アンドルフ
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アンドルフ(Andorf, Andross)は、任天堂のコンピュータゲーム『スターフォックス』シリーズに、主にボスキャラクターとして登場するキャラクター。
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[編集] 概要
シリーズにおける事件の元凶となった天才科学者。サルの姿をしており、並外れた頭脳を持つ。主にシリーズを通して自分の顔を模した巨大な姿で登場する。声優は、64版では郷里大輔、『アドベンチャー』ではダンカン・ボットウッド (Duncan Botwood) がそれぞれ務めている。
[編集] 経歴
惑星コーネリアで生まれ育ち、科学者としてコーネリア防衛軍科学研究所に勤め、若い頃から様々な研究開発で成果を挙げていたが、手がけていた研究開発の大半が平和を求めるコーネリアに受け入れられず、その事により性格を歪めていき[1]、ついには自身が開発した兵器によるクーデターを敢行してコーネリアを絶滅の危機にさらし、危険人物としてベノムへ永久追放される。
追放され、更に心を歪めたアンドルフは数年かけてベノムを軍事基地に改造し、自身を追放したコーネリアに対して復讐の狼煙を上げた。
[編集] 各作品の違い
SFC版では、本人の顔をした外壁で覆われたメインコントロールブレインがボスとして登場する。アンドルフ本人に代わって軍の総指揮を行っており、テレキネシスで白い板状の物体を操りながら侵入者を攻撃する。目にある程度ダメージを受けると外壁が剥がれ、本体であるメインコンピューターが露出する。
64版では自身を生体改造した姿で登場。巨大な顔と両手だけの姿となっており、両手を破壊され、目を集中的に攻撃されると顔が剥がれ、本体である「アンドルフ・ブレイン」が露出する。ルートによっては「アンドルフ・ダミー」となる。
[編集] 死後
やとわれ遊撃隊「スターフォックス」のリーダー、フォックス・マクラウドによって倒された後も、彼の存在はその後の作品のストーリーにも大きく影響しており、漫画『さらば愛しのファルコ』ではシールズ大佐の手で、そして『アドベンチャー』ではクラゾアの力を利用して復活を企んでいたが、いずれもフォックスの手によって倒される。
また、『コマンド』では孫のアッシュのためにベノムの硝酸の海を浄化する装置を開発していたなど、彼の知られざる一面が明らかになっている。
[編集] アンドルフが手がけた主な研究開発
- 超次元空間における動力機関
- 惑星間をひとつのゲートで移動できる技術。主に『アサルト』に登場するオービタルゲートなどに用いられる。
- アンドルフは過剰な研究欲のためにこの技術の実験を繰り返し、コーネリア周辺のアステロイドにブラックホールなどの異空間を発生させ、多数の失踪者を生み出す原因を作っていた。
- G-ディフューザーシステム
- アーウィンなどに搭載されている反重力発生装置。詳しくはリンク先を参照。
- バイオウェポン
- 近年のバイオテクノロジーの研究による賜物。ライラット系中に生息する巨大生物を、本来負傷した体を細胞の増殖などによって治癒させる技術を応用し、兵器として改造したもの。近代兵器に匹敵する破壊力と巨大生物本来の耐久力を持つ。
- 『コマンド』に登場するアングラーは、これが進化して誕生したものである。
- 浄化装置
- 『コマンド』より登場。べノムの海中に投下、起動することで硝酸の海水を浄化・無害化することが可能。ベノムの海中に拠点を構える事で敵の進攻を防いでいるアングラー軍はこの存在を恐れていた。
- アンドルフは、コーネリアを制圧してベノムがライラット系の中心になった後、自分の子孫の為にこれを用いてベノムを自然豊かな惑星にするつもりだった。
[編集] アンドルフ軍
アンドルフ軍は、アンドルフがベノムを拠点に組織した軍隊。主にサルの姿をしたならず者達を中心に構成されている。アンドルフが開発した兵器を使用し、ライラット系の各惑星、宙域などを制圧しながら、かつてアンドルフを追放したコーネリアに侵攻する。
