いざゆけ若鷹軍団
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『いざゆけ若鷹軍団』(いざゆけわかたかぐんだん)は、福岡ソフトバンクホークス公式球団歌である。前身球団である福岡ダイエーホークス時代から存在する(当時は公式応援歌であった)。
作詞は原田種良、補作詞は森由里子、作曲は富山光弘が手掛けた。
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[編集] 概要
- ホークスが大阪から福岡に本拠地を移転した際、「ダイエーホークスにも六甲おろしのような応援歌を」との球団関係者の思いから、1990年に作成された。歌詞は一般公募によるもので、作詞者の原田種良( - 2001年10月4日)は当時佐賀市在住の元小学校校長であった[1]。
- ダイエー時代の球団歌はあくまで「ダイヤモンドの鷹」(宇崎竜童が手掛けた)であったため、こちらは「公式応援歌」であった。福岡ダイエーホークスの設立に併せて制作されたものの、歌詞の中にオリックス・ブレーブスを連想させる「勇者」という言葉があったため、その部分が修正された。
- 2002年からは当時の主力選手(小久保裕紀・松中信彦・城島健司・柴原洋・田之上慶三郎)の歌うバージョンが球場でも流れた(2003年オフに小久保が巨人に移籍したため、この年限りで使用されなくなった)。その他にも、ダイエー時代後半にはパラパラやハードロック、バグパイプなどのアレンジが加えられたバージョンや、森口博子が歌ったバージョンも登場していた。
- その後、ソフトバンクへの球団売却の際に消滅の危機にあった[1]が、この曲に対するファンの支持が高いため(後述)、歌詞の一部分を修正して現在も使われており(『ダイエー』の部分が『ソフトバンク』に変更され、また前奏部分と2番と3番の間奏部分に雄叫びや掛け声が追加されている)。
[編集] 歌詞にまつわる論争
- 現在、1番の歌詞の第7節目で論争が起こっている。ソフトバンクに身売り後の歌詞が「栄光をめざし」となっているためであり、これには「歌詞を勝手に変えたのではないか」と言う憶測などもあるが、実際は誤植が浸透してしまったためであり、正式には「栄光めざし」である。
- 「いざゆけ若鷹軍団」において、第1節目から第8節目までは七五調を採っており、作詞者の原作品では七音である「栄光めざし」となっている。また、曲においても「こう」の部分がスラーのある四分音符2つとなっているため、「栄光めざし」の歌詞が正しい事を裏付けている。
[編集] その他
- ホークスの地元である福岡では、テレビやラジオでホークスの話題になると必ずと言っていい程BGMにこの歌が流れ、さらにファンを中心にカラオケでもよく歌われる曲のひとつであり、県民にとっては福岡を代表する歌となっており、一種の「県民歌」のようになっている。
- また、ホークスの選手はもちろんのこと、他球団の選手にも人気があり、カラオケで熱唱する者もいるほどである。ダイエーが親会社だった頃はダイエーのみならずグループ各社(マルエツ、BigA、ローソン等の店舗)の店内でこの曲を繰り返し流していたため、プロ野球に詳しくない主婦層にも馴染みが深い曲でもあった(ソフトバンクに身売りした現在は「ホークス応援感謝セール」の時だけ流れる)。
- 「ドカベンプロ野球編」の第1巻には、福岡ダイエーホークスに入団した岩鬼が、帽子をかぶったままでこの歌を歌いながら洗髪(洗帽?)するシーンがある。
- 福岡吉本から東京へ進出した博多華丸・大吉が、舞台に登場する際の出囃子にこの曲のイントロ部分を使用している。ただし先述のように福岡では県民歌のような存在であり、「この曲がかかればホークスの選手が出てくるのが当然」という雰囲気もあるため、さすがに華丸・大吉は福岡では出囃子として使っていない。
- TBSテレビ『アッコにおまかせ!』で「横浜中華街の在日中国人が選ぶ日本の歌」の調査をした際、この歌が第2位にランクインしている(放送当時中華街付近にダイエーが出店していたため)。
- 2007年には、エイベックス所属の音楽グループ「AAA」が「いざゆけ若鷹軍団2007」としてこの歌を歌う。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ a b 飛翔 新生ホークス「応援歌変えないで ファン、消滅を危ぐ」 - 西日本新聞2004年12月17日付記事