エグゼクティブ・デシジョン
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エグゼクティブ・デシジョン Executive Decision |
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監督 | スチュアート・ベアード |
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製作総指揮 | スティーヴ・ペリー |
製作 | ジョエル・シルバー ジョン・トーマス |
脚本 | ジム・トーマス ジョン・C・トーマス |
出演者 | カート・ラッセル ハル・ベリー |
音楽 | ジェリー・ゴールドスミス |
撮影 | アレックス・トムソン |
編集 | スチュアート・ベアード他 |
公開 | 1996年3月15日 1996年10月26日 |
上映時間 | 134分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
制作費 | $55,000,000 |
allcinema | |
Variety Japan | |
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IMDb | |
『エグゼクティブ・デシジョン』(EXECUTIVE DECISION)は、1996年のアメリカ映画。制作はアクションやSF作品のヒットメーカーとして知られるジョエル・シルバー。音楽は「エイリアン」「オーメン」「ランボー」など数多くの映画音楽を手がけるジェリー・ゴールドスミスが担当している。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] あらすじ
アテネ発ワシントンD.C.行きのジャンボジェット機、「オーシャニック航空343便」がテロリストたちにハイジャックされる事件が発生。テロリストは、指導者の釈放を要求。しかし、リーダーの真の狙いはワシントン壊滅にあった。軍当局は、持ち込まれた化学兵器がワシントン上空で使われる事を恐れ、ハイジャック機撃墜の検討に入れた。そんな中、軍事技術研究員からの提案で、テロリストの制圧と乗客の救助を目的とした軍の特殊部隊が空中からジャンボ機に乗り込む作戦を決行する。
[編集] エピソード
本作はカート・ラッセルとスティーブン・セガールがメインキャストとしてクレジットされているが、一連のセガール出演映画とは一線を画す内容となっている。
人並み外れた能力を秘めているであろうセガール演じる特殊部隊隊長が、作戦早々に不慮の事故で死んでしまい、残された隊員たちの困惑と決死の作戦遂行を描くという、観客のミスリードを狙った演出となっている。したがって本作をいわゆる「セガール映画」の範疇に含めるべきかどうかは、ファンの間では議論の種となっている(元々セガールは本作のプロデュースに噛んでいたので、映画の宣伝のため空いたスケジュールを利用してゲスト出演しただけというのが真相。セガールはこの年のラジー賞・ワースト助演男優賞にノミネートされている)。
映画の最後でカート・ラッセル扮するグラントが、ハル・ベリー扮するジーン役にアイスホッケーの観戦を誘うものの「私は野球が好きなの。」と断られてしまうシーンがある。撮影当時ハル・ベリーは野球選手と結婚しており、カート・ラッセルは元マイナーリーガーである。
この映画は、テロリストが航空機を乗っ取り、アメリカに攻撃を仕掛けるという設定であり、この映画の5年後にアメリカ同時多発テロが起こり、この映画の設定が現実となってしまった。
映画の中盤で、爆弾処理をしている最中誰かが起爆テストをし、今まで処理していた起爆装置がおとりであると気づく。起爆はハイジャックグループのリーダーでもリモコンを持ってさえいれば出来たはずであるが、そのあと主人公が間髪入れず「乗客に紛れている謎の起爆係」の存在を挙げ断定しているが、少々設定に矛盾が生じている。元々テロリストグループは、飛行中にアメリカ軍の兵士が輸送機でドッキングして飛行機に進入することは想定しておらず、わざわざ客に扮している起爆係を置く必要はないのではないかと観客に指摘されている。
[編集] キャスト
括弧内の声優をDVD版/テレビ版の順番で掲載。
- フィル・デイヴィッド・グラント:カート・ラッセル(佐古正人/原康義)
- ジェーン:ハル・ベリー(山像かおり/深見梨加)
- オースティン・トラヴィス中佐:スティーブン・セガール(玄田哲章/大塚明夫)※友情出演
- ラット:ジョン・レグイザモ(家中宏/森川智之)
- デニス・ケイヒル:オリヴァー・プラット(軍事技術研究員)
- キャピー:ジョー・モートン
- ルイス:デヴィッド・スーシェ
- マヴロス:J・T・ウォルシュ
[編集] 関連項目
- オーシャニック航空 (en:Oceanic Airlines) - 本作品や『LOST』・『エイリアス』などに登場する、架空の航空会社。