牧田明久
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牧田 明久 東北楽天ゴールデンイーグルス No.63 |
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基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 福井県越前市 |
生年月日 | 1982年6月3日(26歳) |
身長 体重 |
182cm 78kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 2000年 ドラフト5位 |
初出場 | 2005年7月19日 |
年俸 | 1,700万円(2008年) |
経歴 | |
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牧田 明久(まきだ あきひさ、1982年6月3日 - )は、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属するプロ野球選手(外野手)。
目次 |
[編集] 来歴
[編集] プロ入り前
- 少年野球チーム「北日野マウンテンズ」で小学二年生から野球を始める。ポジションは主に投手。中学・高校時代は投手で4番をつとめた。甲子園出場経験はない。[1]
- 2000年のドラフトで大阪近鉄バファローズから5巡目指名を受け、入団。高校時代は投手として140km/h以上をマークしていたが、50m6秒00の俊足、高校通算8本塁打という打力を買われ、外野手として入団した。同期入団には愛敬尚史(2巡目)などがいる。
[編集] プロ入り後
[編集] 近鉄時代
- 近鉄時代は、二軍での打率も1割台後半から2割台前半という成績で、一軍昇格のきっかけを掴めずに終わる。
- 守備では、入団一年目は外野に専念していたが、その後は三塁手の守備にも挑戦した。これは当時の近鉄の外野手が非常に厚かったことによる。牧田の入団当時、外野ではタフィ・ローズ、大村直之、礒部公一が不動のレギュラーであり、DHや代打などの準レギュラークラスの外野手にも川口憲史、鷹野史寿、益田大介、中濱裕之、大西宏明、下山真二など多数の選手がいた。出場機会を増やすため、牧田は層の薄かった内野にコンバートされた。
[編集] 楽天時代
分配ドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。7月15日に負傷した飯田哲也に代わって一軍に昇格し、7月19日の対ソフトバンク戦(ヤフードーム)で代走として、プロ5年目にして一軍戦初出場を果たした。
7月25日の日本ハム戦(宮城)でのプロ初打席は死球となったが、出塁し初盗塁を記録した。7月30日の西武戦(インボイス)で、延長11回に打席に立ち、勝利につながるプロ初安打を打った。8月3日のロッテ戦でサードゴロを打ち、初打点を上げる。この年は一軍戦に主に代走として出場し、合計13試合に出場した。二軍ではチーム2位の74試合に出場、打率.242、7盗塁(チーム2位)を記録した。
開幕二軍スタートとなったが、二軍では初戦を除き4番を務めた。5月19日に一軍登録。シーズン前半は打撃好調だったが、6月9日の広島戦(倉敷)に、頭部に死球を受け戦線離脱。6月27日に復帰直後は打率1割台と低迷した。
しかし守備では貢献し、リーグ10位・チームではトップとなる補殺5を記録した。ただ盗塁成功率が5割未満と盗塁技術に課題を残した。野村克也監督に「我慢して使おうという気にさせてくれる」と評価され、また礒部公一が精彩を欠いたこともあって、積極的に起用されて1軍戦62試合に出場した。
4月12日対西武戦(宮城)で先発の松永浩典からプロ初本塁打(ソロ)を放つ。5月3日の対ホークス戦(福岡)で8回裏に公式戦では初めての三塁守備につく(守備機会はなし)。
8月4日のホークス戦(宮城)で、本塁を狙った荒金久雄をレーザービームで封殺して逆転を阻止、球団史上初の「本拠地でのホークス戦6連勝」へ貢献する。試合後、牧田の強肩について野村克也監督は「専守防衛の自衛隊のようだ」とコメントし、以来「専守防衛」は牧田の代名詞となった。
守備固めとして多く起用され、初めてシーズン通して1軍に在籍した。また鉄平の打撃不振もあって、相手投手しだいでは先発出場の機会も増えた。ただ10月3日の日本ハム戦(宮城)で、本塁送球の際に右肘を痛め、12月に遊離軟骨の除去手術を受ける。秋季キャンプ、春季キャンプは別メニューで調整。
[編集] 人物・エピソード
- 俊足に強肩と身体能力に恵まれており、打球判断も悪くなく外野の守備能力はチームでもトップレベルである。課題は打撃。
- 現在は打撃が課題だが入団当初は打撃も期待されており、高卒ルーキーで迎えた2001年春のキャンプでは臨時ながらも一軍昇格、フリーバッティングでは100スイングで2本の柵越えを放った。梨田監督は「高校生とは思えないような鋭い打球を飛ばしている。将来が楽しみ」とコメントした。牧田は「吉岡さんのタイミングの取り方が参考になりました」と話した。
- 「牧田」の読みは、まき「た」ではなく、まき「だ」と濁る。
- 週刊ベースボールのインタビューで、背番号の63番を「昔からあこがれていたSHINJOさんの最初の背番号と同じ番号なので、もう変えられないです」と発言している。また、誕生日である6月3日にも因んでいる。
