陽と同程度の質量の恒星が赤色巨星に進化し、その後の質量放出段階で現在から約10,000年前に放出されたガスによって形成されたと考えられている。星雲の外側には、惑星状星雲には珍しく、オレンジ色の細長いフィラメントが放射状に存在する。このフィラメントは数光年にわたる長さを持っている。