ランボー
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ランボー First Blood |
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監督 | テッド・コッチェフ |
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製作総指揮 | マリオ・カザール アンドリュー・G・ヴァイナ |
製作 | バズ・フェイシャンズ |
脚本 | マイケル・コゾル ウィリアム・サックハイム シルヴェスター・スタローン |
出演者 | シルヴェスター・スタローン リチャード・クレンナ ブライアン・デネヒー |
音楽 | ジェリー・ゴールドスミス |
撮影 | アンドリュー・ラズロ |
編集 | ジョアン・E・チャップマン |
配給 | 東宝東和 |
公開 | 1982年10月22日 1982年12月18日 |
上映時間 | 97分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
制作費 | $15,000,000 |
興行収入 | $47,212,904 |
次作 | ランボー/怒りの脱出 |
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Variety Japan | |
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IMDb | |
ランボー (First Blood) は、1982年のアメリカのアクション映画である。主演はシルヴェスター・スタローン、監督は名匠テッド・コチェフ、共演にブライアン・デネヒー、リチャード・クレンナ、スコア(楽曲)はジェリー・ゴールドスミス。心の傷を負ったベトナム帰還兵がある町で冷たく扱われた結果、地獄の戦場をアメリカの田舎町で再現してしまうものであり、原作ともどもベトナム戦争によるアメリカの傷をテーマとしていた。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] あらすじ
ベトナム戦争の帰還兵であるジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)が粗末なバッグ1つを担いで戦友に会いにいく場面から始まる。たどり着いた美しい湖畔の家には友人とその家族が住んでいたが、彼はベトナムで浴びた枯葉剤の後遺症からガンで死んでいた事を知らされ戸惑う。
森の中を道路沿いに歩くランボーをパトカーに乗った地元の保安官ティーズル(ブライアン・デネヒー)が見つける。「どこに行くのか?」と尋ねる保安官へ「食事をしたいから町に行く」と答えるランボー。保安官はランボーを車に乗せるが着いたのは町外れだった。他所者は町に来るなとティーズルはランボーを車から降ろす。しかし車が去った後、ランボーは再び町へ向かう道を戻り始める。
町へ入ろうとするランボーをティーズルは躊躇せず逮捕、連行する。警察署の地下で尋問を受けるランボーを保安官助手たちは「薄汚い」と罵り、裸にした彼に向け消火用のホースで水を浴びせる虐待を加えた。息もできず目も開けられないランボーの脳裏に、ベトナムの戦場で見た地獄の風景がよぎる。放水にもがくその姿を助手たちは嘲笑い、更にランボーを押さえつけ髭を剃ろうと剃刀を彼の目の前にかざした。その瞬間ランボーの脳裏にベトナムで敵兵に捕まり拷問を受けた記憶がフラッシュバックし、猛烈な抵抗で彼らの手を振りほどく。そして獣のような俊敏さで助手たちを倒すと、ランボーはオートバイを奪い警察署から逃亡する。かつて軍人としてベトナム戦争で活躍し、「この町では俺が法律だ。この町は俺が守る」と言ってはばからないティーズルは保安官としての面子を潰されたと激怒。警察署の人員を総動員してランボーの追跡を開始した。
[編集] 解説
原作はホラーもので知られるデイヴィッド・マレルの処女出版小説『一人だけの軍隊』である。ここでも町を守ろうとする意志が裏目に出てしまう保安官(帰還兵に冷たいアメリカ市民の象徴でもある)と社会から捨てられた帰還兵ランボーが対比され、無意味な戦いのやるせなさが見事に描かれるが、結末は映画版とは異なっている。本作に漂うトーンが、ヒーロー物としての要素が強い続編の2,3より暗めなのは、反戦的な意味合いの濃い原作の影響が強いからであろう。映画も、公開された物とは別バージョンのラストシーンが実際に撮影されていたが、モニター試写の結果が不評だったのと続編の想定があったため、そちらは不採用となった。
