アメリカ合衆国の国旗
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アメリカ合衆国の国旗は、一般に「星条旗」(せいじょうき、Stars and Stripes)と呼ばれ、また「オールド・グローリー (Old Glory)」と呼ぶこともある。正式名は「合衆国旗 (The Flag of the United States)」。
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[編集] 概要
赤と白の13本の横縞が並び、四角に区切った左上部 (カントン) は青地に50の白い星が配置されている。赤は勇気、白は真実、青は正義を表す。また縞模様は独立当時の13の入植地を表し、星は現在の州を表している。デザインは27回更新された。
[編集] 歴史
星条旗は独立戦争時にフィラデルフィアで使われたのがはじまりとされる。星は独立時の13個から、連邦に州が加わるたびに増やされて現在に至っており、その度に配置が変更される。このため星条旗は最も変更回数が多い国旗だが、現在の「50星」デザインはハワイが州に昇格した翌年の1960年から続いており、2007年7月4日にはこれまでの「48星」の記録を抜いて最長となった。
当初は星の数とともに縞の本数も増やされていたが、本数が多くなるにしたがって不恰好で見づらくなった(ピンクに見えるようになった)ため、発足時の13本に戻したという経緯がある。
なお、アメリカ合衆国の国歌の邦題も「星条旗」だが、原題は "The Star-Spangled Banner" である(原意は同じ)。
[編集] デザインの変遷
以下の表に、アメリカ合衆国の27の国旗を示す。星の配置は、「一般的」(たいていアメリカ海軍と関係している)なものである。1912年10月29日に、ウィリアム・H・タフト大統領が、48星旗を発表するまで、公式な星の配置はなかった。さらに、旗の正確な色も1934年[1]まで決まっていなかった。
[編集] 縦掲揚
国旗を縦に掲揚する際はそのまま「時計回りに90度まわして」掲げるというのが国際的なルールだが、星条旗は唯一の例外で、カントンが常に左上にくるよう「時計回りに90度まわしてから裏返す」のが正式な掲げ方である。
国旗の誤掲揚は国際儀礼上の非礼とされるため儀典担当者は神経を使うが、合衆国旗の誤掲揚は最も頻繁におこるエラーのひとつとなっている。
[編集] 他の国旗への影響
[編集] 参考
- ^ (For alternate versions of the flag of the United States, see the Stars of the U.S. Flag page at the "Flags of the World" website.)
- ^ Leepson, Marc. (2005). Flag: An American Biography. New York: St. Martin's Press. p. 16.
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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