ひとりでできるもん!

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ひとりでできるもん! は、NHK教育テレビで1991年4月〜2006年3月まで放送された小学生向けの料理をメインとした教育番組である。愛称は「ひとでき」。

目次 1 番組概要 2 ひとりでできるもん!2000年4月〜2002年3月時代 3 主な出演キャラクター 3.1 シリーズの主人公 3.2 その他レギュラー出演者 3.3 シリーズのメインキャラクター 3.4 シリーズのサブキャラクター 4 主題歌 5 ゲーム版 5.1 ゲーム版概要 5.2 あらすじ 5.3 ゲーム版主題歌 5.4 出演 6 関連項目

[編集] 番組概要

1990年11月4日にパイロット版を放映したあと、1991年4月からシリーズ化し、約2年おきに主人公を変えながら放映していた。当初は小学生向けに、実際に小学生が料理をするという事で、簡単な料理を教える番組であったが、その後、基本的な家事全般を教える番組になり、また料理専門番組に戻った。小学生向けの料理番組という新しいジャンルを切り開いた番組である。単に料理を作る事を指導するだけではなく、ミュージカル仕立てで料理方法を紹介したり、当時としてはまだ珍しいCGを使ったRPG風のコーナーで料理や食品に対する簡単なクイズを出してみたりなど、子供の興味を引くような工夫が随所にあったのが、注目度を向上させた理由である。

最初の小学生の平田実音が演じた水沢舞のシリーズは非常に人気が高く、視聴率が10%を超えるなど教育テレビとしては異例なまでの人気を集め、その後のシリーズ化につながった。そのシリーズは各メディアでも取り上げられ、雑誌やビデオ、CDが多く発売され、3年間務めた。

その後は2回続けて男の子&女の子のコンビ主演となり（どちらも2年間）、その次はまた一人になり2代目まいちゃんを秋田きよ美が務め、その際料理を教える舞お姉ちゃん役には高校生になった初代舞ちゃんの平田実音がレギュラーで登場した。（2年間）

2000年4月には当時6歳の伊倉愛美が今田まいとして3代目まいちゃんを務めた。（2年間）
（2代目、3代目は初代に比べ、年齢が下がっており、その分対象年齢も下がり子供向けになった。）

2002年4月には再び男の子&女の子のコンビ主演になる。タイトルをひとりでできるもん!どきドキキッチンに変更し、初めて番組ロゴを一新、番組は放送開始当初のほぼ料理のみの内容のスタイルに戻した、各地の幼稚園を回って行われるクッキングクイズコーナーや主人公がロケに出て料理に関する様々な事に挑戦するコーナー（2003年度のみ）が放送された。ちなみに、家事を教えるコーナーは本編とは独立したミニコーナーとして継続し、2002年度のみ放送された。（その年をもって家事のコーナーは消滅）このシリーズより耳が不自由な人向けの字幕放送を開始。また視聴率の不振などにより、これまで毎月発売されてきた番組雑誌はこのシリーズをもって無くなることになり、次シリーズでは大幅な改変が行われる。

2004年4月の放送からは、ひとりでできるもん!どこでもクッキングにタイトルを変更し、大幅に内容も変更。からだであそぼのスタートに伴い放送時間を15分から10分に縮小した。このシリーズにそれまでのレギュラー子役は登場しないスタイルとなり、大人レギュラー調理師の「アジー・クマ」と「エダモン」の二人が交代で全国各地を回り、その町でオーディションによって選ばれた子供たちと料理をする、という内容でオープニングにはCGも使われている。奇抜なデザインの着ぐるみ「みぃる」が登場し、タメ口を駆使しながら番組のマスコット存在となった。みぃるの言葉遣いは初期は批判されたが、初年度6月くらいから改善。こちらも2年間放映されたが、視聴率の回復には向かわず、むしろあまりの内容の変化、レギュラー子役の撤廃、コーラスを担当していた山野さと子らの降板にとまどうファンがおり、2006年3月をもって約15年の歴史にピリオドを打つ。しかし日本テレビ系列で放送されていた『モグモグGOMBO』と同じような形式で一般視聴者の子供に料理指導をする構成は、地域の名所・名物や郷土料理の紹介、実際に調理師と料理を作ることで調理体験から食育につながった功績として大きいとされる。みぃると調理師、特徴ある子供が会話で独特な掛け合いトークになることは即興漫才の要素もありほのぼの感や笑いにつながった。また、このシリーズのエンディングテーマ「SAYいっぱいを、ありがとう」（歌：Paix2）はファンの間では屈指の名曲と高い評価がされ、NHK歌謡コンサートでも歌われたことがあった。

