ウィリアム・ケント
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ウイリアム・ケント（William Kent、1685年 - 1748年4月12日）は、イギリスの風景式庭園の先駆的造園家・建築家。
[編集] その他
- 画家として出発、修行先のイタリアでバーリトン卿に出会い、建築関係の仕事に従事し、のちに庭園をてがけ出す。卿を通じてアレキサンダー・ポープの影響を受け、庭園に自然風景風のデザインを施し始める。
- 1720年からインテリアの分野で活躍、1730年からは建築家として活動する。建築家としては、16世紀のイタリアで流行し、17世紀からイギリスでも流行したパラディオ形式の建築の専門家の一人として活躍。
- イタリアのピクチャレスク、古代ギリシャの影響があるとされる。ケントがイタリアに滞在していたときに興味をもった芸術はクロード・ロランやニコラ・プーサン、サルバドール・ロサなどの風景画で、神話などを主題にしているその背景に自然風景を描かれたものという。ローマ留学中には当時盛んであった神話を題材にしたそれらを研究していた。
- 自然は直線を嫌う、という言葉を用いた人物、また作庭した庭園内に曲がりくねる小川を設置し、起伏のある土地造成を行った最初の人物とされる。
- 平面図で設計するという従来の2次元的な手法ではなく、完成後の姿や風景を念頭において作庭したとされる。
- 神話を題材にした風景画を研究していたことから、庭園の中に橋や神殿、廃墟といった建造物を意図的に導入。手がけた庭園にはチズウィックハウスなどはあくまでイタリア風景画を手本にした景観をモチーフとしているが、ルーシャムハウスからはアディソンやホープらが唱えた風景思想の実現につとめている。またケンジントンでは、枯れ木を導入したと伝えられている。
[編集] 作品
- チズウィックハウス・バーリントン伯爵邸庭園改修 1730年ごろ。
- ルーシャムハウス・ロバート・ドーマー卿邸庭園改修 1737年ごろ完成。
- ケンジントン庭園改修
- リッチモンド庭園改修
[編集] 関連項目
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