アウターワールド
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『アウターワールド』(Outer World、原題Another World)は、1991年にフランスのゲームメーカー、デルフィン・ソフトウェア(Delphine Software International)所属のゲームデザイナーEric Chahiによって開発されたAmiga用のアクションアドベンチャーゲーム。アメリカ合衆国では原題と同名のテレビドラマが存在したため『Out of This World』というタイトルで出ている。
アメリカではゲーム雑誌よりいくつもの賞を贈られ多数の機種に移植されている。日本国内ではスーパーファミコン版と3DO版が出ている。
2006年4月に高解像度となったリメイク版(Windows XP/ME/2000/98)がシェアウェアとして公開された。
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[編集] 概要
粒子加速実験の途中に事故が発生し、異世界に飛ばされた主人公の科学者レスター・ナイトチェイキンがさまざまな危機を乗り越えて行く。
全編ポリゴンによる表現とアクション映画の様な荒唐無稽な展開で、プレイヤーを文字通りの異世界に引き込む。明瞭な言語として聞き取れる台詞は一切無く、ポリゴン描画による映像と前衛的な音楽が全てを表現している極めて先進的な設計思想を持つ。1980年代のレーザーディスクゲームのように、自動的に進行する場面展開に合わせてタイミング良くボタンを押すことで進むゲームなので、ほぼ全くヒントなどが表示されず不親切な上、わずかなミスがゲームオーバーに繋がる。
[編集] あらすじ
科学者であるレスター・ナイトチェイキンは、度重なる嵐の影響で延期されていた粒子加速実験を天候の悪い中強行する。延期中に確認しておいた訂正すべき場所をコンピュータに打ち直し、あとは実験の結果を待つだけだった…。
しかし、その最中雷が研究所を直撃。そして、レスターはそれによって引き起こされた光と爆発に巻き込まれた。直後、レスターはその場所から消え去っていた…。
…その後、フランスのある研究所から彼が記したと思われる一冊の日記が見つかった。
[編集] 登場キャラクター
- レスター・ナイトチェイキン
- フランス出身の科学者、教授。粒子加速実験の最中に事故に巻き込まれ、異世界に飛ばされる。ゴメズに追われ、異世界の人間に捕らえられた後、同じ檻の中にいた友好的な異世界の人間と共に施設からの脱出を図る。
- 序盤で光線銃を拾い、勇敢に戦う。
- レスターと共にする異世界の住人
- 名称不明。レスターと檻から脱出して以降も、彼の行動を所々で助ける相棒。
- なお、檻から脱出する際、檻の見張りが彼らに向かって警告とも言える言葉を発するが、それが「ヤマシタ」と聞こえる事から、本ゲームの日本のファンからはヤマシタさんという愛称で呼ばれている。
- 敵キャラと全く同じデザインなので区別がつかない。
[編集] 続編「ハート・オブ・ジ・エイリアン」
本作の続編として『ハート・オブ・ジ・エイリアン』(Heart of the Alien)も製作・発売されている。ただし、海外版のメガCD専用ソフトであり、日本国内では発売されていない。
システムは前作とほとんど同じだが、主人公はレスター教授ではなく、彼の相棒であった異世界の住人であり、彼の過去を回想の形で知ることができる。彼は光線銃ではなく、銃の代わりにもなる鞭を操る。
[編集] 移植
- スーパーファミコン - ビクター音楽産業株式会社より1992年11月27日に発売
- 3DO - エレクトロニック・アーツ・ビクターより1994年10月21日に発売。
- 以下は日本国外のみ
- ゲームボーイアドバンス
- メガドライブ
- 各種パソコン(Microsoft Windows 3.x、Apple II GS、Macintosh、MS-DOS、アタリST)
- 高解像度リメイク版(Windows XP/ME/2000/98)
[編集] 外部リンク
- リメイク版のダウンロードができる。フルバージョンをプレイするにはこちらのサイトで7ユーロ支払う必要あり。
- 参考リンク