RL-10
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RL-10はアメリカ合衆国で初の液体水素燃料のエンジンである。サターンI型ロケットの2段目であるS-IVに6基が使用された。1または2基のRL-10がアトラスやタイタンの上段のセントールに使用された。
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[編集] RL10原型の仕様
推力 : 15,000 ポンド (66.7 kN)
燃焼時間: 470 s
形式: エキスパンダーサイクル
比推力: 433 s (4.25 kN·s/kg)
重量 - dry: 298 lb (135 kg)
全高: 68 in (1.73 m)
直径: 39 in (0.99 m)
ノズル膨張比: 40 to 1
推進剤: LOX & LH2
推進剤流量: 35 lb/s (16 kg/s)
生産メーカー: プラット・アンド・ホイットニー
採用例: サターンI第2段 - 6基
採用例: セントール 1基ないしは2基
[編集] 現行機
RL-10は改良が繰り返されてきた。RL-10B-2はデルタIII同様、デルタIVの2段目に使用されている。比推力は462秒まで高められている。伸展型のノズルや電気駆動式のジンバルが使用されている。仕様
- RL10B-2
- 推力 (altitude): 24,750 lbf (110.1 kN)
- 形式: エキスパンダーサイクル
- 燃焼時間: 1,152 秒
- 比推力: 462 s (4.53 kN·s/kg)
- エンジン乾燥重量: 664 lb (301 kg)
- 高さ: 163 インチ (4.14 m)
- 直径: 87 インチ (2.21 m)
- ノズル開口率: 250 to 1
- 推進剤混合率: 5.88 to 1
- 推進剤: 液体酸素 - 液体水素
- 推進剤流量: 酸化剤 41.42 lb/s (20.6 kg/s), 燃料 7.72 lb/s (3.5 kg/s)
- 生産メーカー: プラット・アンド・ホイットニー
- 採用例: デルタIII, デルタ IV 第2段 (1基)
- RL10A-4-2
他の現行モデルとしてRL10A-4-2がアトラスVに使われている。
[編集] 他のRL10を搭載するロケット
出力を可変式のRL-10A-5の改良型が搭載されたDC-X、ブルーオリジンにも搭載される。
[編集] 参考
[編集] リンク
[編集] 脚注
- ^ "Delta 269 (Delta III) Investigation Report" Boeing. Template:Cite webの呼び出しエラー: 引数 accessdate は必須です。