現在は実質的な後継番組として料理アニメ「味楽る!ミミカ」に引き継がれている、この番組は従来の「ひとりでできるもん!」ファンからはあまり評価は良くないものの、アニメになったことで新たなるファンをつかむことに成功し、他のアニメ番組同様、視聴率が2％を超えるなど好調である。

番組の音楽をほぼ全てを池毅が務め、番組を彩った。

[編集] ひとりでできるもん!2000年4月〜2002年3月時代

小学一年生になったばかりの今田まい（3代目まいちゃん：伊倉愛美）が家に帰ると、お母さんはお出かけ中。「一人ぼっちのおるすばんはつまんないなあ」とお絵かきボートに落書きするまいちゃん。しばらくすると、「まいちゃん、まいちゃん」と呼ぶ声がする。振り返ると、まいちゃんの落書きが表に飛び出してきた。彼は自分を落書き王国の王子、「エノーラケンノビッチ3世」と言うがまいちゃんは「なんだ、エノケンかあ」と簡略化してしまう。エノケンは「まいちゃん、一緒に遊ぼうよ」とタンタタタウンにまいちゃんを誘う。まいちゃんのタンタタタウンに行く時のかけ声は「タンタタタウンへチックタック」で、やるキッチン（料理をする台所：ほんきーハウスの中）に行く時は「やる気まんまんやるキッチン!」と踊りながら叫ぶ。

主に番組の流れは日常→エノケン登場→タンタタタウンで料理以外のことに挑戦。ほんきーハウスが腹が減るので、まいちゃんが料理を作る為やるキッチンに向かう。なお、やるキッチンに向かうと自動的に衣装が変わる。やるキッチンにはカマドーラという見習いシェフがいて、毎回シェフを呼ぶ。（シェフや毎回トライする内容は週単位で変わる）

1年目の夏のロケはベトナム。チンちゃんという同世代の女の子に出会い生活をともにした。

2年目の夏のロケは京都の太秦。時代劇に挑戦した。また、まいちゃんとしてみんなの広場だ!わんパークに2度出演した。(一度目は番組開始前の収録で第一回に多くのNHK教育ゲストとともに出演「今田まいです。ひとりでできるもん!よろしくね!」とアピールした。ちなみにその時の聞き役はその番組の司会者、平田実音であり初代と3代目の共演が見られた。2度目は1年目9月頃ににラン・ハンジュクとともに出演した。)

最終回、まいちゃんはお母さんの手伝いをいろいろとこなし、最後のセリフは「今田まい、今日もきっとぱーでき!」だった。

このシリーズでは特に曲も多く作られ、CDも多くリリースされた。

また、伊倉愛美はその後2004年から天才てれびくんMAXでてれび戦士として2006年度まで3年間出演し、1年目には「ひとりでできるもん!」のネタが多く使われ、ドラマでは「ぱーでき」ポーズを披露したりもあった。同番組で共演している一つ年上の篠原愛実は「私はまいちゃんのファンだった」と明かした。また、2007年2月15日の生放送では「君にたべさせ隊」隊長の細川藍とトマトを使った料理で対戦。その時に懐かしの「やるキッチン」の映像が流れた。

[編集] 主な出演キャラクター

[編集] シリーズの主人公

1. 1991年4月〜1994年3月 水沢舞（平田実音）
2. 1994年4月〜1996年3月 天野天（坂田慎一郎）、葉月恋（山岸里紗）
3. 1996年4月〜1998年3月 糸山雄大、石田比奈子
4. 1998年4月〜2000年3月 水沢まい（秋田きよ美）、平田実音（講師「舞お姉ちゃん」として出演）
5. 2000年4月〜2002年3月 今田まい（伊倉愛美）
6. 2002年4月〜2004年3月 春野ゆう太（鈴木湧太）、春野ゆうか（小代優華）
7. 2004年4月〜2006年3月 アジー・クマ（森野熊八）、味々エダモト（枝元なほみ）の2名が講師役として交代で出演。

[編集] その他レギュラー出演者

1. 1992年4月～1994年3月 水沢文(松村泰一郎)
2. 1994年4月〜1996年3月 不明
3. 1996年4月〜1998年3月 不明
4. 1998年4月〜2000年3月 水沢舞（平田実音）
5. 2000年4月〜2002年3月 ラン・ハンジュク(笹本玲奈)、マダム・すととん(酒井ゆきえ)、サンデー・パッフェー(安藤聖)、フランソワーズ・あらドーモ(犬山犬子)、サラディーナ(池澤春菜)、料理怪人さしすせそ(大倉孝二)
6. 2002年4月〜2004年3月 設定なし
7. 2004年4月〜2006年3月 設定なし