この節では、作品ごとにアンドルフ軍の兵器として登場するボスキャラクターを記述する。
[編集] SFC版
- アタックキャリア
- コーネリア制圧作戦の旗艦として投入された宇宙空母。プラズマ砲を装備した戦艦の右側に2つのホーミングミサイル発射ハッチ、左側に戦闘機格納庫を取り付けて改造したもの。
- 64版にも「惑星間戦闘空母」という肩書きで登場している。
- ロッククラッシャー
- コーネリアを包むアステロイドを消滅させるために投入された小惑星破壊艇。本体の後部に、8門ものレーザー砲などを装備した小惑星破壊装置を取り付けている。
- コアベースI
- アンドルフ軍の最強艦隊「スペースアマダ」の旗艦。外部からの攻撃を一切受け付けない。巨大コンピュータ「アトミックベース」を内蔵しており、最大指揮艦として艦隊の指揮を行う。
- ダンシングインセクター
- メテオ・ベースに配備されたクモ型改造兵器。5本の足で歩行するが、それぞれの足を伸ばして高速回転させることで飛ぶこともできる。本体には強力な火炎放射器「ファイアーブラスター」が装備されている。
- ファントロン
- ベノムの防衛兵器として開発された空間浮遊ロボット。戦艦形態では3Dホログラムによってダミーを2体つくり、それぞれレーザーで攻撃する。スマートボムで攻撃されると、アーウィンを一撃で撃墜する「クリプトンミサイル」を発射する。
- 地上では2足歩行ロボットに変形し、戦艦形態と同様の3Dホログラムによる分身攻撃のほかに、強力な蹴り技「トロンアタック」を使用する。
- プロフェッサーハンガー
- アンドルフ軍によって改造されたタイタニアの資源防衛ブレイン。本体下部のハッチからバイオウェポンを発射し、本体の分身で攻撃する「シャドートラッシャー」を使用する。本体上部はタイタニアの資源開発システムと直結しており、膨大なエネルギーを用いてシールドを回復する。
- プラズマヒドラ
- セクターYに投入された半機械生命体。伝説の巨大竜「ヒドラ」をモデルに開発されており、本体からエネルギーが供給される限り何度でも修復される触手を持っている。
- メタルスマッシャー
- ベノムの衛星軌道上に設置された超重力衛星。2つの機体の間に発生させた強力な重力磁場で敵を引き寄せて押し潰す「クラッシュアタック」を使用する。
- ギャラクティックライダー
- メタルスマッシャーの制御を行っている中枢警備マシン。ベノムの中央幹線道路に配備されており、ハッチから「エアバイカー」を発射して攻撃する。
- デストラクター
- アタックキャリアと共にコーネリア制圧作戦に投入された高角度攻撃タンク。3門ある砲台からプラズマボールやミサイルを発射する。砲台が破壊されても上部に浮かぶ回転体によって修復される。
- ブレードバリア
- アステロイドに配備された小型ステーション。アステロイドの隕石から作られたコーティング技術を施されている。トラクタービームを用いて敵を捕らえて攻撃する「ウェブアタック」を使用する。
- モナークドドラ
- フォーチュナの守護神と呼ばれていた巨大生物を、アンドルフがサイボーグ双頭竜として改造したもの。2本の首から炎を吐き、尾の先端から「ドドシーガル」を生み出す。
- ストーリー的な繋がりは無い『コマンド』でもボスとして登場。タイタニアに隠していた浄化装置の守護をしており、片方の首がやられるともう片方の首が胴体から分離してヘビの様な姿になる。ちなみにこのストーリーではアンドルフの孫であるアッシュで戦うことが可能で、その場合は戦闘中に入るアンドルフの亡霊の台詞が専用のものになる。
- コアベースII
- セクターZに投入された拠点増設機関。アトミックベースの改良版「アトミックベースII」を内蔵しており、ワイヤーフレーム状の柱を発生させて敵の侵攻を阻む。
- スピニングコア
- アンドルフ軍の武器庫と化したマクベスの空洞内部に配備された光速回転体。レーザーやミサイルの他に、4個の「アイアンボール」を回転させて攻撃する。
- グレートコマンダー
- 厚い装甲で覆われた3機の戦艦による合体戦艦。ロボットにも変形し、両腕の部分から鉄球を発射する。
[編集] 64版
- グランガ