本作はスタローン自ら危険なスタントを多数こなす渾身の一作だった(崖から落ちるシーンでアバラなどを4本骨折し、右腕の傷を自分で縫っているシーンも本当に縫っている)が、ベトナム帰還兵の悲劇を訴えた内容(当時はベトナム帰還兵を罵倒する団体が多かった)が当時の米国ではいまひとつ受け入れられず、興行的には中規模のヒットに留まった(米国収入4721万2904ドル。対して同年のスタローン主演作『ロッキー3』は1億2504万9125ドル)。 そのため、続編では大掛かりなアクションを軸に内容を一新。これが大ヒットを飛ばすものの、反戦主題を謳っていながら内容が好戦的であるとの批判も多かった。とはいえ、『ロッキー』のイメージが強く、中々当たり役に恵まれなかったスタローンが漸くこの作品で脱『ロッキー』を果たしたのは間違いない。
なお、ランボー役は当初スティーブ・マックイーンに打診されたが「年齢的に自分の役ではない」と断り、元上官(トラウトマン大佐)役を最初に依頼されたカーク・ダグラスは内容を知って断ったという。
原題は「First Blood」[1]だが、日本での配給元東宝東和の判断でスタローン演じる主人公の名から邦題は「ランボー」とされた。日本で好評だったのを受けて製作国アメリカでも続編からは題名を「ランボー」となった。
この映画で使用された武器や重火器は全て本物であり、その多くはFBIやSWAT部隊から借用したものだった。撮影中は厳重な管理下に置かれたが、それにも関わらず国際的な武器密輸組織に武器を盗まれ、この武器盗難は当時のマスコミを騒がす事件となってしまった。[2]
『レインボー』なるスタローンのセルフ・パロディ映画があるが余り知られていない。
本作中において、ランボーに直接殺害された人間はゼロである(間接的には、ヘリコプターからランボーを狙撃しようとした保安官助手が誤って転落、死亡している。また、作内でのティーズルは生死不明である)。暴力的な殺人マシンのごとき評価のあるランボーだが、それは2作目以降の描写によるものであり、思想的にも本作は別物と考えられる。
[編集] 続編
- 『ランボー/怒りの脱出』ゴールデンラズベリー賞最低作品賞、最低主演男優賞、最低脚本賞、最低主題歌賞:『Peace in Our Life』
- 『ランボー3/怒りのアフガン』ゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞
- 『ランボー/最後の戦場』2008年公開
[編集] スタッフ
- 監督 - テッド・コッチェフ
- 製作 - バズ・フェイシャンズ、シルヴェスター・スタローン
- 製作総指揮 - マリオ・カサール、アンドリュー・ヴァイナ
- 原作 - デイヴィッド・マレル
- 脚色 - シルヴェスター・スタローン、マイケル・コゾル
- 撮影 - アンドリュー・ラズロ
- 音楽 - ジェリー・ゴールドスミス
- 提供 - カロルコ映画
[編集] 吹き替えキャスト
- 1993年3月27日(土)フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」 - 演出:左近允洋、翻訳:鈴木導、調整:高橋久義、制作:グロービジョン、担当:山形淳二(フジテレビ)
- 1999年11月5日(金)日本テレビ「金曜ロードショー」 - 演出:佐藤敏夫、翻訳:平田勝茂、調整:山本洋平、プロデューサー:大塚恭司 岡部真一郎(日本テレビ)
- 2007年8月9日(木)テレビ東京「木曜洋画劇場」※テレ朝版(DVD版)の再放送
- ジョン・ランボー:ささきいさお
- サム・トラウトマン大佐:内田稔
- ウィル・ティーズル保安官:石田太郎
2008年5月22日「木曜洋画劇場」にて、最新作「ランボー/最後の戦場」の公開に合わせて、来日したスタローンのインタビューを添えて放送予定。
※放送順
[編集] 関連記事
[編集] パチンコ台
- 2006年10月より平和からパチンコ台「CRランボーEJ」、「CRランボーES」、「CRランボーMK」とスペックの異なる3機種がリリースされ全国のパチンコ店に設置されている。
- Rambo 4Trailer
[編集] 脚注
- ^ 意味は「最高の実戦兵士」。Firstは第一級、Bloodは兵士(ビスマルクの鉄血政策から生まれた用法)を意味する。出典:原作を翻訳した沢川 進氏の訳本『一人だけの軍隊』と岩波書店発行の『英和中辞典』による。
- ^ 出典:本映画のパンフレットより