[編集] シリーズのメインキャラクター

（☆＝CGキャラ、★＝着ぐるみキャラ）

1. 1991年4月〜1994年3月 クッキング（声：川久保潔）☆
2. 1994年4月〜1996年3月 メイキング→クッキング（声：川久保潔）☆
3. 1996年4月〜1998年3月 キャプテン・パオ・ドラン（声：入江崇史）★
4. 1998年4月〜2000年3月 コロン（声：玄田哲章）☆
5. 2000年4月〜2002年3月 エノケン（声：嶋村薫）☆、カマドーラ（声：鈴木清信）☆
6. 2002年4月〜2004年3月 クック店長（声：平野俊隆）★
7. 2004年4月〜2006年3月 みぃる（神崎ちろ）★

[編集] シリーズのサブキャラクター

1. 1991年4月〜1994年3月 オジャ魔（声：野沢雅子）、ヤジャ魔（声：深雪さなえ）、リボン（声：小林優子）、ヘアー（声：篠原恵美）、ソックス（声：安永沙都子、木藤聡子）、チンカイトウ※1993年度のみ　
2. 1994年4月〜1996年3月 キッチン（声：兼子由利子）、アポタンズ（アンの声：小林優子、ポポの声：松岡洋子、タマの声：石川寛美）
3. 1996年4月〜1998年3月 設定なし
4. 1998年4月〜2000年3月 設定なし
5. 2000年4月〜2002年3月 ほんきーハウス（声：平野俊隆）
6. 2002年4月〜2004年3月 ナナ（声：東さおり）、ダ・ヨーン（声：柴本浩行）
7. 2004年4月〜2006年3月 ゴッチ（声：宗矢樹頼）

[編集] 主題歌

『魔法のゲーム』（TV版1991年オープニングテーマ）

歌：山野さと子

[編集] ゲーム版

NHK ひとりでできるもん!

ジャンル	エデュテインメント
対応機種	Windows3.1以上[Win] Macintosh漢字Talk7以上[Mac]
開発元	NHKエデュケーショナル 株式会社レイ
発売元	株式会社レイ
人数	1人
メディア	[Win/Mac]ハイブリッドCD-ROM1枚
発売日	1995年
価格	￥8800
必要環境	640×480ドット256色 倍速CD-ROM サウンド必須 [Win]メモリ8MB、486SX/33MHz [Mac]空きメモリ4.5MB、68030/25MHz
エンジン	Macromedia Director
表・話・編・歴

水沢舞のシリーズを元に、番組さながらに遊びながら料理を学ぶマルチメディアタイトルとしてPCゲーム版「NHK ひとりでできるもん!」が存在する。プレイヤーが主人公なので舞ちゃんはクッキングのサポート的な役回りとなっている。

[編集] ゲーム版概要

舞ちゃんとクッキングが架空のゲーム機の画面を通してプレイヤーに料理を教えてゆく。クイズや各種ゲームなどのサブコンテンツを含む「舞ちゃんとお留守番」と、料理の材料や作り方を記した「クッキングのお料理手帳」から構成される。

料理パートではクッキングの説明を聞き、道具や材料の選択、調理器具のスイッチ操作等をマウスで行う。サブゲームはテーブルゲームなどであり、特にTV版で見られたようなアクション要素は無い。なお当時のマシンパワーの都合か、実写部も256色ディザ表示の静止画となっている。

[編集] あらすじ

お母さんが隣町のおじいちゃんの家へお出かけ。主人公（プレイヤー）はお母さんから不思議なゲーム機を貰ってお留守番をすることになった。ゲームの中からアドバイスをくれる舞ちゃんやクッキングを頼りに、朝昼晩のお料理やお買い物、寝る前の後片付けまでを一人で行うお留守番生活が始まった。

[編集] ゲーム版主題歌

『ワクワクしてる!』（TV版1993年オープニングテーマ）

歌：平田実音

[編集] 出演

• 舞ちゃん： 平田実音

サブゲームの相手でもある。おやすみ時にはその日の評価を聞かせてくれる。

• クッキングの声： 川久保潔
• お母さんの声： 深雪さなえ

[編集] 関連項目

• 味楽る!ミミカ
• モグモグGOMBO - どこでもクッキングとコンセプトの似た子供料理番組。日本テレビ系列で放送された。