アントニオ・ロッティ
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アントーニオ・ロッティ(Antonio Lotti, 1667年 - 1740年1月5日)はイタリア盛期バロック音楽の作曲家。
音楽家の家庭に生まれる。父親はマッテーオ・ロッティはハノーファー選帝侯の宮廷楽長。このためロッティの生地については、ハノーファー説とヴェネツィア説に分かれている。ヴェネツィアの聖マルコ大聖堂で楽長ジョヴァンニ・レグレンツィに師事、最初は聖歌隊員として、その後は正オルガニストに、そして1736年からは聖マルコ大聖堂の楽長に着任した。1717年から2年間ドレスデンの宮廷歌劇場に出向して、オペラの作曲と上演に携わった。1719年から再びヴェネツィアに戻り、この地で最期を迎えている。
ロッティはあらゆるジャンルにまたがって作曲をしており、ミサ曲、カンタータ、マドリガル、約30曲のオペラ、器楽曲である。宗教曲はしばしばアカペラ様式で作曲されている。バッハはロッティのミサ曲を写譜して持っていた。おそらく最も有名な作品は、不協和音の印象的な使用が特徴的な、8声の「十字架につけられたまいてCrucifixus 」であろう。ロッティの作曲様式は、盛期バロック音楽から初期古典派音楽の橋渡しをするものとも言われる。
ロッティは傑出した教育者であり、門人にはドメニコ・アルベルティ、ベネデット・マルチェッロ、バルダッサーレ・ガルッピ、ヤン・ディスマス・ゼレンカなどがいる。ロッティ夫人は著名なソプラノ歌手のサンタ・ステッラである。