まんこ
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まんことは、女性器を意味する俗語であり、英称のcunt、pussy などのスラングに対応する語である。 江戸時代に関東地方で生まれた言葉とする説が有力であり、現在では女性器の呼称として、関東を中心として日本の広い範囲で使われるが、関西地方では通常、おめこという。
この語が使われ始めた当初は、おそらく女性器そのものを指すだけであったと思われるが、時代が下ると、性行為を表す言葉としても使われるようになった。
一般的な使われ方としては、話し言葉として「おまんこ」ということが多い。またこの言葉は、男性器を示すおちんちんとは異なり、日本国内の多くのテレビ放送局やラジオ放送局で放送禁止用語に指定されている。
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[編集] 語源
まんこは関東地方だけに通用する方言であったものが、全国的に認知されるようになった。[要出典]
語源は、以下の諸説がある。
- メノコ(女子)の転[要出典]
- 万の子を授かる(万子)の意[要出典]
- 万の幸せ(万幸)[要出典]
- 陰門(膣口)+処(場所を表す)[要出典]
- 体の中心を意味する真処(まこ)(大言海より)
- 「産む子」の転[要出典]
- 男と女が行って子が生まれることより男女子(おめこ)[要出典]
- 「アソコ」がカタカナ読みを変換されて「マンコ」[要出典]
[編集] そのほかの呼称
ほかにも女性器全体の呼び方として、「おまんちょ」、「おまんちょこ」、「おめこ」などがある。その見た目から「花びら」「アワビ」「貝」「赤貝」とも称される。古語には「ほと」、「さね」などの表現があるが、「さね」は「実」という文字の読みにあるとおり、本来はクリトリスを指すものである。幼児向けとしては、「おまんまん」、「おまた」、「たんたん」などが用いられる。
また、地域ごとに女性器を指す俗語がある。たとえば、北海道・東北地方では「だんべ」・「べっちょ」・「へのこ」、中部地方では「べべ」・「ちゃんべ」、北陸地方では「ちゃんぺ」、関西地方では「おめこ」、四国地方では「おちゃんちゃん」・「おちゃこ」、九州地方では「まんじゅう」・「ぼぼ」・「めめじょ」、沖縄地方では「ほー」または「ほーみ」など。
民俗学関係では、男性器の陰茎を「男根」と呼ぶのに対して、女性器を「女陰」と呼ぶことが多い。また、大きな男根である「巨根」に対して、大きな膣の女陰を「巨陰」或いは「広陰」などと呼んでいる。
教育現場では、医学的な名称か、「ヴァギナ」と呼ぶ事が多い。尚、これは正確には膣の事であるが便宜的に女性器全体を指す言葉として用いられる。
1990年代からは幼児向けに、男性器の「オチンチン」に対応した「オチョンチョン」、「めちんちん」、「おだいじちゃん」などの用語も提唱されているが、定着しているとは言いがたい。過去の性教育の中では「われめちゃん」という言葉が使用されたこともある。
[編集] 派生表現
名詞の動詞化により、性行為そのものを「まんこする」「おめこする」とも言う。男性間の会話では、「あの女とおまんこしたい」などと使うが、下品な表現であるため、通常は女性を交えた会話の中で使うことは少ない。
また、放送禁止用語にはなっていないが、誰とでも気軽に性行為を行う女性に対して、「ヤリマン」などということがある。これは「よくやるマンコ」「やりすぎマンコ」「やるだけマンコ」の略称である。
[編集] 他の俗称・他の部位の俗称
下記にいくつかの例を示すが、比較的よく耳にするのは、「クリ」と「ビラビラ」くらいである。
- クリトリス - そのまま、あるいは「陰核」「クリ」「まめ」「クリット」「花芯」「さね」
- 膣 - そのまま、あるいは「ヴァギナ」「ワギナ」
- 小陰唇 - そのまま、あるいは「ビラビラ」
- 大陰唇 - そのまま、あるいは「われめ(割れ目・ワレメ)」「カント」「女陰」