SIG SAUER P230
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SIG SAUER P230 | |
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種類 | 警察用自動拳銃 |
製造国 | スイス ドイツ |
設計・製造 | SIG SAUER社 |
口径 | .32口径(7.65mm) .38口径(9mm) |
銃身長 | 92mm |
ライフリング | |
使用弾薬 | .32ACP弾(7.65mm×17) .380ACP弾(9mm×17) |
装弾数 | 8+1発(.32ACP弾) 7+1発(.380ACP弾) |
作動方式 | ストレート・ブローバック ダブルアクション/シングルアクション |
全長 | 169mm |
重量 | 420g |
発射速度 | |
銃口初速 | m/s |
有効射程 | m |
SIG Sauer P230は、スイス・ドイツのSIG SAUER(シグ・ザウエル)社が開発した同社の主力拳銃である。
目次 |
[編集] 概要
同社のP220が9mm×19弾(9mmルガー、9mmパラベラム)を使用する軍用拳銃として開発されたものであるのに対し、P230は9mm×17(.380ACP/9㎜ショート)を使用する警察用の拳銃として開発された。有名なワルサーPPKとほぼ同等のクラスであるが、9mm×17の他により強力な9mm×18(9mmポリス)を使用するモデルも開発されている。西ドイツでは警察用の拳銃として9mm×17弾を使用するワルサーPPを使用していたが、ミュンヘン五輪の事件以来、強武装のテロリストに対抗するためにより強力な新型拳銃を求めていた。そのため新型拳銃の選定を進めて、P230も候補の一つとして提出された。しかし結果的にはドイツの警察は9mm×18ではなく、より強力な9mm×19使用の拳銃をトライアルで選定し、9mm×18使用のP230は選定から外れる形となってしまった。ちなみにドイツ警察は複数の拳銃を選定し、州ごとに採用する物を選定している。現在はSIG P225、H&K P10(USP COMPACT)、H&K P2000、ワルサーP99が確認されている。
また日本警察が着目し、トライアルの結果P230が選定されることになり、それまで主力であったニューナンブM60の後継機種として配備された。日本警察仕様(「JP」のサブコードが付く)ではマニュアルセーフティ(二重ロック)、紛失や盗難防止用のランヤードリングの追加、.32ACP(7.65mm×17)への口径変更がなされ、SP(従来はワルサーPPKやFN ブローニングM1910だった)や私服警官用、銃器対策部隊、千葉県警の制服警官には実際に支給が行われていることが確認されている。公式発表では日本での採用年度は1995年頃とされているが、配備されているP230の多くに「MADE IN W.GERMANY」(WEST GERMANY=西ドイツ)の刻印がなされていることから、東西ドイツが統一された1990年より以前に採用が決定していたことが伺える。現在ではヨーロッパ各国などでも有名となり、ワルサーPPKを凌ぐ普及率となっている。
[編集] バリエーション
P231 射撃後の排莢不良をなくすためにスライドの後退量が大きくなっている。このため、従来モデルとスライドの互換性がなくなり、混乱を避けるために型式の変更が行われた。 他にも、ステンレス製のSLが存在する。
P232 P230シリーズの派生最新式モデルである。 相違点として、射撃後の排莢不良を防ぐためにスライドの後退量が増加し、従来モデルとスライドの互換性がなくなったため、混乱を避ける目的によって型式の変更が行われた。P232にもステンレス製のSL型が存在する。
[編集] こぼれ話
ドラマ「はぐれ刑事純情派ファイナル」最終回、刑事課の面々が一度は銃を携帯しようとした際のシーンで画面に登場した。刑事ドラマにおける警察拳銃としての登場は本作が初ではないが、登場した刑事課員全員分の拳銃がP230に統一されていたことがファンを驚かせた。更新前はもちろんミネベア・ニューナンブM60である。
[編集] 登場作品
琴井(P230)
玉挑恵那(P230・P232)
雪平夏見(P230)
トリエラがサイドアームとして使用。ステンレスモデル。
SP配属警官全員
宇佐木玲子(P230JP)
薬師寺涼子(P230JP)
[編集] 関連項目
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