- コーネリアの都市を破壊、占領するために開発された都市占領兵器。二足で歩行しながら、上部に取り付けられたホーミングミサイル砲などで攻撃する。
- メテオ・クラッシャー
- 軍の進行ルートを確保するためにメテオに投入された小惑星破壊艇。小惑星や隕石、宇宙ゴミなどの障害物を粉砕する。
- サルデス
- セクターYに投入された戦闘ロボット。宇宙空間を自由に動き回りながら、右手に持っている銃で攻撃する。また、機動性が高く、盾を装備した改良機「サルデスII」も投入されている。
- なお、アンドルフ作ではないが、『アサルト』では戦闘機への変形機構を持つ「サルデスIII」が登場している。
- ウルフェン
- 軍の精鋭部隊「スターウルフ」の主力戦闘機。詳しくはリンク先を参照。
- グレート・ディッシュ
- カタリナに投入された超巨大要塞。4つのハッチから戦闘機を出撃させている。中心部に大口径レーザー砲を装備しており、都市や基地を一瞬で破壊できる。
- バクーン
- アクアスに投入された貝型のバイオウェポン。汚染物質を撒き散らし、海洋生物を巨大・凶暴化させている。また、上殻に「フジツボ」が付けられており、外敵を駆除する「バイオワーム」を寄生させている。
- HVC-09
- アンドルフ軍がセクターXで極秘に開発していた上半身だけの巨大ロボット。開発中に中枢プログラムが暴走し、未完成に終わった。現段階でビーム砲とミサイルアームを装備している。
- サンガー
- ソーラに大規模な地殻変動を起こす為に投入されたカマキリ風のバイオウェポン。超高熱惑星ソーラの環境に適応できる外皮を持っており、鎌状の腕でプロミネンスや津波を引き起こす。
- サルマリン号
- レーザー攻撃を受け付けない特殊な装甲で覆われており、潜水も可能な違法改造戦艦。海洋探査やサルベージ作業などをこなす。パーツが破損しても、クレーンで引き揚げて修復できる。
- ベンジャミン
- マクベスの貨物列車の先頭車両に取り付けられた最新鋭凧型実験兵器。エネルギーのほとんどを攻撃に使用し、気流を利用して稼動する。
- マン・ドリル
- マクベスより発射される惑星間巡航ミサイル。自動索敵追尾システムを搭載しており、目標がどんなに回避しようとも確実に命中させる精度と、どんな巨大戦艦でも2発命中させれば半壊できるだけの破壊力を持つ。
- デス・ボール
- スターフォックスにエリア6を突破された際に投入された最終宇宙兵器。次元移動システムを搭載しており、ベノムに突入しようとするスターフォックスの前に突如姿を現す。3本の触手と、どんな大型戦艦でも一発で消滅させるレーザー砲「プラネット・キャノン」を装備している。3つの形態が存在し、コア内部の3つのエネルギー球を破壊することで1段階進ませられ、最後に弱点部分が露出する。登場してすぐコアを開くため、いきなり第2形態から始めることも可能である。
- バムバム
- ベノムへの侵入者を神殿の奥へ誘う謎の巨大ゴーレム。神殿内部のトラップを作動させながら、神殿の奥へ逃げるように走って行く。
[編集] スターフォックスシリーズ以外の出演作品
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
- SFC版に登場するメインコントロールブレインがアシストフィギュアとして登場。ステージの奥から板状の物体を噴き出しながら攻撃する。
[編集] 脚注
- ^ これはペパー将軍との個人的な不仲もあったという事が『コマンド』のクリスタルの発言により判明している。
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ゲーム | スターフォックス - 2(発売中止) - 64 - アドベンチャー - アサルト - コマンド |
メディアミックス | さらば愛しのファルコ |
キャラクター | フォックス - ファルコ - ウルフ - アンドルフ - アパロイド - その他 |
メカニック | アーウィン - ランドマスター - グレートフォックス - ウルフェン |
ステージ | ライラット系 - オービタルゲート |
その他 | G-ディフューザーシステム |