- 前述の通り、新庄剛志に強い憧れを抱いており、同人を意識していると思われるプレイが端々に見られる。また、能力面でも同じように俊足強肩と好守、ムラのある打撃と似通っている。
- 2006年の日本ハム戦で、牧田が二塁打を放った際、二塁に立った牧田がセンター方向を見ると新庄が手を振ってくれたという。また新庄に憧れているという話が本人に伝わり、新庄からバットをもらえたと喜んだ。
- 同い年のチームメイト、鉄平や塩川達也などと仲が良い。
- 2006年11月27日に11歳年上の会社員の女性と入籍。その後2007年4月11日、第一子となる女児が誕生した。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 球団 | 背 番 号 |
試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗 塁 死 |
犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併 殺 打 |
打率 |
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2001年 | 大阪近鉄 | 63 | 一軍出場なし | ||||||||||||||||||
2002年 | |||||||||||||||||||||
2003年 | |||||||||||||||||||||
2004年 | |||||||||||||||||||||
2005年 | 東北楽天 | 13 | 11 | 10 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | .200 | |
2006年 | 62 | 144 | 125 | 8 | 28 | 1 | 0 | 0 | 29 | 8 | 5 | 6 | 3 | 0 | 13 | 3 | 21 | 3 | .224 | ||
2007年 | 97 | 177 | 162 | 18 | 43 | 6 | 0 | 1 | 52 | 9 | 4 | 4 | 4 | 0 | 11 | 0 | 28 | 2 | .265 | ||
通算成績 | 172 | 332 | 297 | 27 | 73 | 7 | 0 | 1 | 83 | 18 | 10 | 10 | 7 | 0 | 24 | 4 | 51 | 5 | .246 |
[編集] 記録
- 初出場:2005年7月19日、対ソフトバンク戦(福岡Yahoo! JAPANドーム)。代走。
- 初先発:2006年5月29日、対広島戦(フルスタ宮城)。7番右翼手。
- 初安打:2005年7月30日、対西武戦(インボイスSEIBUドーム)。延長11回。レフト前ヒット。(投手:大沼幸二)。
- 初本塁打:2007年4月12日、対西武戦(フルスタ宮城)。4回裏。ソロ本塁打。(投手:松永浩典)。
[編集] 登場曲
- 『ゲット・ビジー』 ショーンポール(2007年 - )
[編集] 脚注
- ^ 参考:楽天野球団発行「ホームゲームプログラム vol.6 福盛和男、牧田明久特集」
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Permanent Brightness(ファンサイト)
監督 |
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19野村克也 |
コーチ |
78橋上秀樹(ヘッド)|71紀藤真琴(投手)|76杉山賢人(ブルペン)|77池山隆寛(打撃)|81関川浩一(打撃補佐) 80西俊児(内野守備走塁)|75佐竹学(外野守備走塁)|70山田勝彦(バッテリー)|73野村克則(バッテリー) |
二軍監督・コーチ |
87松井優典(監督)|82吉田豊彦(投手)|86星野おさむ(打撃)|89永池恭男(内野守備走塁) 85広橋公寿(外野守備走塁)|90芹澤裕二(バッテリー)|84高村祐(育成/投手)|74米田慶三郎(育成/野手) |
投手 |
0佐藤宏志|11一場靖弘|13小倉恒|14牧野塁|16山村宏樹|18田中将大|20長谷部康平|21岩隈久志|22愛敬尚史|26有銘兼久 28片山博視|29林恩宇|30永井怜|34渡邉恒樹|36朝井秀樹|40吉崎勝|41青山浩二|43寺田龍平|45川井貴志|47松崎伸吾 49インチェ|50ドミンゴ|51川岸強|53石田隆司|54木谷寿巳|56戸部浩|57小山伸一郎|59菊池保則|60石川賢|65松本輝 |
捕手 |
27河田寿司|31藤井彰人|37嶋基宏|39井野卓|44中谷仁|48伊志嶺忠|52山本大明|58木村考壱朗|67銀次 |
内野手 |
1塩川達也|2渡辺直人|3吉岡雄二|4高須洋介|6西谷尚徳|7山崎武司|12草野大輔 17フェルナンデス|32沖原佳典|35大廣翔治|38山下勝充|55リック|66西村弥|68枡田慎太郎 |
外野手 |
00森谷昭仁|8礒部公一|9鷹野史寿|23聖澤諒|24山崎隆広|25横川史学 33平石洋介|46鉄平|61憲史|62高波文一|63牧田明久|64中島俊哉 |
育成選手 |
121内村賢介(内野手)|126中村真人(外野手) |
大阪近鉄バファローズ 2000年ドラフト指名選手 |
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1位:山本省吾 / 2位:愛敬尚史 / 3位:近澤昌志 / 4位:阿部真宏 / 5位:牧田明久 / 6位:金谷剛 |