ふたご座
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ふたご座 (Gemini) | |
略符 | Gem |
属格 | Geminorum |
英語での意味 | the Twins |
赤経 | 7 h |
赤緯 | 20° |
観測可能地域の緯度 | 90° - -60° |
正中 | 2月20日21時 |
広さの順位 - 総面積 |
30位 514 平方度 |
明るい星の数 視等級 < 3 |
4
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最も明るい星 - 視等級 |
ポルックス (β Gem) 1.1 |
流星群 |
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隣接する星座 |
ふたご座(双子座、Gemini)は黄道十二星座のひとつ。トレミーの48星座のうちの1つ。
目次 |
[編集] 特徴
双子座は、カストル(α星)とポルックス(β星)の2つの明るい星を持つ。カストルは視等級2.0等のカストルAと2.9等のカストルB、9等のカストルCの三重連星で、これら3つの星すべてが2つの星から成る連星である。従って、カストルは6重連星ということになる。カストルBまでは簡易な望遠鏡で見ることができるが、3つめ以上の星を見分けるのは難しい。通常は3つ(6つ)合わせて1.6等級の星として扱われる。
β星ポルックスはカストルよりも明るい。これは少し南西にある。
これ以外の星はみな暗いが、Alhena(γ)だけは若干明るい。この星とμ星、そして上記の2星で、星座はほぼ長方形を形作る。
冥王星は星Wasat(ふたご座δ星)のそばで1930年に発見された。
双子座と向かい合う極は射手座である。
[編集] 天体
ふたご座で最も明るい星団・星雲類は、M35散開星団で、これは全天で5番目の大きさの散開星団である。地球からの距離2,800光年。この星団はふたご座の星座の西の端の近く、η星の北西にある。
[編集] 神話
ギリシア神話の双子ディオスクロイ(Dioscuri)が星座になったといわれる。この双子はゼウスの息子で、それぞれの名は弟がポルックス、兄はカストルだった。ポルックスは神となり(理由は諸説ある)不死だったが、カストルは人間のままで、いつかは死す運命にあった。ポルックスはさらに上位の神に頼み、自分の不死を兄に半分分け与えた。このため、双子は、1日(一説では1年)の半分は神として天の上で過ごし、残りの半分は地上で人間として今も楽しく暮らしている。(神話についてははくちょう座も参照のこと)
この2つの星は他の文明圏でも双子星として扱われることが多い。
[編集] 関連項目
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