イヴの総て
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イヴの総て All About Eve |
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監督 | ジョセフ・L・マンキーウィッツ |
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製作 | ダリル・F・ザナック |
脚本 | ジョセフ・L・マンキーウィッツ |
出演者 | ベティ・デイヴィス アン・バクスター |
音楽 | アルフレッド・ニューマン |
撮影 | ミルトン・クラスナー |
編集 | バーバラ・マクリーン |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 | 1950年10月13日 1951年9月21日 |
上映時間 | 138分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
allcinema | |
IMDb | |
『イヴの総て』(イヴのすべて、All About Eve)は、1950年のアメリカ映画である。ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督。
目次 |
[編集] 概要
ブロードウェイの裏側を見事に描ききり、名優たちの火花散らす熱演ともあいまって高く評価された。アカデミー賞では、作品賞をはじめとして6部門で受賞。カンヌ国際映画祭でも審査員特別賞と女優賞を受賞した。
監督のマンキーウィッツは脚本も担当。前年のアカデミー賞において『三人の妻への手紙』に続いてアカデミー監督賞と脚本賞を受賞。2年連続で4つのアカデミー賞を一人の人間が獲得したのは後にも先にもマンキーウィッツただ一人である。
当初、マーゴ役はクローデット・コルベールが演じる予定だったが、怪我のために降板。スーザン・ヘイワードやマレーネ・ディートリッヒ、バーバラ・スタンウィックの名前も挙がったが、脚本を読んで気に入ったベティ・デイヴィスが演じ、彼女の代表作となった。
無名だった頃のマリリン・モンローが端役(チャンスを狙う新人女優)で出演している。
『青春の抗議』、『黒蘭の女』に続いて3度目のオスカー受賞かと言われたデイヴィスだが、共演のアン・バクスターが所属会社フォックスの力を借りて主演女優賞にノミネートされ、結局、票が二つに割れたことで、二人とも受賞は叶わなかった。
[編集] あらすじ
田舎から出てきた女優志望のイヴは、ブロードウェイの大女優のマーゴの付き人となる。自分の大ファンだというイヴに目をかけるマーゴだったが、イヴは次第に本性を表してゆき、批評家やマーゴの周りにいる人々に取り入ってゆく。ある日、出るはずの舞台に間に合わなかったマーゴの代役として出演するチャンスをつかみ、イヴは批評家たちから絶賛される。これを皮切りに、劇作家や有名批評家に巧く取り入り、マーゴまでも踏み台にしてスター女優へのし上がっていくが…。
[編集] キャスト
- マーゴ:ベティ・デイヴィス
- イヴ:アン・バクスター
- アディソン:ジョージ・サンダース
- ビル:ゲイリー・メリル
- カレン:セレステ・ホルム
- ロイド:ヒュー・マーロウ
- マックス:グレゴリー・ラトフ
- バーディ:セルマ・リッター
- カズウェル:マリリン・モンロー
[編集] 主な受賞歴
- アカデミー賞(1950年)
- 作品賞
- 助演男優賞:ジョージ・サンダース
- 監督賞:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
- 脚本賞:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
- 衣装デザイン賞(白黒):イデス・ヘッド
- 録音賞
[編集] 日本語吹替
- DVD版(発売元:マックスター、ミック・エンターテイメント)
1941: わが谷は緑なりき | 1942: ミニヴァー夫人 | 1943: カサブランカ | 1944: 我が道を往く | 1945: 失われた週末 | |