イスラエル野球リーグ
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イスラエル野球リーグ(Israel Baseball League、略称:IBL)は、2007年に設立されたイスラエルにおける国内プロ野球リーグである。
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[編集] 概要
イスラエルでの野球は1927年に初めてプレーされたといわれており、現在でも2000人~3000人程度のプレイヤーがいるといわれている。イスラエル野球リーグは6月24日に開幕し、6チームでそれぞれ45試合程度のペナントレースを行う。イスラエル国籍を持つ現役メジャーリーガーや引退した選手らによってWBCへの参加を熱烈にアピールしている国の一つである。
イスラエル野球リーグ史上初のドラフト会議が、現地時間の2007年4月26日に、アメリカ・ニューヨーク市で行われた。プレリリースによると、指名されたのは主にアメリカの独立リーグやマイナーリーグ、及び大学などに所属している選手が中心。徴兵される心配の無い(イスラエルには徴兵制度が有る)選手を選ぶことによってチーム間の戦力のバランスを保つ為に、アメリカに限らず様々な国籍を持つ選手らが指名され、その国籍数は9つにも及ぶ。育成担当GMにはモントリオール・エクスポズやボストン・レッドソックスでGM経験のあるダン・デュケット氏が就任した。MLBのバド・セリグコミッショナーが関係するなど、実質的には欧州初のMLB傘下のマイナーリーグのようなものだともいえる。リーグ自体は2Aクラスを目指す。
また、イスラエル人選手はそれぞれの出身地に基づき所属するチームが決まる、地域密着型の運営を図っている。
最初の試合が2007年6月24日に行われ、2007年7月29日には第一回のオールスターゲームが開催された。
リーグ戦は当初各チーム45試合制の予定であったが、急遽41試合制に削減、レギュラーシーズン1位から6位までが順位に応じて争う、トーナメント制のプレーオフが導入された。 各チームは一応都市名を冠しているが、実際は各都市ではプロモーションを行うのみで、テルアビブ市内の急増球場スポーテックとその衛星都市・ペタック・ティクバのバプティスト村内のヤルコン・スポーツコンプレックス、テルアビブとエルサレムの中間にあるキブツ・ゲゼルの球場を使用している。国内の野球場はこの3つのみ、いずれもスタンドのない草野球レベルの球場である。 参考文献:『野球小僧』2007年10月号白夜書房「ワールド・ベースボール・レポート~日本で唯一! 新生・イスラエル・リーグに迫る」
[編集] 特別ルール
IBLでは基本的にすべての試合は7イニング制で行われる。7イニングで決着がつかない場合はホームランダービーで決着をつける。ただ1試合だけホームランダービーが出来ず、サスペンデッドゲームも行われずに引き分けになった試合がある。
[編集] チーム
- ベト・シェメシュ・ブルーソックス
- モディイン・ミラクル
- ネタニヤ・タイガース
- ペタッハ・ティクヴァ・パイオニアーズ
- ラアナナ・エクスプレス
- テルアヒブ・ライトニング
当初は「エルサレムライオンズ」と「ハイファスティングレイズ」が、「モディイン・ミラクル」と「ラアナナ・エクスプレス」の代わりに参加する予定だった。
2008年シーズンからペタックティクバ・パイオニアズがエルサレム・ライオンズとなって、ホームをゲゼル・フィールドに移転することとなった。また、数年後に首都エルサレムに新球場を建設する予定。
[編集] 年度別順位
年度 | 1位 |
2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 |
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2007年 | ベト・シェメシュ | テルアヒブ | モディイン | ネタニヤ | ラアナナ | ペタック・ティクヴァ |
[編集] 日本人選手
- 木原領樹:投手 右投両打、リーグ創設の2007年シーズンからネタニヤ・タイガースでプレーしている。
[編集] 外部リンク
- イスラエル野球リーグ公式ホームページ
- イスラエル野球協会
- イスラエル野球紀行(野球小僧内のブログ)